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オレんちの男衆は代々「女好き」やとか「スケベェ」やとか言われてるんやけど、今さらそんなん気にせーへんし否定かてせーへんわ。
紆余曲折あって、蒲田で暮らすことにしたった高校生になりたてのオレは、羽田空港まで迎えに来てくれた兄貴と住まいに向かう途中、赤い電車こと京急ん中で「とあるイベント」に遭遇した。そこには許しがたい悪者がおったわけで、見るに堪えへんシチュエーションやったから、あいだに入って邪魔したることにしたった。加害者にガチコン言わせたって、被害者を助けたったっちゅう寸法や。加害者=オトコ、被害者=オンナ――もろもろ手の内明かしてんねんからみなさん、「そこにあった展開」ついては、もはやわかりきってることやろう。
じつのところ、オンナやったら誰でも助けたるつもりやったんやけど、とりわけそのコはえっらいピンズド、ガチンコでイケてたんよ。めっちゃ好みのボーイッシュな感じがアリアリやったさかい、ソッコーでお近づきになりたかったんや。
ああ、そうや、重ねてみたいになるけど、オレは脊髄反射で動くかなり野蛮で軽薄で、フツウのヒトならヒいてまうくらいの、やっぱり好色なんや。それはそれで間違いないんやけど、案外、誰に対しても、オレは誠実やったりするんやぞ? 日頃の行いゆえにか、誰にも信じてもらえへんけどな。
コイツは全編一人称大阪弁でお送りする、オレ自身の恋にまつわるお話なんや。
ああ。忘れるとこやった。
瞳まで白いアルビノのオレは日光が結構苦手なんやぞ。
※他サイトにも掲載しています
文字数 15,988
最終更新日 2026.04.08
登録日 2026.04.07
荒事において屈指の力を誇るニケー王国に生まれたデモン・イーブルは“掃除人”だ。ランクは「超級」。ずば抜けた能力を有するがゆえの肩書である。“掃除人”と言ってもいろいろいて、中でも自らの身勝手さは特別だとデモンは確信している。性悪で、極度のサイコパスかもしれないとも思っている。サディストであることにも自覚的だ。
長らく王国暮らしを続けていたデモンは、ある日、旅に出た。たとえば、なんらかのプレッシャーをともなう面倒事を請け負ってやることはどこにおいても歓迎されるに違いない。だが無論、人間社会に貢献してやろうという理由で世界を巡ろうと考えたわけではない。
己の内に常にある、黒々とした邪心の種火。
そこにくべるは善悪問わずの刺激という名の薪。
小さかった炎はやがて燃え盛り、業火が生み出すのは無限の快楽だ。
甘美でしかないその瞬間を味わいたいがために、デモンは今日もあらゆる“ゴミ”を冥府へと送呈する――。
※他サイトにも掲載しています。
文字数 16,493
最終更新日 2026.04.08
登録日 2026.04.07
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