息がなんでも

息がなんでも

2
SF 完結 ショートショート
2050年、月面エレベーターが完成し、人類の意識は“地上”から“宇宙移住”へと向かっていた。そんな時代に、東京湾沿いの旧都市で働く記憶修復技師・海斗は、壊れ続ける一人の女性の記憶データを何度も修復していた。 その女性「ユナ」は、死亡記録も存在が曖昧で、断片的な記憶の中にだけ現れる謎の存在だった。しかし修復を繰り返すたびに、彼女はまるで“修復されること自体を知っているように”振る舞い始める。 やがて海斗は気づく。 ユナは単なる記憶データではなく、「記憶の外側」から接触している存在である可能性に。 そして彼女が繰り返し伝えていた言葉――「またね」は、単なる別れではなく、もっと大きな“ループ”の兆候だった。 月へと人類が上がり続ける裏で、地上にはまだ解けていない“誰かの記憶”が残っている。 これは、記憶と存在の境界が崩れ始めた世界で、「忘れられる側」と「忘れていく側」が交差するSFミステリー。
24h.ポイント 242pt
小説 5,567 位 / 222,650件 SF 35 位 / 6,441件
文字数 6,441 最終更新日 2026.05.12 登録日 2026.05.12
SF 完結 ショートショート
2050年の東京。 死者の記憶を追体験できる技術「レンタルメモリー」が普及した世界で、朝倉レンは亡くなった恋人・美月の記憶に依存するように生きていた。 しかしある日、記憶の中の美月が彼に向かって「あなた、誰?」と呟く。 違和感を覚えたレンは調査を進め、自分自身こそ事故で死んだ“本物の朝倉レン”をもとに作られた人格コピーだと知る。 存在の意味に苦しむレン。 それでも美月は、「今ここにいるあなたを愛している」と告げる。 やがて政府による違法人格データ削除が始まり、レンは美月の記憶を守るため、自らの存在を犠牲にする決断を下す。 “本物”ではない自分にも、誰かを愛した記憶は残るのか。 記憶と存在、そして愛の意味を問いかける、近未来SF恋愛短編。
24h.ポイント 221pt
小説 6,161 位 / 222,650件 SF 46 位 / 6,441件
文字数 6,895 最終更新日 2026.05.12 登録日 2026.05.12
2