「今の仕事が嫌いな人」が気づいてない"凄い才能"

画像:『言いにくいことはっきり言うにゃん 仕事の悩み解決編』より
仕事は生きるうえで切り離せないものですが、どんな仕事でもストレスはたまりますし、悩むことも少なくありません。その大きな原因となるのが、やりたくない仕事や興味のない仕事を振られたときです。
ところが、見方を変えると「新しいチャンスになる」と言うのが、大手ゲーム会社に勤務経験がある漫画家・イラストレーター・グラフィックデザイナーのJamさんです。新著『言いにくいことはっきり言うにゃん 仕事の悩み解決編』を上梓したJamさんが、自身の経験を基に、解説します。

やりたくない仕事は「新しいスキル獲得」のチャンス

画像:『言いにくいことはっきり言うにゃん 仕事の悩み解決編』より

仕事をしていると、やりたくない仕事や興味のない仕事を振られて嫌になることもあると思います。でもそういう仕事って、新しいスキルを獲得するチャンスかもしれません。なぜなら、人はやりたくないことや興味のないことを自分から試そうとは思わないからです。

しかし、自分の中のまだ知らない才能って、あまりやったことがないことの中に潜んでいるものです。だって、やりたいことは今までもたくさんやってきていると思いますから。才能発掘のために自腹でそれを試すのは時間もお金ももったいないけれど、仕事でそれができるなら、お金をもらって新しいことを試す絶好のチャンスです。

私の話になりますが、今のような本を出す前は、漫画以外は描く気がありませんでした。1冊目の本を出す際に、文章部分をほかの作家さんに頼むか自分で書くかどっちがいい?と聞かれて、じゃあ試しに書いてみますと。結果、文章もいけるのではないかと言っていただき、それがきっかけで今のように漫画も文章も両方描(書)くスタイルになりました。

それまでは絵を描く仕事以外はやってこなかったので、まさか本1冊分も文章を書こうなんて思いもしませんでした。文字をたくさん書くのは面倒臭くて疲れそうだから、興味もありませんでした。今も、文章と漫画どちらが好き?と聞かれたら、漫画だけ描いていたいし、そっちのほうが楽しいです(笑)。

でも、漫画で伝えやすいこともあれば、文章のほうが伝えやすいこともあると、気づくきっかけをいただきました。だから今も必要なこととして、漫画と文章の両方を描(書)いています。

人生って、そのときは興味がなかったことにも、まったく意味がないとは言えないんです。何がいい結果につながるかわかりません。一度くらいは試して、それで嫌だったら、次からその仕事をしなければいいだけです。チャンスや転機はどこに潜んでいるかわかりません。

でも、会社の仕事だと、実際にやってみたけど興味を持てなくて、それでもまたやらなくてはいけないときがあると思います。そういう仕事に意味がないかというと、やっぱり意味はあると思うんです。

あまりに向いていなければ、その仕事は回ってこない

会社ではよほど向いてないと判断されない限り、同じ仕事が何度も来ます。悪く言うと、あまりに向いていなければ、その仕事がやりたいことであっても二度と回ってこなかったり、部署を変えられたり、左遷されてしまうこともあります。会社としては結果が欲しいので、成果に対してはかなりシビアです。

そう思うと、やりたくないし興味もないのにこなせる仕事があるって……すごいことなんです。自分にとってはどうでもいいのに、会社に必要とされるくらいできちゃうんですから。

嬉しくはないかもしれないけれど、才能があると思います。その仕事がやりたくて仕方がない人からすれば、嫉妬されるレベルです。

そういう仕事が1つでも見つかるのは、かなりラッキーなんです。だって、モチベーションが下がろうと気がのらなかろうと、確実にお金になる仕事があるんですから。