「無気力状態を打開」東大生のユニークな解決方法

例えば「今日は勉強しなければならない」と考えたとしましょう。漠然と「勉強」をすることがゴールになっているので、勉強を1時間やっても、2時間やっても、達成感はあまり得られません。

逆に、「この英単語帳を10ページ終わらせよう」と考えているときは、1ページ進めるごとに、ゴールに近付いている感覚がありますよね。大きな漠然としたゴールに向かって実行をするより、小さなゴールをいくつも用意して、達成感を簡単に得られるようにすることが重要なのです。

そのためには、ステップ化しやすい目標設定をすることが有効なのです。これが、無気力を打破する1つのきっかけになるのです。

これからやることをステップにする

おすすめなのは、自分がこれからやろうとしていることをステップにすることです。

「英単語を覚える」というものを、「①まずはこの参考書の1~100を確認する」「②できていないところを復習する」「③テストをしてできているか確認」「④次に101~200を確認する」と、順番に行為を分解するのです。

こうやって自分の行動をステップにすることで、実践しやすくなりますし、ゴールに一歩一歩近づいている感覚が得られます。東大生の中には、紙の手帳に先ほどの①~④のようなステップを書いたうえで、終わったら二重線で消していくという方法を取っている人がいました。消していく感覚が、先ほどの「卵割り」と同じで達成感を1つ1つ得られるようになるわけですね。

ほかにも、付箋を使った方法を試している東大生もいました。

1週間のはじめに、付箋を用意して、そこに1つ1つ、自分のやるべきことを書いていきます。「数学の問題集P1~4」「英単語テストの復習」など。

これを、1枚の画用紙にたくさん貼って、机の前に貼っておきます。そして、その付箋に書かれた行動が終わるごとに1枚1枚剥がしていくのです。全部終わったら、その画用紙が真っ白になります。これも、先ほどの「卵割り」と同じで、1つ1つの行動に達成感が出るようになるわけですね。

整理することで無気力を打開

そしてこのように、手帳にやるべきことをステップにして書いたり、付箋にやるべきことを書いたりする行為自体が、自分の行動を整理することにつながっています。何をすればいいかを明確にして、実行に向かうための一歩になっているので、整理をしていること自体が「無気力」を打破してくれるのです。

いかがでしょうか?「ゴールが見えず、達成感がない」というのはどんな状況でもつらいものです。でも、ちょっとしたことでもいいので、少しずつ積み上げていく中で見えてくるものもあると思います。みなさんぜひ参考にしてみてください。

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