かなりいい感じで作れるようになっているのは確かなので「あと一歩、惜しい!」というところだろう。新バージョンになって、いくつかの手順を追った画像や画像内のテキスト表現などが格段に向上していることは確かで、これなら実際に使えるレベルのものが作れそうだ。
ChatGPTの画像生成機能を実際に使ってみて、最も印象に残ったのはそのスピードと手軽さだ。プロンプトを入力してから暫く待つだけでこれだけのクオリティの4コマ漫画が完成するのは驚異的で、これは人間のイラストレーターではとても不可能だろう。この速さは、アイデアを即座にビジュアル化したい場面で非常に役立つ。たとえば、ブログの挿絵をさっと作りたいときや、プレゼンテーション用の簡単なイメージが必要なときなどに活躍しそうだ。
一方で、課題も見えてくる。確かにプロンプト通りの内容は再現されているが、独創性や芸術性という点では、人間の手作業にははるかかに及ばない。また、同じプロンプトで何度か生成してみると、構図やスタイルが似通ったものになりがちで、人間特有の「個性」のようなものは希薄に思える。
更に、「作った画像の編集」問題もある。現行の機能では生成された画像を直接編集することはできないため、作成後に修正するためには画像とプロンプトを何度も送信して思った通りの画像が作られるまで試行錯誤することになる。修正作業をChatGPTで行うのはかなり難しいだろう。「一発で思い通りのものが作れたらラッキー、ダメなら諦めて作り直し」と割り切って利用するべきかもしれない。
総じて、ChatGPTの画像生成機能は、初心者でも扱いやすく短時間で成果を得られる優れたツールといえる。4コマ漫画のような軽いコンテンツを作るには十分なクオリティで、趣味の創作や簡易的なビジュアル制作にぴったりだ。ただし、本格的なアート作品や緻密なストーリー表現を目指すなら、AIの生成物をベースに人間の手で補完する作業が不可欠だろう。
(文=掌田 津耶乃/テクニカルライター)