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白と黒――。
世界には、二つの国が存在していた。
白の国の民は、か弱い肉体と引き換えに、万物を操る神秘の力「魔法」を授かり。
黒の国の民は、魔法を持たぬ代わりに、人の限界を超えた強靭な肉体を授かった。
異なる力を持つ二つの国は、互いに足りないものを補いながら、長きに渡る平和を築いていた。
しかし、その均衡はある日、突然崩れ去る。
両国の代表として選ばれた少年と少女。 黒の国最強の戦士である、真っ直ぐで負けず嫌いな少年。
白の国最強の魔法使いである、美しく聡明な少女。
幼い頃から何度も戦い、何度も少女に敗れてきた少年は、最後の勝負でついに想いを告げる。
「俺が勝ったら……結婚してくれ」
だが、その瞬間――世界を創った神が現れる。
神は告げる。
「お前たちは、互いを滅ぼすための器を与えた」
一年以内に相手の国を滅ぼせ。
さもなくば――白も黒も、すべて消し去る。
文字数 118,434
最終更新日 2026.08.28
登録日 2026.08.15
気づいたら――私は“ゲームの中のダークエルフ少女”になっていた。
普通の女子高生・佐藤月(ルナ)。
オンラインゲームが大好きで、昨夜も徹夜で遊んでいたはずなのに……
目を覚ますと、そこは見知らぬ森。
しかも自分の姿は、ゲームで使っていたダークエルフのアバターそのものだった。
理由もわからないまま、この世界で仲間ができ、戦いに巻き込まれ、
いつの間にか“勇者の相棒”と呼ばれるようになっていた。
――そして今、私は敵の幹部との死闘の最中にいる。
圧倒的な力を前に、何度も死にかける私を救ってくれたのは、
いつも隣に立ってくれた勇者だった。
……そのはずだった。
戦いの最中、勇者は静かな無表情で私を見つめ、
次の瞬間――その剣は、私の胸を貫いた。
裏切り?
それとも、何か理由があるの?
血に染まる視界の中、走馬灯のように蘇る記憶。
出会い、笑顔、戦い、そして勇者と歩いた日々。
これは、
“勇者に殺された少女”が紡ぐ、もう一つの物語。
文字数 84,952
最終更新日 2026.05.12
登録日 2026.04.17
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