43歳で肌をキレイに保つ人が決してやらない事

乾燥が進めば肌はくすみ、ツヤも失われます。そう、肌トラブルの根源は“摩擦”なのです。年齢を問わず私のカウンセリングを受けたほとんどの方が、洗顔・クレンジングで肌をこすらなくなってから1週間で乾燥やくすみ、吹き出ものが改善。さらにスキンケアのどの段階でもこすらないことを意識して1カ月もすれば、毛穴悩み、くすみやたるみの改善を実感しています。

「こするのがいけないのはわかった。でも、そんなにこすっているかしら?」と思う方もいるかもしれません。メイクや汚れを落とそうと、くるくると速くこすって落としていませんか? クレンジングついでにマッサージをしていませんか? 熱いシャワーで流して肌に刺激を与えていませんか? すすぎを30回以上していますか?(すすぎ残しは大きな刺激になります!)、使い古しのごわつくタオルで拭いていませんか?

もし当てはまることがあったら、今日から変えてみてください。洗顔はたっぷりの泡で、肌を垂直にモフモフと押す「モフモフ押し洗い」に。手を横にすべらせたり、くるくると円を描く動きは摩擦になるのでやめましょう。

私は最初から泡ででてくるタイプのクレンジングを使っていますが、ミルククレンジングなどを使うときは、ゆっくり優しくなじませるようにしてください。力加減は「生まれたての赤ちゃんの頭をなでる」イメージで。「顔の洗い方」なんて、誰かに習う必要はないと思うくらい基本的な習慣です。だけど、どんなこともそうですが、基本を見直すこと。やっぱりそれが一番大事なんですよね。

紫外線は肌のダメージになる

さて次に、私に寄せられるお悩みの中でも多い、エイジングケアについてお話しします。いま自宅にいる時間が増えている中、皆さんにお聞きしたいことがあります。外出しなくても、毎日日焼け止めを塗っていますか?

実は紫外線ダメージこそ、肌の老化を進める一番の要因なのです。紫外線を浴びるとすぐにメラニンが増え、シミができたり、顔全体がくすんだりします。ダメージは肌の奥にもおよび、シワやたるみも引き起こします。

だから私は、365日SPF50の日焼け止めを塗っています。昔はSPF値の高い日焼け止めは、白くなったりのびが悪いものもありましたが、最近の日焼け止めは本当に優秀で、ストレスなく使えます。紫外線は晴れていても、曇っていても1年中降り注いています。そして、それは窓がある限り、自宅でも同じなのです。

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また、いまは人と直接会って話す機会が極端に減っています。これが表情筋の衰えにつながり、たるみを引き起こします。ただでさえ、スマホばかりみていて表情筋を動かさなくなっている私たち。意識しないと30代からほうれい線やあご回りのもたつきが発生してしまいます。

そこで、簡単な体操をひとつご紹介しましょう。「いういう体操」というのですが、?口角を引き上げ、大きく笑顔をつくって「い」と発音 ?次に口を思いっきりすぼめて「う」と発音。

これを繰り返すだけで、表情筋のトレーニングになります。気づいたときにやってみてください。また、顔のたるみには頭皮マッサージも有効です。

私が提唱する美肌メソッドは、どれも毎日の習慣をちょっと変えたり、ひとつ加えるだけのもの。その少しの積み重ねこそが、確実で大きな変化を生むのです。