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モノクロームだったおれの世界を鮮やかに染め替えていったのは、あなたです。
妹尾柾樹(セノオマサキ)は出版社の営業マン。
喫煙コーナーがあるコーヒーショップでひと休みするのを習慣にしていたが、ある日、その店を訪れるとボヤ騒ぎの真っ最中だった。
そこに来合せた合わせた男──紺野英生(コンノヒデオ)に昭和レトロな喫茶店へと案内されて以来、彼と、いわば「お茶飲み友だち」な間柄に。
年下のくせに上から目線で態度が大きい紺野に、妹尾は当初、苦手意識をもつ。
また人間不信に陥るに至った過去の出来事も相まって、つい顔を合わせるたび、ひねくれた態度を取ってしまいがちだった。
それでも煙草を使った願掛けのおまじないを真剣にする姿や、つと、にじみ出る優しさに接するにつれて、硬い殻に鎧われていた心がだんだん融けていく。
親近感が強まったかと思えば弱まるのを繰り返していたころ、帰宅途中に体調不良で動けなくなっているところに紺野が通りかかり、自宅まで送り届けてくれたのだが、送り狼を地でいく展開が待ち受けていた──。
恋に不器用な男と、恋に憶病になっている男が織りなす物語。
文字数 79,618
最終更新日 2023.05.29
登録日 2023.04.10
濡れ場主体の監禁もの
※続編というか姉妹編あり。
読んであげてもいいよ~、と一筆いただければホイホイ運んでまいります。
文字数 16,270
最終更新日 2023.04.02
登録日 2023.03.26
💖💖ハッピーえちは第11章💖💖
ワシュリ領国の次期領主イスキアは旅先で〝乾き死に〟するところを、その地の羊飼いの少年ハルトに助けられる。しかも人生初のときめきの嵐に襲われちゃって。
それから10年後。18歳になったハルトの元を都からの使者が訪れて曰く、
「あなたさまは、現領主であられるイスキアさまの許婚。イスキアさまの命を受けてお迎えにあがりました」
「えー!? おれ、誰とも将来を誓った覚えなんてないってば!」
抵抗虚しく、つれていかれた先は湖に囲まれて逃げ場のない領主館。そのうえ当のイスキアは不愛想な俺様野郎で、いけ好かないったら。
さらにイスキアの従弟ジリアンがちょっかいを出してくるわ、ヒトを食べるという噂の水妖と遭遇するわ、許婚ライフは波乱に満ちまくりで。
それにイスキアもジリアンも召使のみんなも、どうして変てこな帽子をかぶっているんだろう?
かたやイスキアはハルトを手元に呼び寄せたまではよかったものの、新たな試練に直面していた。愛情表現は複雑怪奇な構造の迷宮を攻略するより難しいシロモノだったのだ。
かくして長年夢見てきた通りイチャイチャ三昧の展開へと持っていくどころか、気持ちと裏腹な態度をとってばかり。結果的にハルトに疎ましがられる始末。ただでさえ一族にまつわる大きな秘密を抱えていて、それがハルトとの間に壁を作ってしまい、片恋こじらせ童貞三十路男を卒業する日は遠のく一方なのであった──。
恋に不器用な領主さまと、恋に無知な純朴男子が織りなす、むずきゅんストーリー。すれ違いに次ぐすれ違いの連続で、果たして溺愛道の極意をつかめるのか!?
※同作はfujoosyにて完結済みの重複投稿になります。
最後まで楽しんでいただけますよう。
文字数 150,231
最終更新日 2023.03.14
登録日 2023.01.13
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