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「……はぁ」
私は執務室の窓から空を見上げ、本日十回目のため息をついた。
窓の外には、見張り役の兵士が二人。
扉の前にも二人。
さらに、私の腰にはご丁寧に「GPS魔導具(脱走防止用)」まで取り付けられている。
「完全に包囲されていますね」
「おう、当たり前だろ。お前は俺の大事な『頭脳』だからな」
マクシミリアン殿下は、綺麗になった執務机で、私が淹れたコーヒーを優雅に啜っている。
「逃げるなよ? もし逃げたら、国境の端まで追いかけていって、また担いで戻ってくるからな」
「ストーカーの発言です、それ」
私は諦めて視線を戻した。
目の前には、うず高く積まれた書類の山。
昨日の掃除で「燃やすゴミ」と「保管書類」に分けたはずだが、一晩でまた増えている。
「殿下。この国には、行政を取り仕切る『文官』という生き物は存在しないのですか? なぜ全て大公である貴方様が決裁しているのです?」
「文官? ああ、いるにはいるが……」
殿下は言葉を濁し、扉の方へ顎をしゃくった。
「おい、入れ」
「は、はいぃ……失礼いたしますぅ……」
扉がおずおずと開き、一人の青年が入ってきた。
ひょろりと痩せ細り、目の下には深いクマ。
顔色は青白く、今にも倒れそうだ。
手には羽根ペンを持っているが、その手は震えている。
「彼が、この砦唯一の文官、ヨハンだ」
「よ、ヨハンでございます……。け、計算と、文字の読み書きが、少しだけできます……」
蚊の鳴くような声だ。
この筋肉の要塞においては、あまりにも場違いな儚さである。
「……ヨハンさん。大丈夫ですか? 生命維持に必要なカロリーが足りていないようですが」
「い、いえ、大丈夫です……。昨日は三時間も眠れましたし、パンも半分食べましたから……」
「ブラック!!」
私は思わず叫んだ。
「殿下! これは労災案件です! 彼一人に全ての事務処理を押し付けているのですか!?」
「仕方ねぇだろ。他の奴らは『1+1』の答えが『田んぼの田』だと思ってるような筋肉バカしかいねぇんだ」
「教育を施してください!」
私は頭痛をこらえながら、ヨハンさんに歩み寄った。
「ヨハンさん、今抱えている業務を見せてください」
「は、はい……。えっと、これが今月の糧食購入リストで、こっちが武器の修繕費請求書で、あと……近隣の村からの陳情書と、兵士の給与計算と……」
彼が抱えている書類束を見る。
ざっと見て、三百件以上。
「これを……一人で?」
「はい……。あの、計算が合わなくて……もう三日ほど徹夜してまして……」
私は書類の一枚を手に取った。
『武器修繕費:金貨500枚(概算)』と書いてある。
「……概算?」
「あ、はい。鍛冶屋の親父さんが『だいたいこんくらい!』って言うので……」
「見積もりを取りなさい! 明細を出させなさい!」
次に糧食リストを見る。
『肉:たくさん』『酒:もっとたくさん』
「単位!! キログラムとかリットルとか、定量的な単位を使いなさい!」
私はヨハンさんの肩を掴んで揺さぶった。
「ヨハンさん! 貴方は今までどうやって決裁を通していたのですか!?」
「え、えっと……殿下のところに持っていって、『足りない分は敵から奪えばいい』というハンコをもらって……」
「国家として破綻しています!!」
私は絶叫した。
この国は野蛮だとは思っていたが、ここまでどんぶり勘定だとは。
これでは一億枚の資産があっても、インフレと横領であっという間に紙切れだ。
「……クリスティーン様……」
ヨハンさんが、すがるような目で私を見上げた。
その目は、地獄で仏に出会った亡者の目だ。
「ぼ、僕……もう限界なんです……。数字を見ると吐き気が……。でも、僕が倒れたら、この砦の兵士たちは給料も貰えず、路頭に迷うことに……」
なんて健気な社畜だろうか。
その責任感、元婚約者の馬鹿王子に爪の垢を煎じて飲ませたい。
私は深呼吸をした。
そして、覚悟を決めた。
「……わかりました。貸しなさい」
「え?」
「私がやります。見ていられません」
職業病だ。
効率化の鬼である私は、目の前に「非効率」が存在することを許せないのだ。
私はヨハンさんから書類の束を奪い取ると、執務机(殿下の隣)に陣取った。
「いいですか、ヨハンさん。まず書類を『重要度』と『緊急度』で四分類します。そして定型業務はフォーマット化し、脳筋どもには選択式のチェックシートを書かせます!」
「は、はいぃ!」
「殿下! 貴方はそこで筋トレでもしていてください。印鑑だけ借ります!」
「おう、助かる」
殿下はニヤリと笑い、私の横で本当に腕立て伏せを始めた。
邪魔だ。
私は羽根ペンを握り、高速で処理を開始した。
「これは却下。無駄遣いです」
「これは承認。ただし相見積もりを取ること」
「計算ミス発見。差し戻し」
「字が汚すぎて読めません。書き直し!」
カリカリカリカリッ!!
ペンの音が機関銃のように室内に響く。
ヨハンさんは、その光景を口を開けて見ていた。
「す、すごい……。僕が三日かかっても終わらなかった計算が、一瞬で……!」
「感心している暇があったら、この分類済みの書類を各部署に投げ返してきなさい!」
「は、はいぃぃッ!!」
ヨハンさんが脱兎のごとく部屋を飛び出していく。
心なしか、その背中には羽が生えたように軽やかだった。
***
三時間後。
「……終わりました」
私は最後の書類に決裁印を押し、ペンを置いた。
三百件の未処理案件が、綺麗に片付いている。
「ふぅ……」
肩が凝った。
首を回すと、ポキリと音がする。
「お疲れさん」
横から、ぬるくなったコーヒーが差し出された。
マクシミリアン殿下だ。
彼は床に座り込み、汗だくになっていた。
どうやら私が仕事をしている間、ずっと筋トレをしていたらしい。
体力お化けめ。
「どうだ? 俺の国の行政は」
「最悪です。未開の地です。文明の光が届いていません」
私は辛辣に答えた。
「ですが……やりがいはありますね」
「ほう?」
「ここまで酷いと、逆に燃えます。更地の状態から、完璧なシステムを構築する楽しみがあると言いますか」
言ってしまってから、ハッとした。
(いけない。これではまるで、私がこの仕事を楽しんでいるみたいではないですか!)
私は慌てて咳払いをする。
「あ、あくまで、私が快適に過ごすための環境整備の一環ですからね! 勘違いしないでください!」
殿下は愉快そうに笑った。
「素直じゃねぇな。だが、助かったぞ」
彼は大きな手で、私の頭をポンと撫でた。
「お前が来てくれてよかった。……ヨハンも死なずに済んだしな」
その手は無骨で、熱くて、重かった。
けれど、不思議と不快ではなかった。
元婚約者からは、仕事をしても「当然だ」と言われるだけだった。
感謝されたことなど、一度もなかった。
(……調子が狂いますね)
私は少しだけ顔を背けた。
「……感謝するなら、ボーナスをください。金貨で」
「守銭奴め。体で払ってやろうか?」
「結構です! 現金一括払いでお願いします!」
そんな軽口を叩き合っていると、扉が勢いよく開いた。
「で、殿下ぁぁぁぁ!!」
飛び込んできたのは、先ほどのヨハンさんだ。
しかし、その表情は安堵ではなく、新たな絶望に染まっていた。
「ど、どうした? また計算が合わないのか?」
「違います! た、大変なんです!」
ヨハンさんは息を切らせ、私と殿下を交互に見た。
「本国から……帝都から、査察官が来ました!」
「査察官?」
殿下の眉がピクリと動く。
「はい……。『宰相』閣下の懐刀と呼ばれる、あの冷徹な監察官ゲルハルトです! 『砦の予算使い込み疑惑』について調査に来たと……!」
「ゲッ、あの陰湿メガネか」
殿下が露骨に嫌な顔をした。
「使い込み疑惑……?」
私は聞き捨てならない単語に反応した。
「殿下。まさかとは思いますが、私の知らない『使途不明金』がまだあるのですか?」
「いや、ねぇよ。……たぶん」
「たぶん!?」
「まあ、宴会で酒樽を百個ほど空けたことはあるが……」
「それが原因です!!」
私は立ち上がった。
せっかく書類を片付けて、平穏が訪れるかと思ったのに。
どうやらこの国は、私を休ませる気がないらしい。
「いいでしょう。その査察官とやら、私が相手をします」
「お前が?」
「はい。私が整理した帳簿に、一点の曇りも不正もないことを証明してみせます。……それに」
私は眼鏡をクイと押し上げた。
「『陰湿メガネ』対決なら、負ける気がしませんので」
新たな敵の予感に、私の戦闘本能(事務処理能力)が再び火を噴こうとしていた。
私は執務室の窓から空を見上げ、本日十回目のため息をついた。
窓の外には、見張り役の兵士が二人。
扉の前にも二人。
さらに、私の腰にはご丁寧に「GPS魔導具(脱走防止用)」まで取り付けられている。
「完全に包囲されていますね」
「おう、当たり前だろ。お前は俺の大事な『頭脳』だからな」
マクシミリアン殿下は、綺麗になった執務机で、私が淹れたコーヒーを優雅に啜っている。
「逃げるなよ? もし逃げたら、国境の端まで追いかけていって、また担いで戻ってくるからな」
「ストーカーの発言です、それ」
私は諦めて視線を戻した。
目の前には、うず高く積まれた書類の山。
昨日の掃除で「燃やすゴミ」と「保管書類」に分けたはずだが、一晩でまた増えている。
「殿下。この国には、行政を取り仕切る『文官』という生き物は存在しないのですか? なぜ全て大公である貴方様が決裁しているのです?」
「文官? ああ、いるにはいるが……」
殿下は言葉を濁し、扉の方へ顎をしゃくった。
「おい、入れ」
「は、はいぃ……失礼いたしますぅ……」
扉がおずおずと開き、一人の青年が入ってきた。
ひょろりと痩せ細り、目の下には深いクマ。
顔色は青白く、今にも倒れそうだ。
手には羽根ペンを持っているが、その手は震えている。
「彼が、この砦唯一の文官、ヨハンだ」
「よ、ヨハンでございます……。け、計算と、文字の読み書きが、少しだけできます……」
蚊の鳴くような声だ。
この筋肉の要塞においては、あまりにも場違いな儚さである。
「……ヨハンさん。大丈夫ですか? 生命維持に必要なカロリーが足りていないようですが」
「い、いえ、大丈夫です……。昨日は三時間も眠れましたし、パンも半分食べましたから……」
「ブラック!!」
私は思わず叫んだ。
「殿下! これは労災案件です! 彼一人に全ての事務処理を押し付けているのですか!?」
「仕方ねぇだろ。他の奴らは『1+1』の答えが『田んぼの田』だと思ってるような筋肉バカしかいねぇんだ」
「教育を施してください!」
私は頭痛をこらえながら、ヨハンさんに歩み寄った。
「ヨハンさん、今抱えている業務を見せてください」
「は、はい……。えっと、これが今月の糧食購入リストで、こっちが武器の修繕費請求書で、あと……近隣の村からの陳情書と、兵士の給与計算と……」
彼が抱えている書類束を見る。
ざっと見て、三百件以上。
「これを……一人で?」
「はい……。あの、計算が合わなくて……もう三日ほど徹夜してまして……」
私は書類の一枚を手に取った。
『武器修繕費:金貨500枚(概算)』と書いてある。
「……概算?」
「あ、はい。鍛冶屋の親父さんが『だいたいこんくらい!』って言うので……」
「見積もりを取りなさい! 明細を出させなさい!」
次に糧食リストを見る。
『肉:たくさん』『酒:もっとたくさん』
「単位!! キログラムとかリットルとか、定量的な単位を使いなさい!」
私はヨハンさんの肩を掴んで揺さぶった。
「ヨハンさん! 貴方は今までどうやって決裁を通していたのですか!?」
「え、えっと……殿下のところに持っていって、『足りない分は敵から奪えばいい』というハンコをもらって……」
「国家として破綻しています!!」
私は絶叫した。
この国は野蛮だとは思っていたが、ここまでどんぶり勘定だとは。
これでは一億枚の資産があっても、インフレと横領であっという間に紙切れだ。
「……クリスティーン様……」
ヨハンさんが、すがるような目で私を見上げた。
その目は、地獄で仏に出会った亡者の目だ。
「ぼ、僕……もう限界なんです……。数字を見ると吐き気が……。でも、僕が倒れたら、この砦の兵士たちは給料も貰えず、路頭に迷うことに……」
なんて健気な社畜だろうか。
その責任感、元婚約者の馬鹿王子に爪の垢を煎じて飲ませたい。
私は深呼吸をした。
そして、覚悟を決めた。
「……わかりました。貸しなさい」
「え?」
「私がやります。見ていられません」
職業病だ。
効率化の鬼である私は、目の前に「非効率」が存在することを許せないのだ。
私はヨハンさんから書類の束を奪い取ると、執務机(殿下の隣)に陣取った。
「いいですか、ヨハンさん。まず書類を『重要度』と『緊急度』で四分類します。そして定型業務はフォーマット化し、脳筋どもには選択式のチェックシートを書かせます!」
「は、はいぃ!」
「殿下! 貴方はそこで筋トレでもしていてください。印鑑だけ借ります!」
「おう、助かる」
殿下はニヤリと笑い、私の横で本当に腕立て伏せを始めた。
邪魔だ。
私は羽根ペンを握り、高速で処理を開始した。
「これは却下。無駄遣いです」
「これは承認。ただし相見積もりを取ること」
「計算ミス発見。差し戻し」
「字が汚すぎて読めません。書き直し!」
カリカリカリカリッ!!
ペンの音が機関銃のように室内に響く。
ヨハンさんは、その光景を口を開けて見ていた。
「す、すごい……。僕が三日かかっても終わらなかった計算が、一瞬で……!」
「感心している暇があったら、この分類済みの書類を各部署に投げ返してきなさい!」
「は、はいぃぃッ!!」
ヨハンさんが脱兎のごとく部屋を飛び出していく。
心なしか、その背中には羽が生えたように軽やかだった。
***
三時間後。
「……終わりました」
私は最後の書類に決裁印を押し、ペンを置いた。
三百件の未処理案件が、綺麗に片付いている。
「ふぅ……」
肩が凝った。
首を回すと、ポキリと音がする。
「お疲れさん」
横から、ぬるくなったコーヒーが差し出された。
マクシミリアン殿下だ。
彼は床に座り込み、汗だくになっていた。
どうやら私が仕事をしている間、ずっと筋トレをしていたらしい。
体力お化けめ。
「どうだ? 俺の国の行政は」
「最悪です。未開の地です。文明の光が届いていません」
私は辛辣に答えた。
「ですが……やりがいはありますね」
「ほう?」
「ここまで酷いと、逆に燃えます。更地の状態から、完璧なシステムを構築する楽しみがあると言いますか」
言ってしまってから、ハッとした。
(いけない。これではまるで、私がこの仕事を楽しんでいるみたいではないですか!)
私は慌てて咳払いをする。
「あ、あくまで、私が快適に過ごすための環境整備の一環ですからね! 勘違いしないでください!」
殿下は愉快そうに笑った。
「素直じゃねぇな。だが、助かったぞ」
彼は大きな手で、私の頭をポンと撫でた。
「お前が来てくれてよかった。……ヨハンも死なずに済んだしな」
その手は無骨で、熱くて、重かった。
けれど、不思議と不快ではなかった。
元婚約者からは、仕事をしても「当然だ」と言われるだけだった。
感謝されたことなど、一度もなかった。
(……調子が狂いますね)
私は少しだけ顔を背けた。
「……感謝するなら、ボーナスをください。金貨で」
「守銭奴め。体で払ってやろうか?」
「結構です! 現金一括払いでお願いします!」
そんな軽口を叩き合っていると、扉が勢いよく開いた。
「で、殿下ぁぁぁぁ!!」
飛び込んできたのは、先ほどのヨハンさんだ。
しかし、その表情は安堵ではなく、新たな絶望に染まっていた。
「ど、どうした? また計算が合わないのか?」
「違います! た、大変なんです!」
ヨハンさんは息を切らせ、私と殿下を交互に見た。
「本国から……帝都から、査察官が来ました!」
「査察官?」
殿下の眉がピクリと動く。
「はい……。『宰相』閣下の懐刀と呼ばれる、あの冷徹な監察官ゲルハルトです! 『砦の予算使い込み疑惑』について調査に来たと……!」
「ゲッ、あの陰湿メガネか」
殿下が露骨に嫌な顔をした。
「使い込み疑惑……?」
私は聞き捨てならない単語に反応した。
「殿下。まさかとは思いますが、私の知らない『使途不明金』がまだあるのですか?」
「いや、ねぇよ。……たぶん」
「たぶん!?」
「まあ、宴会で酒樽を百個ほど空けたことはあるが……」
「それが原因です!!」
私は立ち上がった。
せっかく書類を片付けて、平穏が訪れるかと思ったのに。
どうやらこの国は、私を休ませる気がないらしい。
「いいでしょう。その査察官とやら、私が相手をします」
「お前が?」
「はい。私が整理した帳簿に、一点の曇りも不正もないことを証明してみせます。……それに」
私は眼鏡をクイと押し上げた。
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