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ヒューマンハンター(5)
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ヒューマンハンター(5)
――――9章――――
ピピピピピ…ピピピピ……
…ん………とっ、なんだよもう朝かよ。
レオは窓から差し込む光と目覚まし時計の機械音で目を覚ました。
…メシでも作ってってやるか。
ベッドから起き上がり台所へ向かう。
ん?
そこには凛がいた。
ふんふんふふーん♪レオ兄さま。サンドイッチ、喜んでくれるかな~?うふふっ
兄さんなのか兄さまなのかどっちかにしてくれよな。おはよ、凛
あわわっ!?お、おはようございます!レオ兄さま!すぐに用意ができます、少し待っててくださいね
ああ。
できました。さあ、召し上がれ
いただく。……うん、うまい。
よかったです!
それじゃあいくよ。またな
え?もう行っちゃうんですか。はい。また、ですね。
家の扉をガッと開いて飛び出す。
…流石に3回目だ、慣れて来たな。
プチ登山を3回もやるはめになるとは……なんて思ったりしながら黙々と歩き地門家の屋敷に着いた。
おお、帰ったぞー?
お、おかえり…なさい。
いや、なんで赤いんだよ。ムスビ
へ?い、いや……赤くはない……と、思う、ぞ?
あーはいはい。なんでもいいよもう。それよりも、
またやるんだろ?木偶人形相手に。
当然。取っ掛かりましょうか。
――――10章――――
ふっ!やあ!!てぃ!
爪の扱いがまだまだだな。
それではその人形は倒せない。
んなことわかってる!!はああ!「尖爪」
ズグジュュュ!!
尖爪は見事に木偶人形の右胸を刺し貫いた。
どうだ!?見たか!
ええまあ。けれどこの程度は見せてもらわないと。わたしはもっと見たいの、いい?
戦闘時とそれ以外で口調変わるのついていけねえって……
無駄口叩くな!前を見ろ!
ん?…うわああ!!
ドガッ!
残った木偶人形がレオの背後から襲い掛かり、取り押さえた。
……ふぅ。その程度ではまだ、宝珠パライドを勝ち抜けない。今日は休んで明日、続きをやるよ。いいね?
ああ…。って、ベッドデカくないか!?
それはそうでしょう?次期当主の寝床だもの。
(そういやそうだった……)
そうか。まだそうと決まった訳じゃないからな?
やっぱり妹さんとデキてるのー?やっぱそうなんでしょ?
違う。……今はまだ。
今は?やっぱりそっちいっちゃうの?
だー!いちいち面倒なんだよムスビは。寝るから向こう行ってくれ。
わかった。それじゃあおやすみ。
ああ。おやすみ。
起きなさい。起きて。訓練いきます。起きて。
……ん…ぅう?……朝か。
そう。ほら、はやく準備して。
わかってるって。……これでよし。準備終わったぞ?
では行きましょう。
今日も今日とて訓練が始まった。そして3ヶ月後……
……よし。俺の勝ちだ。ムスビ
そのようだな。……ふぅ。ではこれにて地門家の戦闘訓練は終了。次はこの地門家の当主になる上で必要事項を叩き込む。覚えてね。
なんでもいいから早くしてくれ。
よろしい。ではまず……
そのまま睡眠時間以外のほぼすべての時間を注意事項とかいうやつに費やされてはや2ヶ月……
ここまでが注意事項の話。なにか質問はある?
ねぇよ。強いて挙げるなら2ヶ月も要る注意事項なんて、取っ払ったほうがよくないか?…なんて、疑問だけだ。
それはそうよ。レオくんには覚えてもらわなきゃいけないことが山ほどあるの。まあ、その様子だとそのまま飲み込めたみたいね。ならそのまま当主に―――
ドゴッ!!!ザン!ギジュュ…!
なんだ!?この音は!……ムスビは待っててくれ。俺が見てくる!
あっ、待って!!
ムスビが言葉を吐ききる前にレオは飛び出していた。
(凛が危ないかもしれない!……無事でいてくれ!!)
先の金属音が鳴り響く場所へ駆け抜けるとそこはレオの自宅付近の公園であった。5人の大人が華奢な少女を取り囲み剣やら斧やらを振り下ろしていた。
へへっ、オレらの1000億のために肉塊となってくれや!
フンッ!ドガガ!と振り下ろされる刃物。しかし凛は
ふふっ、そろそろだと思ってましたよ。レオ兄さま。
(あの子……見覚えが………まさか…!?)
凛!今助けるぞ!「滅爪」!!!せぇぇぇぇい!!!
細く脆い…そして鋭利な爪を限界まで反らせて対象に振り下ろす……それはぶつかった衝撃と同時に砕け散り、取り囲む参加者全員にめり込む
ああ?なんの話だあ?…!?ぐあっ!?
があ!
ゴフッ!?グボボボボボ…!!!
ムスビさんのところでまた強くなったんですね。…少し妬きそうです。
はあ?なんでそうなる……というか傷!なんで外なんか出たりしたんだよ!
今いた参加者がレオ兄さまの自宅を目指していたんです。だから公園へと誘導しました。カイザーマップでレオ兄さまの動向を調査していたら、後ろから斬られちゃいましてね。
そんなとこしてたら危ないだろ。ほら、帰るぞ?
はい。……あの、レオ兄さま?
なんだ?
次期当主になる…なんて話してましたけど。本気なんですか?
いや、そんなつもりはない。
ならどうして…。
地門家には訓練にいい人形があった。ほかにも使えそうなものがあるかもしれないから懐に潜り込んだだけ。どのみちあのままではオレは優勝することが出来ない。ムスビには悪いけど利用させてもらってる。
なるほど。
ああ。だからまた戻らないとだ。もう少しで帰る。カイザーマップ、あまり使いすぎるなよ?
…!はい!
――――9章――――
ピピピピピ…ピピピピ……
…ん………とっ、なんだよもう朝かよ。
レオは窓から差し込む光と目覚まし時計の機械音で目を覚ました。
…メシでも作ってってやるか。
ベッドから起き上がり台所へ向かう。
ん?
そこには凛がいた。
ふんふんふふーん♪レオ兄さま。サンドイッチ、喜んでくれるかな~?うふふっ
兄さんなのか兄さまなのかどっちかにしてくれよな。おはよ、凛
あわわっ!?お、おはようございます!レオ兄さま!すぐに用意ができます、少し待っててくださいね
ああ。
できました。さあ、召し上がれ
いただく。……うん、うまい。
よかったです!
それじゃあいくよ。またな
え?もう行っちゃうんですか。はい。また、ですね。
家の扉をガッと開いて飛び出す。
…流石に3回目だ、慣れて来たな。
プチ登山を3回もやるはめになるとは……なんて思ったりしながら黙々と歩き地門家の屋敷に着いた。
おお、帰ったぞー?
お、おかえり…なさい。
いや、なんで赤いんだよ。ムスビ
へ?い、いや……赤くはない……と、思う、ぞ?
あーはいはい。なんでもいいよもう。それよりも、
またやるんだろ?木偶人形相手に。
当然。取っ掛かりましょうか。
――――10章――――
ふっ!やあ!!てぃ!
爪の扱いがまだまだだな。
それではその人形は倒せない。
んなことわかってる!!はああ!「尖爪」
ズグジュュュ!!
尖爪は見事に木偶人形の右胸を刺し貫いた。
どうだ!?見たか!
ええまあ。けれどこの程度は見せてもらわないと。わたしはもっと見たいの、いい?
戦闘時とそれ以外で口調変わるのついていけねえって……
無駄口叩くな!前を見ろ!
ん?…うわああ!!
ドガッ!
残った木偶人形がレオの背後から襲い掛かり、取り押さえた。
……ふぅ。その程度ではまだ、宝珠パライドを勝ち抜けない。今日は休んで明日、続きをやるよ。いいね?
ああ…。って、ベッドデカくないか!?
それはそうでしょう?次期当主の寝床だもの。
(そういやそうだった……)
そうか。まだそうと決まった訳じゃないからな?
やっぱり妹さんとデキてるのー?やっぱそうなんでしょ?
違う。……今はまだ。
今は?やっぱりそっちいっちゃうの?
だー!いちいち面倒なんだよムスビは。寝るから向こう行ってくれ。
わかった。それじゃあおやすみ。
ああ。おやすみ。
起きなさい。起きて。訓練いきます。起きて。
……ん…ぅう?……朝か。
そう。ほら、はやく準備して。
わかってるって。……これでよし。準備終わったぞ?
では行きましょう。
今日も今日とて訓練が始まった。そして3ヶ月後……
……よし。俺の勝ちだ。ムスビ
そのようだな。……ふぅ。ではこれにて地門家の戦闘訓練は終了。次はこの地門家の当主になる上で必要事項を叩き込む。覚えてね。
なんでもいいから早くしてくれ。
よろしい。ではまず……
そのまま睡眠時間以外のほぼすべての時間を注意事項とかいうやつに費やされてはや2ヶ月……
ここまでが注意事項の話。なにか質問はある?
ねぇよ。強いて挙げるなら2ヶ月も要る注意事項なんて、取っ払ったほうがよくないか?…なんて、疑問だけだ。
それはそうよ。レオくんには覚えてもらわなきゃいけないことが山ほどあるの。まあ、その様子だとそのまま飲み込めたみたいね。ならそのまま当主に―――
ドゴッ!!!ザン!ギジュュ…!
なんだ!?この音は!……ムスビは待っててくれ。俺が見てくる!
あっ、待って!!
ムスビが言葉を吐ききる前にレオは飛び出していた。
(凛が危ないかもしれない!……無事でいてくれ!!)
先の金属音が鳴り響く場所へ駆け抜けるとそこはレオの自宅付近の公園であった。5人の大人が華奢な少女を取り囲み剣やら斧やらを振り下ろしていた。
へへっ、オレらの1000億のために肉塊となってくれや!
フンッ!ドガガ!と振り下ろされる刃物。しかし凛は
ふふっ、そろそろだと思ってましたよ。レオ兄さま。
(あの子……見覚えが………まさか…!?)
凛!今助けるぞ!「滅爪」!!!せぇぇぇぇい!!!
細く脆い…そして鋭利な爪を限界まで反らせて対象に振り下ろす……それはぶつかった衝撃と同時に砕け散り、取り囲む参加者全員にめり込む
ああ?なんの話だあ?…!?ぐあっ!?
があ!
ゴフッ!?グボボボボボ…!!!
ムスビさんのところでまた強くなったんですね。…少し妬きそうです。
はあ?なんでそうなる……というか傷!なんで外なんか出たりしたんだよ!
今いた参加者がレオ兄さまの自宅を目指していたんです。だから公園へと誘導しました。カイザーマップでレオ兄さまの動向を調査していたら、後ろから斬られちゃいましてね。
そんなとこしてたら危ないだろ。ほら、帰るぞ?
はい。……あの、レオ兄さま?
なんだ?
次期当主になる…なんて話してましたけど。本気なんですか?
いや、そんなつもりはない。
ならどうして…。
地門家には訓練にいい人形があった。ほかにも使えそうなものがあるかもしれないから懐に潜り込んだだけ。どのみちあのままではオレは優勝することが出来ない。ムスビには悪いけど利用させてもらってる。
なるほど。
ああ。だからまた戻らないとだ。もう少しで帰る。カイザーマップ、あまり使いすぎるなよ?
…!はい!
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