「今の仕事が嫌いな人」が気づいてない"凄い才能"

本当に才能があることって、あまり努力しなくてもそつなくできるものです。それを仕事で見つけられるのは、とても運がいいんです。そういう仕事は生きるうえで、あっても損じゃありません。

そんなわけで、どんな仕事でも無駄になることはないから、やる価値はあると思います。仕事をすればお金がもらえます。お金があれば生活に余裕もできるし、好きなことにも使えます。「こんな仕事やってられるか!」と会社を辞めたいときにも、新しい仕事が見つかるまでは生活費だって必要です。

やりたくない仕事、興味のない仕事、可能なら一度くらいはやってみてください。運がよければ、自分の生活をずっと助けてくれるような、まだ気づいてない才能と出会えるかもしれません。

画像:『言いにくいことはっきり言うにゃん 仕事の悩み解決編』より

可能な限り数をこなして経験を積んでいく

「どうすればスキルアップできますか?」、こんな質問を受けることがあります。私自身、人様に教えられるほどのスキルを持ち合わせていないので、あくまで持論ではありますが、スキルを上げる一番簡単な方法は、とにかく数をこなすことです。

『言いにくいことはっきり言うにゃん 仕事の悩み解決編』(笠間書院)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

例えば、私は漫画を描くのが仕事ですが、人を描くのが本当に苦手なので、連載を持ってからも1日に1枚でも1カットでも、描く練習を続けるようにしています。面白くはないし、正直、もうしんどいからやめたいと思う日もありますが、才能で持ち合わせていないものを埋めるには、数をこなして経験を積んでいくしかないと思うんです。

すばらしい教本に出会えたとしても、それを見ただけではスキルは上がりません。方法を知ったうえで行動しないと実になりません。

ゲームだって、攻略本で効率的な戦い方や、この先進むべきルートがわかっていたとしても、結局は地道なレベル上げが必要です。ザコ戦はつまらないからすぐにボスと戦いたいかもしれませんが、何もしなければザコにも勝てません。

経験をたくさん積んでも、「積みすぎて損した」ってことは滅多にありませんから、可能な限り数をこなして経験を積んでいくのが、スキルアップの近道だと思います。

前回記事:「職場で必要とされる人」がやっている納得の行動