妹が後継者に選ばれました。――私の人生はここからでした
侯爵家の長女リディアは、幼い頃から次期当主として育てられてきた。
しかし十七歳のある夜、父が後継者に選んだのは妹のエレナだった。
領民との距離が近く、人と人をつなぐことに長けた妹。父の判断は正しい。リディア自身も、そう納得している。
だから妹を恨んではいない。
ただ、一つだけわからなかった。
六歳からずっと「次期当主」として生きてきた自分は、その役目を失ったら何になるのだろう。
ところが数日後。
後継者ではなくなったリディアの前に、それまで考えたこともなかった未来が次々と現れ始める。
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ただ、一つだけわからなかった。
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