Re:剣導部

1話 剣との出逢い

Re:剣導部　1話　剣との出逢い


俺は春途（はると）。天神高等学校に通うごく普通の高校生だ。ちなみに天神は「てんじん」ではなく「あまがみ」だ。何処ぞの祁答院センセの作品ではないぞ。

俺は高校に入って始めた事がある。

それは、部活動だ。野球にサッカー、卓球やスリッパ作芸など彩り豊かな部活動が存在する。そんな部活動で俺が選んだのは「剣導部」だ。

これは、よくある剣道部ではなく、近年注目下され始めている魔導学の魔導と、実態のある剣を併せたほんと最近に誕まれた種目なんだ。ルールは…

えー、ザックリ言えば剣と魔法のケンカってところだ。幼馴染の姉で俺の先輩の朱里（しゅり）の紹介で入ったんだがまあ面白そうだ。何でもアリとか
聞くと野蛮にも思えるのだが、現在判明している
魔導の種類がさほど多くはなく、手探りな感じがなんとも。
競技に必要なものは、刀剣を2種類セットと魔導カードを4種類セットできる魔導デッキ。これを2つ用意するんだ。

俺の場合は

刀剣
　鉄潰の直剣（セメンテス）
　古風な長刀（ルードステア）

魔導
旋風瞬（トリク）
闇纏　（バースエンチャ）
暴降刃（セイクリットーチ）
風纏　（エールエンチャ）

2
　泡沫の刻（マスター・リーゼロッテ）

これが刀剣と魔導のデッキだ。
ま、リーゼロッテの他は朱里が選んでくれたやつだけど。

そんなこんなで明日は遂に初の立会だ。
緊張で脈が逸る。

緊張と期待でいっぱいの胸を押さえながらなんとか眠りにつき、迎えた当日券。

対戦相手　逝照朱里（ゆくて　しゅり）

刀剣
　明雲の霊剣（ダイトルナー）
　訓練用短剣（ヴァローダガー）

1
　水仙放射（スヴァロージ）
　風車　　（エルタースネクタ）
　炎舞画彩（ファロッテール）
　水彩の初（ネネロンカー）

2
　天涯の果（マスター・メアリ）

首里か。なら遠慮はいらないな！

唐突の師弟ぽい対決に戦意が崩壊を始めた。

とうとう来たわ！此時が！！
覚悟しなさい春途！ギッタギタにして
私を先輩と呼ばせてやるんだから！！


…は？

いや、いやいや。いやいやいやいや。朱里を先輩と呼ぶ？ないないないー。

ふっふっふぅ。仕方ないから最初は魔導なし
訓練用短剣で勝負してあげる！

春途は全快で来なさいよ！？
じゃないと相手にもならないから！

そうかよ、じゃあいくぞ！たあ！！



大方部員に勝てなくなったからカモ゙を
囲い込むために部活動へ勧誘したんだろう。
そんなやつには負けない―

ここでこの剣導部の軽い説明をば

相手を降参させる、気絶させる。あとは
使用している刀剣を破損させる。恐怖ゲージをMAXにってのも勝敗を決する条件だな。

そしてマスター魔導をデッキに組み込む場合のみ
それが入るデッキを1枚にする。
手段は刀剣と魔導のみとなる。