迷えるオトナ女子のための自分らしさのトリセツ

自分の価値は自分で決める!他人軸を卒業して、自分らしい人生を始めるための第一歩

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誰かと比べる必要なし!自分の価値は自分で決めていい

Hさんのように「自分の価値」を「社会からの評価」そのものであるととらえると、周りの人からの言葉に振り回され、どう思われるかで一喜一憂することになってしまいます。
今の自分に自信を持ち、堂々と安心して過ごすためには、自分の価値を他者ではなく自分自身が見出すことが重要です。

社会的地位や周囲からの評価はいったん横に置いておいて、ささやかではあるけれど、自分が日常生活の中でできていることを思い返してみましょう。誰でもやっているようなごく普通のことで良いのです。特別すごいことができなくても大丈夫。キャリアなど他の人と比べる必要はありません。
年齢にしても然りです。人間は誰もが年を重ねるものです。そんなことで自分の価値が下がるなんていうことはありませんよ。自分さえ、自分の良さをわかっていればなんでもいいんです。

選択肢が多い時代に“自己決定”しなければならない難しさ

受験や就職、結婚、出産など、現代は自己決定しなければならないことが増えました。昔は、親や世間の通念により人生の選択が暗黙のうちに決められているところがありました。日本は横並び意識が強く、「みんなと同じような生き方が無難で正解」という社会通念があったように思います。

今は多様性の時代。人生は自分のもの。なんでも自分の意志で決められるよう選択の幅が広がりました。
学校は、様々な特色があり、見学してもどこが自分に合っているのか迷いますし、就職活動にしても、「あなたは何ができますか」「何がしたいですか」と面接で聞かれて、なんとか答えるものの「自分には何ができるだろう」「何がしたいんだろう」と心の中では「自分迷子」になっている人が少なくありません。
自分でも自分自身のことが、よくわからない。誰か教えてくれたらラクなのになぁ、と考える人もいることでしょう。
現代は、「自由な選択」が広がっているからこそ、「自己責任で自己決定する」ことを難しいと感じる人が増えているのかもしれません。

とはいえ、あなたがどんな人生を歩めばよいのか、誰も教えてはくれません。自分で考え、自分で決めるしかないのです。
まずは自分の心にしっかり問いかけてみましょう。相手や世間の社会通念に正解を求めても、本当の答えは見つかりませんし、余計わからなくなるものです。「相手はどう言ってほしいのかな」「こっちを選んだ方が周りの人がすごいと言ってくれそうだから」と他者を基準に行動選択を続けていると、「本当は自分が何をしたいのか」ますますわからなくなってしまいます。

自分の心の声を聞いてみて。紙に書き出すのもおすすめです。もちろん考える過程で人に相談するのはオッケーですが、最後に決めるのは「自分」なのです。

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プロフィール

高井祐子
高井祐子

神戸心理療法センター代表。公認心理師。臨床心理士。アンガーマネジメントファシリテーター。主に認知行動療法、マインドフルネスを用いて個人心理療法をおこなう。20年のカウンセラー歴を持ち、2025年4月までに、のべ15,602名と関わる。オンラインカウンセリングでは、日本全国のみならず海外からの相談に対応、グローバルに「こころの専門家」として活動している。著書に『認知行動療法で「なりたい自分」になる』(創元社)、『「自分の感情」の整えかた・切り替えかた』(大和出版)、『ラクに生きるための「心の地図」』(ナツメ社)などがある。

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