あらゆるスキマ時間で集中学習! 無駄ゼロ独学術

そのやり方だと合格しないよ?――多くの人がやっている残念な資格勉強法

過去の連載をまとめた石動龍氏のビジネス書『意志の力に頼らないすごい独学術』が、大好評発売中!

勉強の開始を遅らせる

もう一つ、やってはいけない勉強法として挙げられるのは、「何種類もの勉強法やテキストを参照し、勉強を開始するのが遅くなる方法」です。
難関資格試験の本番は、たいてい年一回です。
落ちたらもう一年になるので、早く動いて努力を重ね、実力をつけていくことが必要です。
いろいろなテキストや勉強法をつまみ食いのように参照し、いたずらに準備に時間をかけてしまうと、勉強にかけられる時間が少なくなってしまい、本番までに間に合わなくなる可能性があります。

最初から完璧な計画を立てることは不可能なので、まずは問題とテキストに触れるようにして、トライ&エラーの要領で修正していくべきです。
動きだしを早くすることがスケジュールの余裕を生み、ノルマをこなせなかったときのバッファにもなります。
逆に、のんびり準備することにメリットはありません。
やると決めたらその日のうちに動きましょう。

楽をして合格する方法は存在しない

これまで、私の経験を踏まえて、難関資格試験に合格する方法について書いてきました。
最後に伝えたいのは、「楽をして合格する方法は存在しない」という当たり前のことです。

ジャンルに関係なく、困難な目標を達成する方法は、努力の積み重ね以外にありません。
そして、資格試験は運の要素が絡む割合は相対的に大きくありません。運に見放されたことがあったとしても、何年も連続で不運を原因に失敗することはありません。
連続で落ち続けるなら、それは単なる実力不足であり、努力が足りないか、努力の方向性が間違っているだけです。

本気で取り組み、現在地を確かめながら実力をつけていけば、いつか必ず目標はかないます。
そして、現在のところ、難関資格試験には人生を選べるようになるという十分なリターンがあります。

やるかやらないか、それはあなたの気持ち一つです。
合格はあくまで通過点に過ぎず、学びは一生続きます。
大らかな気持ちを持って、楽しみながら苦しい日々を乗り越えましょう。

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プロフィール

石動龍
石動龍

青森県八戸市在住。公認会計士、税理士、司法書士、行政書士。読売新聞社記者などを経て、働きながら独学で司法書士試験、公認会計士試験に合格。石動総合会計法務事務所代表。ドラゴンラーメン(八戸市)元店長、ワイン専門店vin+共同オーナー、十和田子ども食堂ボランティアとしても活動している。趣味はブラジリアン柔術(黒帯)と煮干しラーメンの研究。

著書

意志の力に頼らないすごい独学術

意志の力に頼らないすごい独学術

石動龍 /
キャリアアップ、資格試験、公務員試験、TOEIC、リスキリングなどにおいて、予備...
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