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此処はある異世界の下の世界。地獄である。そして、地獄の都である獄都の隅には…様々な問題を抱えた者が集まる特務室が在ります。
季節は冬…都では珍しい雪が降っております。
おや?静かな特務室に誰かがやって来ました。新人の様ですね。黒を基調とした外見の館を見上げ、首から下げていた古いカメラを構えました。
カシャッと言う音が響くこと無く消えていく。ほうと長く息を吐く男は、被っていた帽子を深く被り直して歩き始めた。誰かが蹴ったのか、曲がっている鉄の扉をノックする。
男は、感情の感じられない顔で俯きかけていた顔を上げた。
文字数 24,001
最終更新日 2020.04.04
登録日 2020.03.30
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