人との縁を切ることが最善の策の場合もある

付き合う人を変える勇気も必要

人付き合いを断つことを推奨しているわけではありません。ある程度の人付き合いを断つことに恐れを抱く必要がないということです。これで「縁が切れてしまうのでは」「友達がいなくなってしまうのでは」という恐れがある人もいるとは思いますが、実際にやってみると、それほどのものではないことがおわかりになると思います。

「孤独になるのでは」と心配な人ほど、人との関係性の中で自分の立ち位置を気にしている人です。物理的に1人という状態では、それほど孤独感を覚えず、反対に、グループの中で、違和感があったり居場所がないと感じるほうがずっと孤独でつらいものです。

人付き合いをやめたとしても、いっさい誰とも関わらないということではないですし、その分これまで関わってこなかった人との交流ができたり、違う交流が生まれることだってあります。

これだけ情報があふれている時代においても、学校などもそうですが、1つの環境の中にいると、それが世界のすべてだと思いがちです。するとクラスでいじめられたことで、もう自分の生きる場所さえなくなったと追いつめられていくのです。世界は広く、人もさまざまです。同じコミュニティーや人間関係の中で苦痛を感じているようなら、さっさと違う場所を見つけることにエネルギーを費やしてください。

柔軟な付き合いの中で、自分が自分らしく振る舞えるようになると、知らず知らず自信につながり、人との関係性も変わってきます。自分自身を認められるようになると、人のことも認められるようになり、相手への関わり方が変わってきます。自分のよいところが見つけられるようになると、人のよいところが目につくようになるのです。自分が心地よいと思う関係性を大切に、お付き合いを見直してみてはいかがでしょうか。

不必要なものはさっさと捨てて、心地よい環境をつくり、穏やかな気持ちを少しでも多く持てる日々を過ごせる毎日にしていきましょう。とはいえ、一気に生活環境を変えることは難しいと思いますので、できるところから少しずつ始めてみてください。皆さまのより豊かな生活につながりますように。