セイソウショウ

セイソウショウ

岸部露伴先生の言葉が身に沁みますね。読んで欲しいから。でもそれって難しい。
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領主の家の書斎、そこに一人の女がいた。 彼女は悪魔の子と呼ばれ、その部屋に幼い頃から監禁されていた。 今日もやることがなく、彼女が思考を閉ざし、人形のようになったその時、 町が戦火に呑まれ、彼女は領主の家に踏み込んできた男達の手によって命を落とす。 いや、自ら望んで命を落とした。 死後の世界でなら、受け入れて貰えそうな気がする、そんな淡い希望を抱いて。 しかし、暗闇の中で目を覚まし、そこで出会った老婆に突きつけられた現実は、 辛いもので、永久の眠りにつくことを彼女は望む。 だが老婆はそれを良しとせず、魔女であった老婆は、彼女に魔法を掛け、生まれ変わらせた。 生き返らせたのではない。悪魔の子と呼ばれていた彼女の見た目を変え、送り届けたのだ。 死後の世界へ――いや、『死者と異形の国ナラク』へ。 彼女はそこで様々な異形と出会い、自らに課せられた運命に導かれていく。
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文字数 92,810 最終更新日 2022.01.02 登録日 2021.12.29
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