お前なんか娘じゃないと追い出しておいて、才能があるから戻って来いと言われましても

母の再婚によって伯爵家の一員となったアゼリアの待遇は、良いものではなかった。
そもそも自身に興味がない母と、血の繋がりがない娘を快く思っていない父、そんな二人に彼女は囲まれていたのだ。

そしてある時、アゼリアは両親から追放を言い渡された。
両親から娘とは思っていないことを伝えられたアゼリアは、すぐに家から出て行くことになった。

そんな彼女は、縁あってある侯爵を頼っていた。
心優しき彼の措置によって、彼女は侯爵家の領地の町で暮らすことになった。

それには元々その町の役所で学ぶ予定だった侯爵家の令息、クルードも同行していた。
二人は町で起こった様々な問題に取り組みながら、絆を深めていた。

そんな中、伯爵家からアゼリアに対して提案があった。
町での活躍を聞きつけた伯爵家は、あろうことかアゼリアを家に連れ戻そうとしてきたのだ。
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