楽天Gの悲願「楽天モバイルのEBITA通期黒字化」がみえた?類を見ない営業レバレッジ

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 このほか、財務面では、市場で関心が寄せられている多額の有利子負債について、2025年に満期が到来するものについては手当済であり、26年以降に満期が到来するものについては多様な調達手段を取ると説明する。

中高齢の獲得、都心以外での獲得数拡大を進める

 今後の戦略について、インターネットサービス事業は「楽天モバイルとの連携強化」「配送面での満足度向上」「商品力強化によるインバウンド獲得等」「AI活用」などによって、2025年通期の国内EC流通総額の前年比成長率1桁半ば~後半を目指す。

 モバイル事業は、仮想化ネットワークにより費用を一定水準に維持し、今後の契約数増に伴い営業レバレッジがさらに拡大するとしている。同社は「オートメーションによる類をみない営業レバレッジを今後実現」と意気込む。契約獲得に向けては、従来の施策に加え、店舗数拡充によるオフラインチャネル強化、マーケティング施策の地域ごとローカライズによる中高齢の獲得、都心以外での獲得数拡大を進めるとしている。

 楽天エコシステムを活用した魅力的なマーケティング施策を打ち出していくとともに、楽天Gと取引のある全国の法人企業や自治体などに対する提案を通じて契約者獲得を進めていく。24年6月に商用サービスを開始した700MHz帯域(プラチナバンド)の展開を順次拡大させることで、より高品質なネットワーク環境を提供し、契約者獲得のペースを加速させる。さらに、培った通信プラットフォーム技術を楽天シンフォニーが海外に展開していく。

 このほか、AIについては「AI大国『楽天グループ』へ」を掲げ、AIを活用したマーケティング効率・オペレーション効率・クライアント効率の20%増を目指し、1万3000人以上の従業員が日常的に社内向け生成AIツール「Rakuten AI or Rakutenians」を使い、現在までに1万6000以上のカスタムAIを生成した。

(文=BUSINESS JOURNAL編集部)