世界でバズった「毎日3つ選ぶだけ」幸福術

頑張ったごほうびにおいしいブランチを(ニューヨークに跋扈する「ブランチ教」の信者たちに囲まれながら)食べ、この本の締め切りを守るために書斎へ。その後は終日、白々と発光するパソコンの画面を見つめながら過ごす。

→結果:ピック・スリーは惜敗

こんな感じで1週間を過ごしたのだが、さて、ピックしたカテゴリーを集計してみよう。

仕事:5回
睡眠:3回
家族:7回
運動:3回
友人:3回

うれしいことに、この週は「家族」にかなりバランスを割けた。翌週に出張が4日間入っていて、ここを逃すと、次の週末まで家族と過ごせないことがわかっていたのだ。翌週は仕事に大きくアンバランスになるだろうから、帰ってきたら「睡眠」と「友人」と「運動」を多めに優先したいところだ(出張中はその3つが後回しになりがちなので)。

とはいえ、この週は罪悪感もプレッシャーも少ないから、全体としてはいい選択ができているように思う。満足し、達成感を抱き、そして何より幸福を感じながら、1週間を終えられるだろう。

「やる」と決めたことができないとき、私たちは自分を責めたり卑下したりしがちになる。でも、ピック・スリーを信条にすれば、そうした気持ちと無縁でいられる。約束しよう、あなたもきっとそうなれる。

人生を変えるピック・スリー

ピック・スリーを使えば、自分で選んだ「やること」にもっと集中でき、もっとうまく優先順位をつけられ、もっと効率よくそれらを行える。そして週の終わりには、自分の時間と労力をどこに最も使い、最もアンバランスになったかが一目でわかるので、今後どう修正すべきかをすぐに判断できる。

例えば、この先の数日か数週間、あるカテゴリーに著しくアンバランスになるとわかっていれば、生活がめちゃくちゃになったあげくに1日中眠りこけたり、視界がぼやけるまで働いたりする前に、ほかのカテゴリーをあらかじめ選んでおくといい。

うまくアンバランスになるのと、「助けて! もう立ち上がれない!」というアンバランスは違う。後者はできれば避けたい。

何かを諦めたり、自分が不死身でないことを受け入れたりするのはつらいかもしれない。でも、誓って言おう。3つを選び、意識し、優先しだせば、つまり、ぜんぶうまくやろうとするのではなく、うまくアンバランスになることを自分に許せば、必ず今よりも幸せで満たされ、選んだことをはるかに上手にこなせるようになる。

ピック・スリーは、完全に私の人生を変えた。

それがあなたの人生も変えてくれることを、心から楽しみにしている!