柚木ゆずさん
コメントありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
こちらの設定ですが、史実を踏まえながら公衆浴場が問題なく運営できるだけの衛生状態を保つために考えた創作です(;'∀')
なので、ご自身の創作に反映させるときには「こういう方法もある」程度の参照に。
特に屎尿の処理についてはローマの水洗トイレがサナダムシやアメーバ赤痢の温床になっていた史実を踏まえ、「元凶である発酵が不十分な堆肥を行政が管理した上で加熱消毒する」といった対応策を考えました。
史実に基づいたし尿処理の歴史はフレーベル館から出ている「トイレの自由研究」という素晴らしい三巻組の絵本が参考になります。
https://search.rakuten.co.jp/redirect?_url=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F14531331%2F&_cks=69bca176f42328dc669350ace95e5c603c5650c&_pgid=c97a4cf201b3e37e&_pgl=pc&_ml=pc.main.searchResults.gridSearchResults&_mp=%7B%22trigger%22%3A%22title%22%2C%22action%22%3A%22title%22%2C%22type%22%3A%22item%22%2C%22itemid%22%3A%22213310%2F18252027%22%2C%22card%22%3A%22search%22%2C%22abs%22%3A1%2C%22rel%22%3A1%7D&_mn=searchResultItem
なお、この作品は1820年代半ばを想定しているので、史実では塩素系の消毒薬が感染症予防に有効であるとの論文が発表されたばかりですね。
詳細は省きましたが史実のハンマームはテルマエと違って日の出から日没までの営業だったところが多いので、この施設も毎日営業終了後と開店前に清掃と施設の消毒を行っています。
本日公開分の「かく語りき」番外編について
つきましては公衆浴場周辺を紹介する短編を公開します。
こちらは古代ローマのテルマエをベースにしていますが、つい50年ほど前までトルコ風の大国の支配を受けていたという設定上、一部ハンマームの要素も取り入れています。
間取りはポンペイのテルマエを参考にしていますが、作中ではフリギダリウムが単なる水風呂ではなく水泳施設だったという説を取り入れてフリギダリウムが広めで、大浴場(カルダリウム)の前に身体を温めたりオイルマッサージや脱毛サービスを受ける微温浴室(テピダリウム)を兼ねた空間として設定しています。
(つまり、ポンペイのテルマエにおけるフリギダリウムとテピダリウムの部屋をひとまとめに扱っている事になります)
テルマエはセントラルヒーティングシステムによる全館床暖房が整った施設なので、きっと温水プールなのでしょう。
大浴場(カルダリウム)は史実同様高温多湿のサウナを兼ねた空間としていますが、木のサンダルを履く代わりに日本の五右衛門風呂のように浴室内の床に木製のすのこを敷いています。(浴槽内も同じ)
これは熱い床で火傷しないためと、直接床に座ることのないようにすることで感染症を予防する目的があります。
江戸川ばた散歩さん
コメントありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
はい。どうせ古代ギリシャ、古代ローマ、オスマントルコの文化や技術がごちゃ混ぜになった国なので、テルマエとハンマームのいいとこどりをしました。
なお、古代ローマのテルマエにとって最大の問題点だった衛生管理をクリアするため、下記のようなオリジナル設定を付け加えました。
市内でサナダムシや赤痢などの感染症の流行がなく、浴場内を毎日清掃して換気するようにすれば衛生面の問題がかなり軽減されるかと。
なお、こちらのテルマエはポンペイのテルマエ同様、女性用は違う棟で楽しむことになっています。時代的に考えて女性のスポーツはまだ普及していないでしょうね。
図書館や美術館にあたる施設も男女別です。
待ち合わせはアトリウムの休憩所になるのかな?
るしあんさん
コメントありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
テルマエ・ロマエはイタリア在住のヤマザキマリ先生による丁寧な検証が魅力的で、史実を色濃く反映しながらギャグを取り入れた素晴らしい作品でしたね(`・ω・´)b
古代ローマのテルマエはシャワーや水洗トイレが完備した総合アミューズメント施設だったようです。
今回は保存状態の良いポンペイの遺跡を参考に描写しました。
細かいところは私の創作が入っていますのでご注意を。
(冷浴室と微温室の役割をまとめて一か所にしてしまうなど)
古代ローマは進んでいた と云うのは漫画『テルマエ・ロマエ 』で知りましたが、本当に進んでいたんですね。( 漫画名はうろ覚えなので少し違うかも ? )
中世のヨーロッパ
特に ルイ16世の頃のパリは それはそれは大変汚く臭い所だった( 汚物を窓から道に捨てていたと聞いた事があります)らしいですね。
↓のし尿処理について。
イリュリアは古代ローマに準じた水洗公衆トイレが街中心部に設けられています。
また貴族の家も同じ下水システムに繋がった水洗トイレが存在します。
これらの下水は街の東部にある下水処理場に運ばれ、そこで有機物をろ過、沈殿させた後、堆積物を堆肥の原料として処理場に運びます。
また、街の中心部から外れた農家などが点在する界隈はトイレは汲み取り式ですが、前述の通り行政に雇われた業者が回収して処理場に運びます。
費用について、貴族は料金を行政に納めますが、平民については行政が負担します。
これらの経費はテルマエの利用料やテルマエに併設された温室で生産できる希少な花や果実類、同じく併設された食堂の売り上げや、会議室や個室談話室の使用料などから捻出されます。
なお、堆肥を燃料としてから肥料として使うのは中世イスラム社会の公衆浴場(ハンマーム)を参考にしたオリジナル設定です。
イリュリアではし尿処理および堆肥の製造は公共事業となっています。
トイレの排泄物は毎日一回行政に雇われた業者がくみ取りに来て街の東側の大規模な処理場で馬糞などと混ぜて発酵させます。充分に発行したものを公衆浴場で燃料として使い、その灰を肥料として加工して農民に安く販売しているんですね。
こうすることで農業に必要不可欠な肥料を安定して供給するほか、発酵が不十分な堆肥による感染症を防いで公衆衛生を守っています。
更に、肥料に混ぜる硝石は火薬の材料にもなるので、ここを行政が管理する事でテロの防止にも役立ちます。
なお、これらの設定はずぶの素人がすぐに手に入る資料を漁って咄嗟に作ったものなので、極端におかしな点や矛盾点などがありましたらご教示いただけますと泣いて喜びます。
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