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文化祭の話し合いをしていた星霜学園二年四組の三十二人は、突然、荒廃した異世界《終末界》へ飛ばされる。
空には二つの月が浮かび、街に人影はない。助けを呼ぶ手段も、元の世界へ戻る方法も見つからなかった。
やがて生徒たちは、自分たちに常識を超えた力が宿っていると知る。
時間操作、死者蘇生、疫病、核兵器――いずれも使い方を誤れば、仲間だけでなく世界そのものを滅ぼしかねない「終末権能」だった。
生き残るには協力しなければならない。
だが、誰が暴走するか分からない。
食料は減り、疑いが広がり、クラスのルールは少しずつ生徒たちを縛っていく。
目立たない記録係の終夜アスカは、失われていく仲間の言葉を書き残そうとする。しかし犠牲が増えるたび、彼女の身には説明のつかない異変が起こり始める。
なぜ三十二人は、この世界へ連れてこられたのか。
終末権能を与えたのは誰なのか。
そして、荒廃した世界の奥で待つものとは――。
これは、世界を救う英雄の物語ではない。
名前を失いかけた三十二人が、最後まで人間であろうとする物語。
文字数 71,511
最終更新日 2026.08.08
登録日 2026.08.05
レベルが上がるたび、強くなる。代わりに、一つずつ自由を失う。
異世界へ召喚された八幡ハヤトのレベルは、まさかの「0」。能力も適性もない役立たずとして王都を追放される。だが彼には、本人が望んだ「禁止事項」を奪い、自分の命令へ変える力があった。
走ることを禁じられた魔物。同じ魔法を二度使えない少女。守りたい者の前で剣を抜けない最強騎士。怒ることを許されない獣人。
ハヤトが鎖を外すほど、仲間は本来の力を取り戻していく。一方、彼のレベルだけは0のまま。やがて一行は、レベル制度の裏に隠された神の失敗と、存在するはずのない未来へたどり着く。
力を得る代わりに従うのか。危険を引き受けても、自分で選ぶのか。
これは、神が完成させた世界を壊し、「選び直せる世界」を作る物語。
文字数 85,434
最終更新日 2026.08.07
登録日 2026.08.02
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