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女神、現代を布教したい編
女神「バルサン(水入れたら煙出るやつ)送ったわ〜」→盗賊王「【生命を絶つ白き虚無の霧】が充満した……!」
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「あー、ベタつく。気分もベタつくわ~」
わたしは天界のモニター前で、除菌シート片手に画面を拭いていた。
前回の「コーラ噴水」の一件、マジで反省ポイント高い。 錬金術師の部屋、甘い匂いが充満しちゃったせいで、下界の『黒いG』たちが大集合しちゃってるんだよね。 うわ、画面越しでも鳥肌立つわ。キモすぎ。
「自分の散らかした跡始末は自分でする。これ、デキる女神のマナーっしょ?」
てことで、今日の下界チェック。 地下深くに広がる、薄暗くてジメジメした空間にズームイン。
なんか、目つきの悪い男たちが、お宝? みたいなのを囲んで密談してる。 盗賊ギルドのアジトっぽいけど、衛生環境バチくそ悪そう。 あんなとこに住んでたら、服とかダニだらけになるって。
「彼らに必要なのは、徹底的な殺菌と消毒!」
「部屋の隅々までキレイにして、心も体もリフレッシュすべきだと思うわけ」
害虫を一掃して、清潔なアジトライフを提供してあげるのが、わたしの優しさ!
そこでこれ!
【業務用・くん煙殺虫剤(水を入れるタイプ・30畳用×10個)】
プラスチックの容器に水を入れて、缶をセットするだけで、真っ白な殺虫煙がモクモク出るやつ。 ゴキブリ、ダニ、ノミ、あらゆる害虫をイチコロにする最強の掃除道具。
「これ、煙が出始める瞬間の『シューッ!』って音がテンション上がるんだよね~」
「密閉空間で使えば効果倍増だし、悪い虫(意味深)もいなくなるっしょ!」
レッツ・スモーク・クリーニング! 転送ポチー!
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
──地下迷宮・最深部「盗賊ギルド総本部」──
「……お頭。王都への侵入ルート、確保しました」
盗賊王ザルクの前に、部下が地図を広げる。 ここは地下百メートルに位置する、鉄壁の隠れ家。 王国の騎士団ですら、この入り組んだ迷宮の最奥には辿り着けない。
「ご苦労。……ん? なんだあの赤き筒は」
ザルクが眉をひそめた。 円卓の中央に、突如として『赤い蓋の容器』が積み上げられていた。 表面には、禍々しい黒文字で『激・煙(ゲキ・エン)』と書かれている(ように見える)。
「いつの間に……。侵入者か?」
「いえ、気配はありませんでした。魔法転移かと」
ザルクは容器の一つを手に取った。 軽い。中には金属の缶が入っている。 そして、容器の底には『水を入れよ』という神代の図解が。
「水を入れろだと? ……ふん、試す価値はあるか」
ザルクは警戒心が強かったが、好奇心もまた強かった。 もしこれが、古代の「回復の蒸気」や「魔力増幅炉」なら、ギルドの力になる。
「おい、水を汲んでこい。……全員、離れていろよ」
部下が容器の線まで水を注ぐ。 ザルクは慎重に、金属缶をその中にセットした。
数秒の沈黙。
ザルクが「何も起きんではないか」と身を乗り出した、その刹那。
シュゴォォォォォォォォォ……!!
「!? 鳴いた!?」
缶の天面から、猛烈な勢いで『純白の煙』が噴き出した。
「うわっ!? なんだこの勢いは!?」
「煙幕か!? いや、臭い! 薬品のような刺激臭がする!」
煙は爆発的に広がり、瞬く間に円卓周辺を白く染め上げる。 さらに悪いことに、連鎖反応が起きた。 近くに置いてあった他の9個の容器も、湿気と魔力に反応し、次々と起動を始めたのだ。
シュバババババババッ!!!!
「ぐわぁぁぁ!! 見えん! 何も見えん!!」
「ゲホッ! ゴホッ! 目が! 目が焼けるようだ!!」
10個分の業務用燻煙剤。 それは、300畳分の空間を致死レベルの殺虫成分で満たす量である。 換気のない地下密室でそれが解放された時、そこは地獄と化した。
「毒ガスだ!! 敵の神経ガス攻撃だ!!」
「逃げろ! 出口へ向かえ!!」
「だ、駄目ですお頭! 煙が速すぎる! 通路が真っ白で、上下左右も分かりません!!」
盗賊たちはパニックに陥った。 喉を掻きむしり、涙を流しながら、白い闇の中を這いずり回る。
「くそっ……! これは『白い死神の吐息』だ……!」
「吸い込めば肺が腐り、皮膚が溶ける、禁断の呪毒に違いない!」
ザルクは布で口を覆いながら、薄れゆく意識の中で悟った。 これは天罰だ。 日陰に生きる我々ごときが、日の光を浴びようとした報いなのだ。
「お頭ぁぁぁ! 部下たちが……動かなくなっていきますぅぅ!」(※ピレスロイド系成分で麻痺しているだけ)
「虫けらのように……我々を駆除するというのか……!」
ザルクは霞む視界で、なおも「シューッ」と音を立てて白煙を吐き出し続ける赤い缶を見つめた。 あれは、地獄の釜の蓋だったのだ。
「全滅……か……。見事だ、白き悪魔よ……」
最強の盗賊ギルドは、一人の侵入者も許すことなく、自らの拠点で「燻製(くんせい)」となって全滅の危機に瀕していた。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「……あちゃ~」
わたしはモニターの前で、思わず鼻をつまんだ。
「煙、出しすぎた?」
画面、真っ白で何も見えないんだけど。 なんか中から「グフッ」とか「目がぁぁ」とか聞こえてくるし。
「いや、バルサンって部屋を閉め切って使うもんだし?」
「正しい使い方はしてるはずなんだけど……」
地下の密閉空間で10個同時焚きは、さすがに濃度が濃すぎたっぽい? 人間まで駆除しちゃったら、本末転倒じゃん。
「やばい、このままじゃ窒息しちゃう!」
「換気! そう、換気が必要!」
わたしは慌てて、次のアイテム検索を始めた。
「えっと、空気を入れ換える強力なやつ……あ、これだ!」
「【業務用・超強風送風機(ストームファン)】!」
「これを送って、毒ガス(じゃないけど)を一気に吹き飛ばしてあげなきゃ!」
「待っててね! 今、台風並みの暴風を送って、呼吸できるようにしてあげるから!!」
わたしは天界のモニター前で、除菌シート片手に画面を拭いていた。
前回の「コーラ噴水」の一件、マジで反省ポイント高い。 錬金術師の部屋、甘い匂いが充満しちゃったせいで、下界の『黒いG』たちが大集合しちゃってるんだよね。 うわ、画面越しでも鳥肌立つわ。キモすぎ。
「自分の散らかした跡始末は自分でする。これ、デキる女神のマナーっしょ?」
てことで、今日の下界チェック。 地下深くに広がる、薄暗くてジメジメした空間にズームイン。
なんか、目つきの悪い男たちが、お宝? みたいなのを囲んで密談してる。 盗賊ギルドのアジトっぽいけど、衛生環境バチくそ悪そう。 あんなとこに住んでたら、服とかダニだらけになるって。
「彼らに必要なのは、徹底的な殺菌と消毒!」
「部屋の隅々までキレイにして、心も体もリフレッシュすべきだと思うわけ」
害虫を一掃して、清潔なアジトライフを提供してあげるのが、わたしの優しさ!
そこでこれ!
【業務用・くん煙殺虫剤(水を入れるタイプ・30畳用×10個)】
プラスチックの容器に水を入れて、缶をセットするだけで、真っ白な殺虫煙がモクモク出るやつ。 ゴキブリ、ダニ、ノミ、あらゆる害虫をイチコロにする最強の掃除道具。
「これ、煙が出始める瞬間の『シューッ!』って音がテンション上がるんだよね~」
「密閉空間で使えば効果倍増だし、悪い虫(意味深)もいなくなるっしょ!」
レッツ・スモーク・クリーニング! 転送ポチー!
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
──地下迷宮・最深部「盗賊ギルド総本部」──
「……お頭。王都への侵入ルート、確保しました」
盗賊王ザルクの前に、部下が地図を広げる。 ここは地下百メートルに位置する、鉄壁の隠れ家。 王国の騎士団ですら、この入り組んだ迷宮の最奥には辿り着けない。
「ご苦労。……ん? なんだあの赤き筒は」
ザルクが眉をひそめた。 円卓の中央に、突如として『赤い蓋の容器』が積み上げられていた。 表面には、禍々しい黒文字で『激・煙(ゲキ・エン)』と書かれている(ように見える)。
「いつの間に……。侵入者か?」
「いえ、気配はありませんでした。魔法転移かと」
ザルクは容器の一つを手に取った。 軽い。中には金属の缶が入っている。 そして、容器の底には『水を入れよ』という神代の図解が。
「水を入れろだと? ……ふん、試す価値はあるか」
ザルクは警戒心が強かったが、好奇心もまた強かった。 もしこれが、古代の「回復の蒸気」や「魔力増幅炉」なら、ギルドの力になる。
「おい、水を汲んでこい。……全員、離れていろよ」
部下が容器の線まで水を注ぐ。 ザルクは慎重に、金属缶をその中にセットした。
数秒の沈黙。
ザルクが「何も起きんではないか」と身を乗り出した、その刹那。
シュゴォォォォォォォォォ……!!
「!? 鳴いた!?」
缶の天面から、猛烈な勢いで『純白の煙』が噴き出した。
「うわっ!? なんだこの勢いは!?」
「煙幕か!? いや、臭い! 薬品のような刺激臭がする!」
煙は爆発的に広がり、瞬く間に円卓周辺を白く染め上げる。 さらに悪いことに、連鎖反応が起きた。 近くに置いてあった他の9個の容器も、湿気と魔力に反応し、次々と起動を始めたのだ。
シュバババババババッ!!!!
「ぐわぁぁぁ!! 見えん! 何も見えん!!」
「ゲホッ! ゴホッ! 目が! 目が焼けるようだ!!」
10個分の業務用燻煙剤。 それは、300畳分の空間を致死レベルの殺虫成分で満たす量である。 換気のない地下密室でそれが解放された時、そこは地獄と化した。
「毒ガスだ!! 敵の神経ガス攻撃だ!!」
「逃げろ! 出口へ向かえ!!」
「だ、駄目ですお頭! 煙が速すぎる! 通路が真っ白で、上下左右も分かりません!!」
盗賊たちはパニックに陥った。 喉を掻きむしり、涙を流しながら、白い闇の中を這いずり回る。
「くそっ……! これは『白い死神の吐息』だ……!」
「吸い込めば肺が腐り、皮膚が溶ける、禁断の呪毒に違いない!」
ザルクは布で口を覆いながら、薄れゆく意識の中で悟った。 これは天罰だ。 日陰に生きる我々ごときが、日の光を浴びようとした報いなのだ。
「お頭ぁぁぁ! 部下たちが……動かなくなっていきますぅぅ!」(※ピレスロイド系成分で麻痺しているだけ)
「虫けらのように……我々を駆除するというのか……!」
ザルクは霞む視界で、なおも「シューッ」と音を立てて白煙を吐き出し続ける赤い缶を見つめた。 あれは、地獄の釜の蓋だったのだ。
「全滅……か……。見事だ、白き悪魔よ……」
最強の盗賊ギルドは、一人の侵入者も許すことなく、自らの拠点で「燻製(くんせい)」となって全滅の危機に瀕していた。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「……あちゃ~」
わたしはモニターの前で、思わず鼻をつまんだ。
「煙、出しすぎた?」
画面、真っ白で何も見えないんだけど。 なんか中から「グフッ」とか「目がぁぁ」とか聞こえてくるし。
「いや、バルサンって部屋を閉め切って使うもんだし?」
「正しい使い方はしてるはずなんだけど……」
地下の密閉空間で10個同時焚きは、さすがに濃度が濃すぎたっぽい? 人間まで駆除しちゃったら、本末転倒じゃん。
「やばい、このままじゃ窒息しちゃう!」
「換気! そう、換気が必要!」
わたしは慌てて、次のアイテム検索を始めた。
「えっと、空気を入れ換える強力なやつ……あ、これだ!」
「【業務用・超強風送風機(ストームファン)】!」
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