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大学に通う瑠月(りつ)は、生まれ持った身体への葛藤を抱え“男として”静かに学生生活を終えるつもりだった。
本当の姿を誰にも知られないまま——そのはずだった。
そんな日常をあっさり踏み荒らすように現れたのが、
サッカー部の葵(あおい)。
まっすぐで、距離感がなくて、太陽みたいにあたたかい人。
気づけば隣にいることが当たり前になっていった。
だけど、葵は“男が好き”だと思われていて、瑠月は“男”として見られている。
正体を明かせば関係は壊れるかもしれない。
女だとバレたら、嫌われるかもしれない——。
一方の葵もまた、周りからはゲイだと思われているが、
過去の恋愛経験から自分の“本当”が分からなくなっていた。
瑠月に惹かれながらも、越えてはいけない一線を知っているはずなのに、
どうしても彼(彼女)を好きになってしまう。
嘘のままで好きでいていいのか。
本当をさらけ出す勇気はあるのか。
そして——瑠月の“本当”を知った時、
葵はどんな答えを出すのか。
二つの“性”と“秘密”がすれ違う、
切なくてまっすぐな青春ラブストーリー。
文字数 30,463
最終更新日 2025.12.14
登録日 2025.12.02
小さな頃の記憶が、心の奥に影を落としていた咲。
人に触れられることが怖く、恋を遠ざけて生きてきた彼女は、
ある日、優しい笑顔をした同級生・律と出会う。
彼のまっすぐな言葉と温もりに触れ、少しずつ閉ざした心が溶けていく。
「触れたい」と思う気持ちは、誰かを信じたいという願い。
傷ついた過去を抱えながら、それでも“好きでいてくれてありがとう”と
伝えたい少女の、再生と恋の物語。
文字数 275
最終更新日 2025.12.13
登録日 2025.12.13
それは一瞬の出来事のはずだったのに、互いの胸に静かに灯った“光”だけが、消えずに残っていた。
まったく別の日常を生きていた二人は、思いもしない形で再び巡り合う。
そこから始まる、時を越えた想いと、もう一度自分の人生を選び直す物語。
“あの日の光の続き”を見つけようとしていた。
文字数 6,169
最終更新日 2025.12.06
登録日 2025.11.25
壊れかけた心を抱えた青年・快を、亮介は見過ごせなかった。
誰にも頼れず、居場所を失った快。
他人との関わりを避けてきた亮介。
二人の間に生まれたのは、言葉よりも確かな温もり。
やがて、それぞれが抱えていた過去と向き合いながら、
“人を信じる”という小さな奇跡を見つけていく。
文字数 4,756
最終更新日 2025.11.27
登録日 2025.11.25
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