化学ファンタジア

saiha

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恋愛編

26話:複雑な有機化合物

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 進路を決めつつ勉強を進める2人だが、勉強を重ねるごとに2人の言動も少なくなった。コバルトは医師を目指す事になり、フラーレンはそのコバルトを支える看護師を目指す事になった。難しい勉強に泣き出したりした。
「もう出来ないよぉ~。難しいぃ~」
「もうフラーレン…子供みたいに泣くなよ。教えるから見せてごらん」
 フラーレンの泣く姿を見過ごせないと思ってコバルトは手取り足取り教えた。ストレスが溜まる2人であったが、段々と夏の日差しを受けるようになり暑くなった。
「今日は暑いね。日焼けしそうだ」
「本当にそうだね。あの時のビーチ思い出すよね。楽しかったなぁ…」
 2人が言った海を思い出しながら学校へ向かった。学校での勉強をこなした後、フラーレンはコバルトに提案をした。
「明日お母さんもお父さんもいないから私の家で勉強しようよ!1人じゃ心細いしさ…」
「フラーレン本当に寂しがり屋だね。分かった。明日来るから待っててな」
 約束してそれぞれの家に帰宅した。翌日、コバルトは道具を持ってフラーレンの家に向かった。フラーレンの姿は、半袖半ズボンの私服で制服とは違ってとても可愛い姿だった。
「来たよーって可愛い…尊すぎる。早速部屋へ行って勉強しようか」
「ようこそコバルト!そうだね。お母さんからお菓子食べさせてねって用意してくれたからこれを食べながら勉強しようね」
 2人はお菓子を持ってフラーレンの部屋へ向かった。エアコンの効く部屋の中で2人は心を燃やして勉強した。そんな中、コバルトは変なことを話した。
「この受験が終わったら夏にまた2人で海行こうって言ったけど、また白ビキニで行こうとかしてるの?」
「もちろんよ!コバルトがあんなに子供のようにはしゃいでたの可愛かったし、私の心を楽しませてくれたからさ。それとも今から着替えてみようか?」
 コバルトが待ったをかける前にフラーレンは部屋を出て、夏に着用していた白ビキニへ着替えた。白い肌と胸元が強調され、肌の露出もあの時と変わらずだったがあの時の可愛さだったのでコバルトは嫌がらなかった。
「本当に君は仕方ない子だなぁ~。お菓子食べてからまた勉強しよう。ゼリー美味しそう…」
 コバルト色のゼリーを取ろうとしたときにコバルトは足を滑らせてしまい、フラーレンの座るところへ倒れそうになった。焦る2人だったが、フラーレンの上にコバルトが乗ってしまった。立ちあがろうとしたときに、フラーレンはその両手を握って阻止した。
「こんな感じの倒し方初めてだから少しだけこの状態になろうよ。コバルトの体温と匂いを感じたい。温かいし、清潔な匂い…。私はそんなコバルトが好き…!」
「ビキニ姿でこんな状況じゃ親からなんて言われる事やら…。でも、僕も同じくフラーレンの体温とこのフルーティな匂いが好きだ。君は心が優しく温かい。こんな僕の事を好きになってくれるフラーレンこそ僕に取って大切な人だ。一緒に結婚して幸せにする。約束するよ!」
 ビキニ姿のフラーレンの胸にコバルトの決意が分かる涙で濡れていた。そんなコバルトを抱擁してフラーレンも誓った。
「私も、コバルトの横に立てるように頑張る。プロパノールさんのように夫を支えれるように!このネックレスのような純粋さでずっと2人っきりで過ごそう」
 コバルトは柔らかい何かに触れてしまったが、フラーレンの幸せそうな顔を見てしばらくこのままになろうとした。ビキニ姿のフラーレンがつけてるネックレスと半袖を着ているコバルトが付けているネックレスが共に共鳴していた。また、勉強に戻ったが2人は変な気持ちになり、話すと気持ちが高鳴るようになっていた。2人の誓ったことが現実になってほしいと言わんばかりに2人の付けるネックレスがその未来に光を当てていた。
「さて、時間だね。先に謝るけどフラーレンの柔らかいもの触れてしまってごめんなさい…。倒れた時に触れてしまってどうしたら良かったのか分からなかった」
「ううん、大丈夫よ。触られてもコバルトだけは許せるから。このビキニは私たち2人の思い出かもね。他の男子には私の体見せないけど唯一コバルトだけは特別だと思っている。異世界にいた時もコバルトの勇気にすごいって思ったもの。アクリロニトリルさんのように勇敢でカッコよかった。お互い守って頑張ろう!また学校で会おうね!」
 コバルトはホッとした分、地味に何か得したような気もしていた。
「頑張ろう!自分の身がどうなろうと、僕は何が何でもフラーレンのために勝つ!」
 決意みなぎる2人は闘志を静かに燃やしていた。
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