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寿命を全うできなかった人間には、“救済措置”があるらしい。
――その名も、《異世界転生キャンペーン》。
ある日突然、天使を名乗る美少女にそう告げられた私は、半ば呆れながらもその内容に耳を疑うことになる。
「あなたが想像できる世界なら、どんな異世界にでも転生できます」
……は?
思わず聞き返した私に、天使はにこやかに頷いた。
制限なし。ジャンル自由。チートも可。
つまり、“理想の人生を自分で設計できる”という、あまりにも都合が良すぎるご都合主義イベントらしい。
だったら答えはひとつだ。
イケメンに囲まれて、愛されまくって、何不自由なく甘やかされる――超絶ハーレムライフ一択でしょ!!
そうして意気揚々と転生した結果。
目を開けた瞬間、世界は確かに“異世界”だった。
重厚な城、荘厳な空気、格式ある衣装。
そして鏡の中にいたのは――
どこからどう見ても、“完璧すぎるイケメン公爵”。
……いやちょっと待って。
私、ヒロイン側でチヤホヤされる予定だったんですけど!?
なんで“囲む側”じゃなくて“囲まれる側(ただし男)”になってるの!?
しかもこの公爵、顔が良すぎるだけじゃない。
地位も権力も備えた完璧超人――だがその裏には、破滅確定ルートと言っていいほどの不穏な運命が待ち構えていた。
さらに追い打ちをかけるように、彼の周囲には次々と現れる美少女たち。
純情系令嬢、強気な騎士、妖艶な魔術師、ミステリアスな聖女――
……いや、ちょっと待って。これ、どう見ても“攻略対象ポジ”じゃない?
ハーレム、確かにある。
でもこれ、“自分が楽しむ側”じゃない。
“攻略される側”だ。
「いや無理無理無理!!私、女に興味ないんですけど!?」
理想と現実が真逆にねじ曲がった異世界で、
“元・一般女子”は今日も全力でフラグをへし折る――はずだった。
だが気づけば、なぜか好感度は上がり続けていて……?
ハーレムだけどハーレムじゃない!?
性別も立場も全部バグった状態で送る、
異世界ファンタジー×ラブコメ×逆転ハーレム逃走劇、ここに開幕!
文字数 115,808
最終更新日 2026.03.25
登録日 2026.03.21
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