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(全47話です。完結しています)
アルーアの貴族の姫であるロゼの元へ、ある日
父が義弟だという子を連れてきた。
二人ともまだ10歳を過ぎたばかりだった。
ロゼはソラリスを可愛がり、ふたりの絆は深まって
行く。
ソラリスは白銀の髪に菫色の瞳、陶磁器のような白い肌の美貌の少年だった。白い髪、漆黒の瞳、褐色の肌のアルーアの民の外見とは全く異なっていた。
しかしロゼの家系は異国との外交を担い、また、先祖に異国のレアルから妃が嫁いだこともあって、ロゼがソラリスに馴染むのは早かった。
姉義弟は静かに、確かに絆を紡いでいく。
転機が訪れたのはロゼが14歳になって、見合いの話が
出てからだった。
ソラリスは言い募る。
「僕はあなたが、好きですーー!」
優しい姉と、孤独な義弟はの行方は果たしてーー
書いてみたかった姉と義弟ものです。
中編小説になります。全47話です。
前作と国の設定が同じですが、出てくる人たちは違うので、単話でご覧いただけます。
どうぞよろしくお願いします
文字数 60,909
最終更新日 2025.07.09
登録日 2025.05.23
レアルで花嫁選びに敗れたシャロンは、異郷に
嫁ぐことになった。
慣れない異郷、夫ーーひとり孤独な日々を送る
彼女に、ある日、舅が襲う。
助けてくれたのは、名ばかりの夫のアルクトゥールスだった。
激昂した舅が剣を取り出し、シャロンは咄嗟に夫を
庇う。
今際の際に見たのは夫の涙だった。
殻に籠もっていたのは自分だと知った。
もう一度、と彼女は願う。もう一度だけチャンスを
ください……と。
目覚めた時には、花嫁選びの前に時が戻っている
ことに愕然とする。
不器用なふたりは、果たして心を通わせることが
できるのかーー
文字数 53,939
最終更新日 2025.03.21
登録日 2025.03.10
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