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恋愛編
21話:託された蛍石
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偶然の一致なのか、奇跡なのか説明がつかないことが夢の中で起きていた。コバルトとフラーレンの夢の中で2人の目の前にボイルロンドがいた。そして、フラフラとしている様子からボイルは爆発の影響で死んだと同時に足にまで被害が出ているのだと2人は見た。
「おや、君たちは見覚えのある人だと思ったらフラーレンとコバルトじゃないか。夢の中で会えたということは、君たちが会いたいという思いが強く出ていたからかもしれないな」
ボイルは死んでいるのにも関わらず、元気そうだった。フラーレンとコバルトはすぐに話をしようと声を出したが、ボイルには届かなかった。そしてボイルが話すことが最後になるとは2人は思ってもいなかった。
「君たちが着用しているネックレスは紛れもなく、私が渡したものだ。その証拠に2つの石に私の名前のイニシャルを刻んである。コバルト君のにはB、フラーレンさんのにはRと刻んであるはずだ。なぜ託したのかと思うかもしれないが、君たちは水素爆発によって意識不明の重体で搬送され、生命活動はともかく全てにおいて死ぬ寸前だったわけさ。この石は治癒力と共に、割っても割っても同じ形をするように仕組んだわけだ。君たちの保護者から話をよく聞いていた。幼馴染でかつ、結婚する同士であるということも聞いていた。私の自宅に置いてあったメモ帳を見たようだけども、確かにあれは私が死んだ後に生き霊となって書いた。そこには君たちに託した石のことについて詳しく書いてあるはずだから読んで欲しい。そして、私はもうゆっくりと眠りたい。フラーレン、君が失敗してしまった事を後悔してるかもしれないが私は怒ってなどはいない。この実験が最後だろうと、私は悟っていた。自分を責めないで欲しい。そして、後は頼んだ」
2人は、光に導かれてそれぞれの家で目を覚ました。いつものようにパスカル中学高等学校へ向かって2人は手を繋いだ。夢の話をしながら2人はネックレスを着用していた。この学校において、アクセサリーの着用については特に書かれておらず自由な校風でもある。その為、多くの生徒や多くの人たちに支えられている。
「昨日の夢、見た?ボイルさんのやつ…」
「あぁ…見たよ。なんか顔色も悪く見えたし、ボイルさんらしくなかったよね」
フラーレンとコバルトの話は、ボイルロンドの話で盛り上がっていた。流石のクラスメートもなぜ死んだ担任の話をしているのだろうと思う人もいれば、フラーレンが殺してしまったのになぜ平気でいられるのかと思う人もいた。
「中庭見て気づいたけどボイルさんの胸像があるよ!この学校に貢献してたのかな」
フラーレンは、新しく建てられたボイルロンドの胸像に度肝を抜かれていた。しかしコバルトは引っかかっていた。ネックレスを渡したことは分かったけどこの石を一体何のために持っていたのか、ボイルの目的がよく分からなかった。ずっと言葉を思い出しながら繰り返し口にしてコバルトは考えた。
「治癒力があるって言われてもパワーストーンって言われるからそれでも説明が付かないな…。割っても割っても同じ形って言われたら蛍石が有名だけども、錬金したってことなのかな。蛍石をコバルト石に、ダイヤモンドへと錬金したと仮定したらボイルさん凄いな…」
よく分からぬまま自己解決へ繋げた。2人がつけているネックレスはいつものように輝いているが、管理は相対していた。コバルトは、綺麗に拭いて管理している。フラーレンは、そのままジュエリーボックスへと直しているというようなもので普通なら光り方に違いが出てくるが一緒の光り方をしていた。それについてもコバルトは、違和感を覚えた。昏睡状態になった春から一学期の終わる夏に回復した2人だったが、遅れを取り戻すべく2人っきりで勉強を急いだ。
「こりゃ遅れに遅れまくってるな…。課題が多すぎるし、かなり時間かけて行わないとストレス溜まりそうだ」
「もうすでに私は頭ショートしてる」
1年後に受験を控えている2人は黙々と課題を行った。コバルトは着実に、フラーレンはショートした頭から焦げ臭い煙を発しながらも終わらせた。思い出作りにコバルトは海水浴へ行く計画を秘密に進めていた。フラーレンが喜んでくれるように、と。彼らはカップルなのにデートは行ったことないという不思議なもので海水浴が初めてのデートになるようだ。
「このようにして…これだとフラーレン喜ぶと思うけど、あいつ嫌いな食いもんありすぎなんだよなぁ…。でも、あの世界から帰って来れたわけだし2人っきりで海楽しみたいしフラーレンの水着姿見てみたいな」
冷静沈着なコバルトにも下心がある様子だった。フラーレンもコバルトの企画を楽しみにしていた。何をするのか聞いていない為、連絡が来るのを待った。電話が鳴るとすぐにとった。
「あ、もしもしフラーレン?海水浴へ行こうかなと思って電話したけどどうかな?一緒に泳いだり夏っぽいことしよう!」
「うん!コバルトとなら何かが起きても大丈夫だし、ネックレスお守りだから安心できる!海水浴楽しもうね!」
異世界からの帰還でその期間失われた時間を取り戻すバカンスが始まろうとしていた。
「おや、君たちは見覚えのある人だと思ったらフラーレンとコバルトじゃないか。夢の中で会えたということは、君たちが会いたいという思いが強く出ていたからかもしれないな」
ボイルは死んでいるのにも関わらず、元気そうだった。フラーレンとコバルトはすぐに話をしようと声を出したが、ボイルには届かなかった。そしてボイルが話すことが最後になるとは2人は思ってもいなかった。
「君たちが着用しているネックレスは紛れもなく、私が渡したものだ。その証拠に2つの石に私の名前のイニシャルを刻んである。コバルト君のにはB、フラーレンさんのにはRと刻んであるはずだ。なぜ託したのかと思うかもしれないが、君たちは水素爆発によって意識不明の重体で搬送され、生命活動はともかく全てにおいて死ぬ寸前だったわけさ。この石は治癒力と共に、割っても割っても同じ形をするように仕組んだわけだ。君たちの保護者から話をよく聞いていた。幼馴染でかつ、結婚する同士であるということも聞いていた。私の自宅に置いてあったメモ帳を見たようだけども、確かにあれは私が死んだ後に生き霊となって書いた。そこには君たちに託した石のことについて詳しく書いてあるはずだから読んで欲しい。そして、私はもうゆっくりと眠りたい。フラーレン、君が失敗してしまった事を後悔してるかもしれないが私は怒ってなどはいない。この実験が最後だろうと、私は悟っていた。自分を責めないで欲しい。そして、後は頼んだ」
2人は、光に導かれてそれぞれの家で目を覚ました。いつものようにパスカル中学高等学校へ向かって2人は手を繋いだ。夢の話をしながら2人はネックレスを着用していた。この学校において、アクセサリーの着用については特に書かれておらず自由な校風でもある。その為、多くの生徒や多くの人たちに支えられている。
「昨日の夢、見た?ボイルさんのやつ…」
「あぁ…見たよ。なんか顔色も悪く見えたし、ボイルさんらしくなかったよね」
フラーレンとコバルトの話は、ボイルロンドの話で盛り上がっていた。流石のクラスメートもなぜ死んだ担任の話をしているのだろうと思う人もいれば、フラーレンが殺してしまったのになぜ平気でいられるのかと思う人もいた。
「中庭見て気づいたけどボイルさんの胸像があるよ!この学校に貢献してたのかな」
フラーレンは、新しく建てられたボイルロンドの胸像に度肝を抜かれていた。しかしコバルトは引っかかっていた。ネックレスを渡したことは分かったけどこの石を一体何のために持っていたのか、ボイルの目的がよく分からなかった。ずっと言葉を思い出しながら繰り返し口にしてコバルトは考えた。
「治癒力があるって言われてもパワーストーンって言われるからそれでも説明が付かないな…。割っても割っても同じ形って言われたら蛍石が有名だけども、錬金したってことなのかな。蛍石をコバルト石に、ダイヤモンドへと錬金したと仮定したらボイルさん凄いな…」
よく分からぬまま自己解決へ繋げた。2人がつけているネックレスはいつものように輝いているが、管理は相対していた。コバルトは、綺麗に拭いて管理している。フラーレンは、そのままジュエリーボックスへと直しているというようなもので普通なら光り方に違いが出てくるが一緒の光り方をしていた。それについてもコバルトは、違和感を覚えた。昏睡状態になった春から一学期の終わる夏に回復した2人だったが、遅れを取り戻すべく2人っきりで勉強を急いだ。
「こりゃ遅れに遅れまくってるな…。課題が多すぎるし、かなり時間かけて行わないとストレス溜まりそうだ」
「もうすでに私は頭ショートしてる」
1年後に受験を控えている2人は黙々と課題を行った。コバルトは着実に、フラーレンはショートした頭から焦げ臭い煙を発しながらも終わらせた。思い出作りにコバルトは海水浴へ行く計画を秘密に進めていた。フラーレンが喜んでくれるように、と。彼らはカップルなのにデートは行ったことないという不思議なもので海水浴が初めてのデートになるようだ。
「このようにして…これだとフラーレン喜ぶと思うけど、あいつ嫌いな食いもんありすぎなんだよなぁ…。でも、あの世界から帰って来れたわけだし2人っきりで海楽しみたいしフラーレンの水着姿見てみたいな」
冷静沈着なコバルトにも下心がある様子だった。フラーレンもコバルトの企画を楽しみにしていた。何をするのか聞いていない為、連絡が来るのを待った。電話が鳴るとすぐにとった。
「あ、もしもしフラーレン?海水浴へ行こうかなと思って電話したけどどうかな?一緒に泳いだり夏っぽいことしよう!」
「うん!コバルトとなら何かが起きても大丈夫だし、ネックレスお守りだから安心できる!海水浴楽しもうね!」
異世界からの帰還でその期間失われた時間を取り戻すバカンスが始まろうとしていた。
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