仔鹿 ばんび

仔鹿 ばんび

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ファンタジー 連載中 長編
父が消えてから、七年。 記憶師見習いの紡は、感情に蓋をしたまま静かな日々を送っていた。 そんなある日、役所から父の遺品が届く。 それは、一枚の古びた写真だった。 滅びたはずの廃都。 その中心で微笑む父。 そして、その背後に立つ巨大な白い獣。 あり得ない光景だった。 写真に触れた夜、紡は誰もいるはずのない部屋で父の声を聞く。 ――すまない。 その一言に導かれるように、紡は幼馴染の朔、異国の学者カリナとともに禁じられた廃都へ向かう。 そこには、歴史から消された王国の記憶と、人々が神獣へ記憶を捧げる「不忘の儀」の痕跡が眠っていた。 なぜ王国は滅びたのか。 父は何を見つけ、何を隠したのか。 そして、一枚の写真に閉じ込められた本当の意味とは――。 これは喪失の物語ではない。 誰かを忘れないために生きるのではなく、 誰かの想いを未来へ渡すための物語。 涙の先に、小さな灯が残る王道ファンタジー。
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文字数 1,826 最終更新日 2026.06.19 登録日 2026.06.19
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