殺音鬼

殺音鬼

どうも殺音鬼です。 よくわからないファンタジーものを書いています、この時点でよくわかりませんねはい。 ホラーが好きなのでそちら系も各予定です。 何卒宜しくお願いします
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焔。 それを人は怨弧という。怨弧は人を喰らう妖怪であった。そんな怨弧は自らの娘を愛した。そのために命を落とした。怨弧の娘、焔の娘。彼女は人型をしていた。怨弧の番は人間だったからだ。しかし長い髪と怯えた瞳は紅く光っていた。 「そなたは本来ならここで消えている」 「しかしそなたはいささかこのまま消すには惜しい存在のようだ。スィッセフ様の仰せなのだ、仕方あるまい」 「そなたを生かしておけばなんとでも良いと命令されたのだが…」 「きめたぞ」 着物を翻し彼女の顎を人差し指でなでた。 「お前はこの瞬間から、私の奴隷だ」 引きつった顔が妙に愛おしい。 しかし私はそんなに悪趣味ではないのだ。 どこかの誰かさんとは違う。 「奴隷、では言葉が悪いかもしれんな。失礼、言い直そうか」 「お前は私の嫁だ」 「いいね?レイ」 「…はい」 *若干の性的描写注意 レイ 焔(怨弧)の娘。死にそうになっている所でいつの間にか暗闇の中にいた。赤の目とストレートロング。大胆かつ鈍感。 エスタルト 中級位の神。白髪を肩あたりまで伸ばしている。普段着はローブ姿。 メイダ 家に住み着く妖精。家政婦。白フリルのロリータ系ドレスを着ている。
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文字数 9,537 最終更新日 2016.04.29 登録日 2016.03.24
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