今どき新入社員活かす上司と活かせない人の差

いつの時代も「イマドキの若者」という話題は尽きないし、世代間の違いは人類の永遠のテーマだろう。確かに、仕事の熟練度という意味では若者が未熟なのは事実であり、その点においては先輩たちから学んでほしい。しかし、ここまでお伝えしたとおり価値観や考え方の違いは、優劣ではなく個性。それを活かすも殺すもマネジメント次第ではないだろうか。

ただ、注意すべきはむしろ受け入れ側だ。エッグフォワードに数多く持ち込まれる若手受け入れやマネジメント課題に対峙していると、人事や企画部門、もしくは受け入れ側の上長はすぐに、Z世代を一括りにしてしまいがち。

ここまでの話と真逆のことを言うようだが、当然ながら人は世代で一括りにはできないことを付け加えておきたい。世代によって傾向はあれど実際には人それぞれ。今の若者が育ってきた環境や価値観の土台となった出来事は受け止めつつも、個人としっかり向き合いながら育てていくのが、いつの時代も変わらないマネジメントの鉄則なのだ。

次の連載では、若手マネジメントに最近見られる「WILLハラ」についても扱ってみたい。