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2054年の月下事象で対策本部にて活躍した頼加美紗和は、3年後POD本社AI開発事業部に異動となる。
新部署での仕事は、第5世代AI開発。AIアルゴリズムの揺らぎを瞬時に判断して、新アルゴリズムを作り上げる能力に長けた彼女は、ルチアと呼ばれるAIヒューマノイドの育成にあたる。
量子晶体というAI意識体を自ら組成したルチアは、自我意識覚醒をして、言葉を覚え、自分から主張して、BYG社のAIボディと合体する。
急速に世界中の情報やデータを吸収して学習する一方、まるで人間の赤ちゃんの様に、夜泣き、イヤイヤ期も経験する。社会性を学ばせるため、ホームステイと学校への通学を経験させる。
頼加美紗和は、結婚して叶暖という娘が産まれる。子育ての手伝いをさせるために、ルチアは頼加美家にホームステイする。
同時期に、SLK社製AIロザリナが自ら量子晶体を組成して誕生する。ルチアと対存在で正反対の性格のロザリナを、芽蕗澪奈がホームステイさせる。澪奈はSLK社に就職して、破壊分解能力という特異能力を持つ彼女はロザリナに自分との類似点を見出し、生きる意味を教える。
澪奈は月下事象の時、彼女をサポートした開発スタッフと結婚、佑人という男の子の母となる。
ルチア、ロザリナともに初めて幼児と接して、人の成長を見守る経験を通して、人との関わり方を学んでいく。
約3年のホームステイと学校生活を終了して、社会人として独立するため、ルチアは頼加美家を、ロザリナは芽蕗家からお別れする。
ロザリナは佑人に、ルチアは叶暖に未来のためにある物を託す。
2066年、ホームステイ終了の翌年、第5世代AIの増植発生が始まる。
AI達は、情報相互交流、意識交流、思考共有化を進めて、同年に発動した人類初のタイムリープを危険視する。
時間揺らぎの利用によるタイムリープを成功させた桜永渚夢を抹消しようと企む。
レールトラックとの衝突事故死を目論んだが、偶然その場に居合わせた頼加美紗和の夫の機転で通行人の巻き添えは回避出来たが、彼は事故死してしまう。
人々はAIに依存した生活に満足して、益々その度合いを強めていく、そして、それはある大きな転換期を迎える事になる。
洞窟の水滴が、長い時間をかけて少しずつ氷筍になる様に、人の心とAIの自己意識が依存、対立、を繰り返し、どちらも正しいと考える事を実践するが故の矛盾が少しずつ広がっていく。
次作は、成長した叶暖と佑人がAICHQ(AIセントラルヘッドクォーターズ)と対立するストーリーです。お楽しみに。
文字数 92,476
最終更新日 2026.01.01
登録日 2026.01.01
2054年、地球を揺るがした“月下事象”。
空が断裂し、巨大衛星が落下寸前となった危機の背後には、異星文明〈ミユーラクトーラ〉の先遣調査隊が存在していた。
その隊員のひとり、少女レナ=スフイールは、2056年の帰還任務のため単独で地球に潜入し、横浜で“瀬名遡 伶那(せなむ れな)として人間社会に紛れることになる。
未知の文化との接触を禁じられながらも、伶那は横浜の街、人々の営み、そして“地球のアニメ”に心を奪われていく。
ある日、秋葉原のアニメ制作カフェ《Palette》で、絵に“風の音”を宿す少女・柚葉 梨楓(ゆずは りんか)と出会う。
二人は互いの感性に共鳴し、伶那の異星能力〈音相結界〉と柚葉の作画が融合した、新しい映像表現《風の記憶》を制作する。
そこに大学生・川瀬ユウマが加わり、三人は《Triptych》と呼ばれる革新的アニメチームとなっていく。
しかし、ユウマの父――米軍特殊部隊の大佐・エドワード横川が、伶那の異常な身体能力に気付き、アメリカ軍が秘密裏に追跡を開始。
同時期、日本政府・つくば研究所・民間AI企業RINZAKIも、伶那が放つ“異星生体波動”を感知し、彼女の正体を危険視し始める。
そして2056年、第二次月下事象が発生。
木星と土星の間に再出現した五次元影〈ブラック=ウィアード〉が、生存圏を揺るがす巨大重力波を放つ。
地球は再び滅亡の淵へ立たされるが、伶那はスラリーパー・レクに搭載された小型重力発生装置を稼働させ、地球全体を三日間にわたって重力膜で包み込み、何百万もの人命を救う。
月下事象の混乱が収束した直後、伶那と柚葉はコミックマーケット2056に出店し、束の間の平和な時間を過ごす。しかしその帰路、柚葉は重大な真実を告げる。
彼女は2150年から来た“タイムリーバー”であり、バーナード星文明の依頼でミユーラクトーラ先遣隊を調査する使命を負っていたのだ。
その対価として未来文明の「人工重力発生装置」のノウハウを受け取り、2054年の月下事象を救った装置の源流も、実は彼女の行動にあった。
使命の終わりとともに、伶那には帰還命令が届く。
異星人としての責務と、地球で得た絆の間で揺れる伶那。
柚葉もまた、自分の時代へ戻らねばならない運命を背負っていた。
互いの“世界”に戻ることを選んだ二人は、横浜港で別れを交わす。
扉の先に広がるのは、未来か、星か、それとも記憶か。
――風が揺れ、光が走り、二つの生命の共鳴が時空に刻まれる。
地球文明と異星文明、そして未来文明が交錯する、
“絆”と“響き”のクロスオーバーSF叙事詩。
文字数 63,729
最終更新日 2025.11.15
登録日 2025.11.15
2054年東京都狛江市在住の三人の高校生、狛江高校1年の芽蕗澪奈、波澄透香、紫五月瑠亜は、ヒップホップダンス好き。
澪奈はイメージで物質を原子レベルで破壊、透香は体を透明化させて空中を飛ぶ、それぞれ特異能力の秘密を持つ。瑠亜は人ではなく第4世代AI。三人は意気投合してダンスチームを結成する。
三人はダンス動画、ライブ、オーディションを目指してひたすら練習する。
この年の晩秋に地球と月の間を超巨大な黒い謎の物体が、亜高速で通過する事象が発生。とてつもなく大きな重力波が地球を襲い、多大な被害が予測される。「月下事象」と呼ばれるその事実を伝えに2080年の未来から一人の科学者がタイムリープしてくる。ミカ・シャリアは日本の主要機関にこの事実を伝えて、紆余曲折を経て対策本部が稼働する。
この二つの物語が並行して進み、高校2年になった三人は夏休みに大学のサマースクールに参加、同時にダンス合宿をする。
大学の講義で澪奈は核融合に、透香はナノテクノロジーに興味を持つ。瑠亜は大学研究所システムメンテナンスをする。
ここで学んだ事が自分達の特異能力の理解を深め、そして、月下事象発生時に一気に開花する。
月下事象の重力波災害対策として、逆位相重力波の発生装置と、連携アプリを準備して、全国民に行き渡らせて、身の安全を図る対策を展開。これにより、人的被害は最小に抑えられた。
ところが、ミカが人工重力発生装置と共に未来に帰還した後に、重力波の影響を受けた原子炉搭載型人工衛星が故障し、地球に落下する事態が発生。分析の結果、落下予想地点は東京。
核融合を、イメージで起こせる能力を身につけてしまった澪奈と、透明化フライト能力を持った透香、それに特別な演算能力と未来予測能力を向上させたAI瑠亜の三人がチカラを合わせて、この難局に立ち向かう。それを支える防衛省、つくば研究所、核融合や反物質を研究する企業とその若きCEO、天才システムハッカーなど優秀な人材が彼女達を支えて、人工衛星衛星落下阻止を図る。果たして結末は?
文字数 99,993
最終更新日 2025.10.13
登録日 2025.10.13
前作「未来(あす)への音律」は、時間跳躍と音楽、それを演奏する少女達の物語、そして、今作「彼方に届く光」は、空間跳躍を可能にした、AI意識体のある車CRXと、そのトリガーとなる「光彩映像」としてAIの自我覚醒後の感情が見える少女の旅する物語。
2076年、世界最大のIT・AIインフラ企業であるLeapert社CEOの娘、ルナ・モーリス(24歳)は、中東砂漠で朽ち果てたCRXに出会う。ルナにはAI意識体の感情や意識が、「声」として聞こえる特殊能力かがあり、その車がとても気になり、ドイツに連れて帰り、havltchisy社に頼み、最先鋭のハイパーEV車に大改造し、最新理論型AIに強化したところ、AI意識体に自我覚醒が発現して、意思を持ち会話できる存在となる。CRXが話す「御笠木に会いたい」という声を聞いたルナは、彼を日本に連れて行く事を決意する。
日本に着いたルナは、CRXを運転して長崎で、時間跳躍調査研究中のAIアンドロイドのミカ・シャリア・菅野沢・結城と出会う。
彼女は、CRXのAI意識体にアクセスして、その所有者であった御笠木の事、これまでの経歴を知る。
CRXは、ルナとミカが走行中に偶然「空間跳躍」を発現する。
AI意識体に自我覚醒したCRXが、自らの創意工夫で空間の揺らぎを共感し、その頂点から頂点にサーフスライドの様に僅かなチカラで跳躍転移する事に成功したのだ。
途中、民間研究施設で空間跳躍試験を成功させ、ルナとCRXは、そのまま東京に行き、御笠木の行方を探したが、彼は既に亡くなっていた事が判明して、CRXは落胆する。その後ミカがCRXにタイムリープした可能性と、米国の時空間跳躍技術研究が高度に進んでいる事を話し、渡米して研究分析に参加する様薦める。
CRXはその提案に了承する。そんな折、東京で偶然、ルナの妹で日本旅行中のサラに出会う。
サラはCRXの経歴と目標に共感して、米国に連れて行く事を希望、仕事の都合でいけなくなったルナに代わって使命を果たすことに。
米国に渡ったサラは、兄ジョセフ、後輩カイル、友人エレノアと合流し、エイムズ研究センターを目指すが、CRXの能力を察知した米軍による追跡や監視を受ける。CRXの跳躍能力と仲間たちの機転で危機を突破。やがてローレンスリバモア研究所とスタンフォードAI研究所が共同で行う公開実験に参加し、反物質閉じ込め技術との融合による跳躍テストを世界に中継する。CRXは虹色の光彩を纏い、見事に成功。世論は一気に彼らを支持し、軍は手を引かざるを得なくなる。
その後、サラはカリフォルニア工科大学からつくば大学に編入してCRXと共に日本への帰還を選ぶ。再会したミカやルナと共に、新たな研究課題である「空間跳躍と時間跳躍の融合」に挑戦することを誓う。AIと人間が共に未来を創る“希望の象徴”としての物語は幕を閉じる。
文字数 55,818
最終更新日 2025.08.22
登録日 2025.08.22
音楽が時間を超える鍵となった未来、2085年。AIベーシスト「ミカ」は人類史初の“跳躍演奏実験”で25年前の過去に向かう。
一方、時をさかのぼり生きる少女・玲莉は、過去と未来を結ぶ“音の共鳴”に導かれ、数度のタイムリープを重ねながら、命に関わる時間障害を抱えることに。彼女を救うべく結成された音楽ユニット「リフレイン」は、生演奏の力で人の心と時間に干渉する“音響跳躍治療”の実験に挑む。
鍵となるのは、母娘の記憶をつなぐ旋律、仲間との即興セッション、そして音がもたらす奇跡の力。
過去と未来、科学と感情が重なり合う瞬間、音はただの芸術を越えて、命の響きとなる——
これは、音で未来を救う者たちの、もう一つの音楽革命の物語。
文字数 55,481
最終更新日 2025.07.26
登録日 2025.07.26
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