迷えるオトナ女子のための自分らしさのトリセツ

「誰かに認められなくても大丈夫」——あなたの「なんとなくいいな」が一番正しい理由

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婚活で迷走したGさんが見つけたもの

派遣社員のGさんは、数か月前にマッチングアプリを導入し婚活を始めました。
初対面の人とコミュニケーションをとることは気疲れしてしまいます。大して興味もない話題にも相づちを打ち、笑顔を絶やさないよう心がけています。
何度か会っていくうちに相手と心が通い合うかと期待していましたが、なかなか決定打が生まれません。この人をパートナーとして選んでよいのだろうかと迷うようになりました。
他にも色んな人と会ってみようと思い、別の人ともやりとりをしてみますが、気乗りせず、徐々にストレスを感じるようになりました。

そのときGさんは、あることに気がつきました。
出会う人をパートナーとして想定したとき、ふと気になるのは、周りからの評価だったのです。
仮にこの人と結婚したとき、友人は何と言うだろうか。祝福してくれるだろうか。「いい人と出会えたね」と言ってくれるだろうか、ということが気になるのでした。
実際、婚活で出会った人のことを友人に相談して、友人の感想を参考にすることもありました。結婚するのは自分自身なのに、周りの人が「幸せそうな結婚」と認めてくれるかどうかが気になるのでした。

幸せの基準を「自分」に戻す、たった一つの方法

他者から自分がどのように認められるか、気になることは誰でもあるでしょう。
けれども、実際、外界からの評価が自分を幸せにしてくれるわけではありません。
「いいな」と感じるポイントは、自分の内側にあるものです。「すごいね」と言われることを選んだからといって自分自身が満たされるわけではありません。

周りの人にはわかってもらえなくても、自分自身が「あ~、ほっとするな」「なんだか楽しい」と思えることあるならば、それが自分自身を満たすのです。
自分が良いと思うこと、自分が満たされていると思う瞬間、好きだと感じることを選択する。基準は外ではなく、自分自身の中にあるのです。

自分らしくありのままに生きることに、心から充足感を感じることができると、「承認欲求」の先、「自己実現欲求」に従って過ごすことになります。
周りの人から認めてもらわなくても大丈夫。あなたは自分の感覚を信じて「なんとなくいいな」と思うものを選べばいいんですよ。

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プロフィール

高井祐子
高井祐子

神戸心理療法センター代表。公認心理師。臨床心理士。アンガーマネジメントファシリテーター。主に認知行動療法、マインドフルネスを用いて個人心理療法をおこなう。20年のカウンセラー歴を持ち、2025年4月までに、のべ15,602名と関わる。オンラインカウンセリングでは、日本全国のみならず海外からの相談に対応、グローバルに「こころの専門家」として活動している。著書に『認知行動療法で「なりたい自分」になる』(創元社)、『「自分の感情」の整えかた・切り替えかた』(大和出版)、『ラクに生きるための「心の地図」』(ナツメ社)などがある。

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