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あの夏、彼は死んだ。
誰もが、熱中症による不慮の死だと思っていた。
――一年後。
彼のスマートフォンが見つかる。
廃神社の賽銭箱の上で。
まるで、誰かに見つけてほしかったかのように。
弟も、元妻も、恋人も。
それぞれが語る「あの夏」は、少しずつ違っていた。
知らなかったのか。
忘れたふりをしているのか。
それとも――隠しているのか。
誰かを守るために。
あるいは、自分のために。
あの夏、嘘をついたのは誰?
山間の小さな町・みずほ。
霊視える少年・秀一は、警察官の従兄弟・正語とともに、兄の死の真相を追う。
複数の視点が交差する、連作形式の心理ミステリー。
本作はPixiv・アルファポリス・エブリスタに同時掲載しています。
文字数 8,169
最終更新日 2026.04.04
登録日 2026.03.18
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