新連載のお知らせ。仮称『レヴァイアタン国興亡記 ゲーム・オブ・セイクリッドソーズ 奴隷の勇者か、勇者の奴隷か』。

 お盆前から劉慈欣氏のSF「三体」を読み始めて最近読了しました。読み始めは中国文学って感じで最後まで読み進められるのか不安でしたが、途中から斜め上を行くジェットコースター展開、満腹しました。
 あとがきには劉慈欣氏の言葉を引用している部分がありこういう感じ。
「~SFの一番の醍醐味は、現実の外側にある想像の世界を無数につくれることだと思う。~私がこの三部作で書いているのもただそれだけのことでしかない。そして想像力の力でどんなに大きく現実をねじ曲げても、突き詰めるとその根っこには現実が残っている。」
 なるほどなーと思いました。
 「三体」の冒頭部分の文化大革命を背景にした、紅衛兵と准主人公の父親との描写なんかは日本人には書けないものなんですが、そういう事を考えると、「突き詰めるとその根っこには現実が残っている」って言葉の重さが迫って来ます。
 本当の部分は、引き算し倒しても、あるいは他を盛り盛りにしても残る。
 アンもいつもそういう事を意識して文章書いてるんですけどね。

 ってことでw今日は、新作連載の告知でーす。内容的には一言で言って「なんちゃってGOT」。
 いやホントに。でも雰囲気としては「なんちゃって」っての軽いノリはないですけどね。
 実はこの作品、アンが随分前に書いたものなんですが、丁度GOTロスの時期に、これを読み返していて、これはGOTみたいな感じにリライト出来るてピンと来るものがあって、そこから一気に仕上げに持って来たって感じです。
 仮称『レヴァイアタン国興亡記 ゲーム・オブ・セイクリッドソーズ 奴隷の勇者か、勇者の奴隷か』。
 ね?ゲーム・オブあたりが、いかにもそれらしいでしょw。
 でもその世界観は、アンの「裏蠱毒戦争」と「宇宙は巨大な」の続編展開で、かなり複雑なものになってる筈。表面上、中世騎士や竜や魔法が登場するんですけどね、それに陰謀だらけだしソードアクションてんこ盛りだし。GOTがお好きだった人や、「裏蠱毒戦争」か「宇宙は巨大な」を読んで下さった方には、それなりに楽しめる作品には仕上がてると思います。
 尚、連載は8月末から開始して9月末頃に終了の予定です。
 もちろん第12回ファンタジー小説大賞にはエントリーしますよ。「ラノベでも、こーゆーのがアリなんだ。」って読者が少しでも増えてくれれば嬉しいです。
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登録日 2019.08.21 16:45

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