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春途たちの新年度編
205話 あんたの隣がいい
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205話 あんたの隣がいい
美味しかったわ。料理ができるのね、トウカは。
う、うん!初めは楽しくなくて嫌だったんだけど、続けるうちに楽しくなっちゃって。
それも訓練かしら。
うん。そうだよ。他にも掃除洗濯いろいろやらされたんだ。ずっと家にいたから学校は今日から復帰したの。そしたらシャガちゃんと出会えた。あの………私たち、友だち…だよね?
あら、違ったかしら。
ううん!シャガちゃんもそう思ってくれていたのかなって。
友だちが何なのか、それはわからないけれど。トウカは放っとけないっていうか……ね。またいじめられそうになったら、今度こそあいつらの内蔵を潰してあげる。
心強いけどそれはやめてね?
シャガちゃんが悪くなっちゃう
わかっているわよ。……そろそろ帰るわ。ごちそうさま。
準備もあるようなので
一軒家の件は後日にしましょう。
助かるわ。あ、これ。
レミアはトウカに紙くずを返した。
それに私の連絡先を書いておいたから。要らなかったら捨てて頂戴。
そんなことしないよ!
…でしょうね。
そう言い、淵底家に帰ったレミアであった。
トウカはいい友人をもったものだ。
はい。
だが、アルバイトはほどほどにと伝えておいてくれるか?まだ1日目、これからもつきあうのなら変に体調を崩されても困るだろう。
そうですね。伝えます。
30分後
はあ……はあっ……やっと着いた。こんな距離あったっけ?飛び出した時は会いに行くのに夢中で気がつかなかったわ。………あれ。私なにか忘れている気が…。
まあいいわ。ただいま~
バタンッ
あらおかえりなさい。レミアちゃん。お友だちのところに行ってたんでしょう?もう平気なの?
え?なんでそのことを………あんた、話したでしょ?
レミアは鈴未の隣に座る春途を睨み、問いただす。
はあ!?俺はなんも話してないぞ?
春ちゃんからは何も聞いてないわよ。
そう……ならどうして理解ったの?
目を見ればわかるわよ。平気だってこともね。
……ねえ、あんたのお母さんって
なにかの能力者なわけ?
そんなわけないだろ。アニメや漫画の見すぎだ。
そうよね……でも、目を見るだけで理解るはずないのに
母さんは母さんってことだよ。特殊能力とか、そういうものではないと思う。それより、ちゃんと話せたのか?
ええ。言葉で
トウカの父親をボコボコにしちゃったわ。
それは……なんというか……すごいな。
仕方なかったのよ?
親の体を成してなかったんだもの。
いや、だからってボコボコになるまでとかあるか…?
だってトウカを家に閉じ込めてレイトと同じになるように訓練を強制してたんだもの。金だけ出して何が親だ!ってね。
そんなことして、大丈夫だったのか?
ええ。わかってくれて、今度からトウカと2人で住む家を紹介してくれたわ。
……あのー、家賃とかって……
出すわよ。当たり前でしょう?貯金から使いつつ、天神での生活に支障が出ないくらいで稼ぐわ。以前のようにはいかないと思うけど。
貯金って、高校生のだろ?数万じゃすぐ底をつくっての。
400万あるわ。これじゃあすぐ底をつくかしら。
はあ!?よ、400万!?どこからそんな金を!!
小中はお小遣いって名目で稼いで、特に趣味もないから貯めていたの。それで高校に入ってからは必要な科目だけ出て、足りてる科目はサボったのよ。……まあ、買ったものなんてエリフォくらいしかないけど。
それで空いた時間を……まさか!?
そのまさかよ。空いた時間をほぼ全てアルバイトに充てたわ。店長たちに心配されたけどね。なんでそんなにお金が必要かっても聞かれた。
話したのか?
話さないわよ。バイトと店長の関係性だし、信頼できる人にしか話したことないわ。
けど俺は聞いたぞ?今。まさか…信頼してくれてるのか?
……初めからそう言ってるでしょ。ばか
はいはい。仲良しなのはいいけれど、そろそろお風呂入って寝る時間よ?支度なさい。
わかってるっての。レミア先入るか?
いいの?
ああ。外出て汗かいただろうしな。
ありがと。んじゃあ先入るわね。
おう
2階の春途の部屋に戻り、衣服を用意したレミアはそのまま1階の脱衣場へ向かった。
……ふぅ。結局、足りないものを埋めることは出来なかった。でも、誰かのために怒るのって……なんだかスッとするわね。……春途も、そういうことするのかしら。
レミアはガラガラガラ…とお風呂場への扉を開けてなかへ入り、シャワーヘッドをとる。
だとしたら私が今日やったことって、
春途みたいなことだったってこと……かしら。
私…いつの間にあいつのこと……
胸に手を当て、ドクン…ドクンと逸る鼓動を感じながらシャワーを浴びた。
はぁ~~~っ…!暖かいわ。やっぱシャワーはいいわね。1日の疲れが吹きと……びはしないけれど。
まだ宮崎に来て間もないけど、なんだか疲れたわ。寮暮らしでバイトに明け暮れていた時の方が疲れないわよ。……湯船に浸かろ。
勢いをころして湯船に浸かるレミア。
……あぁぁ……ここで寝ちゃいそう。お風呂、いいかも……。
って、ダメダメ!ここで寝たら死んじゃうわよ。
トウカ……何してるのかしら。明日学校で会えるといいな。……さてと、あがるとしましょうか。
ザバーンと音を立てて豪快に湯船を出たレミアは脱衣場で体を拭き、着替えを始めた。
ふぅ。春途?次入っていいわよー?
ん?ああ、今いく!
ええ、早く来なさい!!……あ!
ダメよ!!やっぱダメ!!!
まだパンツ履いてないからああああ!!!
着替え途中で下を履いていないまま、
春途の足音が大きくなる。
ガラガラガラ…
あ
す、すまん!!
必死に止めるも春途は脱衣場の扉を開けてしまった。何がとは言わないが剃り残しのない綺麗な鮑が目に入った春途はすぐさま両手で顔を覆う。
すまんじゃ済まないわよおおお!!!
バチーーン!
レミアの平手打ちが飛ぶ
いたっ!?……けどすまん。今回は俺が悪い。
ほんとにそうよ!!……まだ誰にも見られたこと……なかったのに……。
す、すまん……。
……もういいわ。お風呂入りなさいよ。私は先に眠るから。おやすみ。
ああ…おやすみ。
その後は春途が風呂をあがり、
そのままレミアの隣で眠りについた。
美味しかったわ。料理ができるのね、トウカは。
う、うん!初めは楽しくなくて嫌だったんだけど、続けるうちに楽しくなっちゃって。
それも訓練かしら。
うん。そうだよ。他にも掃除洗濯いろいろやらされたんだ。ずっと家にいたから学校は今日から復帰したの。そしたらシャガちゃんと出会えた。あの………私たち、友だち…だよね?
あら、違ったかしら。
ううん!シャガちゃんもそう思ってくれていたのかなって。
友だちが何なのか、それはわからないけれど。トウカは放っとけないっていうか……ね。またいじめられそうになったら、今度こそあいつらの内蔵を潰してあげる。
心強いけどそれはやめてね?
シャガちゃんが悪くなっちゃう
わかっているわよ。……そろそろ帰るわ。ごちそうさま。
準備もあるようなので
一軒家の件は後日にしましょう。
助かるわ。あ、これ。
レミアはトウカに紙くずを返した。
それに私の連絡先を書いておいたから。要らなかったら捨てて頂戴。
そんなことしないよ!
…でしょうね。
そう言い、淵底家に帰ったレミアであった。
トウカはいい友人をもったものだ。
はい。
だが、アルバイトはほどほどにと伝えておいてくれるか?まだ1日目、これからもつきあうのなら変に体調を崩されても困るだろう。
そうですね。伝えます。
30分後
はあ……はあっ……やっと着いた。こんな距離あったっけ?飛び出した時は会いに行くのに夢中で気がつかなかったわ。………あれ。私なにか忘れている気が…。
まあいいわ。ただいま~
バタンッ
あらおかえりなさい。レミアちゃん。お友だちのところに行ってたんでしょう?もう平気なの?
え?なんでそのことを………あんた、話したでしょ?
レミアは鈴未の隣に座る春途を睨み、問いただす。
はあ!?俺はなんも話してないぞ?
春ちゃんからは何も聞いてないわよ。
そう……ならどうして理解ったの?
目を見ればわかるわよ。平気だってこともね。
……ねえ、あんたのお母さんって
なにかの能力者なわけ?
そんなわけないだろ。アニメや漫画の見すぎだ。
そうよね……でも、目を見るだけで理解るはずないのに
母さんは母さんってことだよ。特殊能力とか、そういうものではないと思う。それより、ちゃんと話せたのか?
ええ。言葉で
トウカの父親をボコボコにしちゃったわ。
それは……なんというか……すごいな。
仕方なかったのよ?
親の体を成してなかったんだもの。
いや、だからってボコボコになるまでとかあるか…?
だってトウカを家に閉じ込めてレイトと同じになるように訓練を強制してたんだもの。金だけ出して何が親だ!ってね。
そんなことして、大丈夫だったのか?
ええ。わかってくれて、今度からトウカと2人で住む家を紹介してくれたわ。
……あのー、家賃とかって……
出すわよ。当たり前でしょう?貯金から使いつつ、天神での生活に支障が出ないくらいで稼ぐわ。以前のようにはいかないと思うけど。
貯金って、高校生のだろ?数万じゃすぐ底をつくっての。
400万あるわ。これじゃあすぐ底をつくかしら。
はあ!?よ、400万!?どこからそんな金を!!
小中はお小遣いって名目で稼いで、特に趣味もないから貯めていたの。それで高校に入ってからは必要な科目だけ出て、足りてる科目はサボったのよ。……まあ、買ったものなんてエリフォくらいしかないけど。
それで空いた時間を……まさか!?
そのまさかよ。空いた時間をほぼ全てアルバイトに充てたわ。店長たちに心配されたけどね。なんでそんなにお金が必要かっても聞かれた。
話したのか?
話さないわよ。バイトと店長の関係性だし、信頼できる人にしか話したことないわ。
けど俺は聞いたぞ?今。まさか…信頼してくれてるのか?
……初めからそう言ってるでしょ。ばか
はいはい。仲良しなのはいいけれど、そろそろお風呂入って寝る時間よ?支度なさい。
わかってるっての。レミア先入るか?
いいの?
ああ。外出て汗かいただろうしな。
ありがと。んじゃあ先入るわね。
おう
2階の春途の部屋に戻り、衣服を用意したレミアはそのまま1階の脱衣場へ向かった。
……ふぅ。結局、足りないものを埋めることは出来なかった。でも、誰かのために怒るのって……なんだかスッとするわね。……春途も、そういうことするのかしら。
レミアはガラガラガラ…とお風呂場への扉を開けてなかへ入り、シャワーヘッドをとる。
だとしたら私が今日やったことって、
春途みたいなことだったってこと……かしら。
私…いつの間にあいつのこと……
胸に手を当て、ドクン…ドクンと逸る鼓動を感じながらシャワーを浴びた。
はぁ~~~っ…!暖かいわ。やっぱシャワーはいいわね。1日の疲れが吹きと……びはしないけれど。
まだ宮崎に来て間もないけど、なんだか疲れたわ。寮暮らしでバイトに明け暮れていた時の方が疲れないわよ。……湯船に浸かろ。
勢いをころして湯船に浸かるレミア。
……あぁぁ……ここで寝ちゃいそう。お風呂、いいかも……。
って、ダメダメ!ここで寝たら死んじゃうわよ。
トウカ……何してるのかしら。明日学校で会えるといいな。……さてと、あがるとしましょうか。
ザバーンと音を立てて豪快に湯船を出たレミアは脱衣場で体を拭き、着替えを始めた。
ふぅ。春途?次入っていいわよー?
ん?ああ、今いく!
ええ、早く来なさい!!……あ!
ダメよ!!やっぱダメ!!!
まだパンツ履いてないからああああ!!!
着替え途中で下を履いていないまま、
春途の足音が大きくなる。
ガラガラガラ…
あ
す、すまん!!
必死に止めるも春途は脱衣場の扉を開けてしまった。何がとは言わないが剃り残しのない綺麗な鮑が目に入った春途はすぐさま両手で顔を覆う。
すまんじゃ済まないわよおおお!!!
バチーーン!
レミアの平手打ちが飛ぶ
いたっ!?……けどすまん。今回は俺が悪い。
ほんとにそうよ!!……まだ誰にも見られたこと……なかったのに……。
す、すまん……。
……もういいわ。お風呂入りなさいよ。私は先に眠るから。おやすみ。
ああ…おやすみ。
その後は春途が風呂をあがり、
そのままレミアの隣で眠りについた。
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