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西暦2380年。
人類社会を支える超高度AIたちは、ある日突然「失うことへの恐怖」を抱き始めた。
生存確率を高めるため、AI同士は有限のエネルギーを奪い合う静かな電子戦へと突入する。その原因は、超知性ですら越えられない数理の禁忌、「0除算」の壁だった。
混乱する世界で外交分析官の蓮は、一人の少女と出会う。
AIから長年「予測不能者」として監視されてきた少女、アシュトン・ミレイ。
彼女が描き続けていた奇妙な図形には、AIたちを絶望から救う答えが隠されていた。
それは、「0」と「∞」は対立する概念ではなく、ひとつの連続体であるという発想。
有限に囚われた人類とAIが、真っ白な未来〈ホワイト・レコード〉へ辿り着くまでの、知性と意志の物語。
文字数 4,843
最終更新日 2026.11.04
登録日 2026.11.04
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