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「もう、おしまいですわ……。私の人生、八方塞がりですわ……」
オーブライト公爵家の自室、天蓋付きの豪華なベッドの中で、ルルナは芋虫のように毛布にくるまっていた。
鏡を見るのも嫌、扇子を持つのも嫌。
ここ数日、彼女が命懸けで挑んだ「悪行」は、全て王子の異常なポジティブ変換によって「極上の愛」へと昇華されてしまった。
「お嬢様、いつまでそうしておられるのですか。そろそろ起き上がりませんと、昼食の準備が整ってしまいますぞ。今日は、お嬢様の大好物である小鳥のパイ包み焼きでございます」
「……いりませんわ。そんな美味しいものを食べてしまったら、私の邪悪な心が浄化されて、ますます悪役令嬢から遠ざかってしまいますもの」
毛布の中から、消え入りそうな声が返ってくる。
セバスは溜息をつきながら、カーテンを大きく開けた。
眩しい朝日が差し込み、ルルナは「眩しいですわ! 闇に沈ませて!」と悲鳴を上げる。
「いいですか、お嬢様。世間では今、お嬢様の評価はうなぎのぼりです。殿下をマッサージで癒やし、草を愛でる聖女。これ以上、何を望まれるのですか」
「望んでいるのは『追放』ですわよ! どうして、どうして誰も私の『毒』に気づいてくれないのかしら……」
ルルナは這い出すようにしてベッドから降りると、鏡の前に立った。
目の下には、連夜の作戦会議による寝不足で、薄っすらとクマができている。
「見て、セバス! このクマ! これこそ、不摂生を極めた悪女の証ではありませんか!?」
「いいえ。殿下を想うあまり、夜も眠れずに祈りを捧げていた『恋の病』にしか見えませんな。実際、殿下からは『僕を想って夜更かしをしているルルナのために、最高級の安眠枕を贈るよ』という伝言が届いております」
「…………」
ルルナは崩れ落ちた。膝から崩れ落ち、床に両手をついた。
もう、何をしても無駄な気がしてきた。
自分が「右」と言えばアリスティアは「深い愛ゆえの右」と言い、「左」と言えば「僕を導くための左」と言うのだ。
「私……向いていないのかもしれませんわ。悪役令嬢という、高尚な職業に……」
「お嬢様、悪役令嬢は職業ではございません。……しかし、それほどまでにお辛いのであれば、一度『無』になってみてはいかがですか?」
「『無』……?」
「左様でございます。何かを仕掛けるから、殿下に変換されてしまうのです。ならば、何もしない。会わない。喋らない。いわゆる『無視』でございますな。これこそ、相手を最も傷つける非道な行いかと」
ルルナの瞳に、微かな希望の光が宿った。
そうだ。反応があるからアリスティアは喜ぶのだ。
ならば、彼が何を言おうと、どんな甘い言葉を囁こうと、石像のように固まり、一言も発さない。
冷徹な、血も涙もない「無関心な婚約者」を演じるのだ。
「……それですわ! さすがはセバス、悪の知恵に長けていますわね!」
「お褒めに預かり光栄です(本意ではございませんが)」
ルルナは早速、その日から「鉄の仮面作戦」を開始した。
ちょうどその日の午後、アリスティアが新しい詩集を携えて公爵家を訪れた。
「やあ、ルルナ。今日は君に聴かせたい美しい詩を見つけて……おや、ルルナ?」
アリスティアがルルナの前に座る。
普段なら「あら、勝手に入ってこないでくださいまし!」と吠えるところだが、今日のルルナは違う。
彼女はアリスティアの顔を一切見ず、手にした紅茶を無言で啜り、ただ虚空を見つめ続けた。
「……ルルナ? 体調が悪いのかい? それとも、僕が何か気に障ることをしてしまったかな?」
(……ふん、焦りなさい。無視されることの恐怖を、その完璧な脳髄に刻み込むのですわ!)
ルルナは徹底して黙秘を貫いた。
アリスティアが何を尋ねても、視線を合わせることすらしない。
テラスには、気まずい沈黙が流れる。
これだ。この「氷のような空気」こそ、悪役令嬢が支配する空間に相応しい。
しかし、沈黙が数分続いた頃。
アリスティアから漏れたのは、震えるような、切ない吐息だった。
「……そうか。分かったよ、ルルナ」
(ついに! ついに『もう君には愛想が尽きた』と言うのね!?)
ルルナは内心で歓喜し、彼が立ち去るのを今か今かと待ち構えた。
だが、アリスティアが発した言葉は、またしてもルルナの想像を絶するものだった。
「君は……言葉を使わずに、僕と『魂の対話』をしようとしているんだね?」
「……ぶっ!?」
ルルナは思わず紅茶を吹き出しそうになった。
「愛は言葉にした瞬間に、その重みを失ってしまうことがある。君はあえて沈黙を選ぶことで、僕たちの絆が言葉を超えた領域にあることを示そうとしている……。ああ、なんて深淵な愛の表現なんだ!」
アリスティアは、感極まったようにルルナの両手を握りしめた。
彼の瞳は、熱い感動で潤んでいる。
「僕も未熟だった。君の沈黙に込められた、何万語もの『愛している』というメッセージ……今、確かに受け取ったよ。僕も、君に合わせて今日は何も喋らないことにする。ただ、こうして見つめ合うだけで、僕たちは繋がっているんだからね」
「喋って! お願いだから喋って、アリス様ーっ!」
結局、その日のデートは「一言も喋らずに、ただ熱烈な視線を送られ続ける」という、ルルナにとっての拷問のような時間となった。
アリスティアの「無言の溺愛」は、言葉がある時よりも一層密度が高く、逃げ場のない圧力を生んでいた。
夕暮れ時、満足げな顔で帰路につくアリスティアを見送りながら、ルルナは玄関先で力なく項垂れた。
「……セバス。私、もう絶望しましたわ。あの人の脳内、一体どうなっているの?」
「お嬢様。恐らくですが、殿下の辞書には『嫌われる』という文字が存在しないのでしょう。全ての現象が『ルルナの愛』という一つの結論に収束するようにできているのです」
「そんなの、絶対におかしいですわ……!」
ルルナは、自分の「悪役令嬢としての無力さ」に、本気で涙をこぼした。
魔力が開花しないだけでも悲しいのに、悪女になる才能さえないなんて。
しかし、この絶望が、彼女を次なる「極端な行動」へと駆り立てることになる。
それは、ルルナにとって最後の、そして最大の賭けとなるはずだった。
オーブライト公爵家の自室、天蓋付きの豪華なベッドの中で、ルルナは芋虫のように毛布にくるまっていた。
鏡を見るのも嫌、扇子を持つのも嫌。
ここ数日、彼女が命懸けで挑んだ「悪行」は、全て王子の異常なポジティブ変換によって「極上の愛」へと昇華されてしまった。
「お嬢様、いつまでそうしておられるのですか。そろそろ起き上がりませんと、昼食の準備が整ってしまいますぞ。今日は、お嬢様の大好物である小鳥のパイ包み焼きでございます」
「……いりませんわ。そんな美味しいものを食べてしまったら、私の邪悪な心が浄化されて、ますます悪役令嬢から遠ざかってしまいますもの」
毛布の中から、消え入りそうな声が返ってくる。
セバスは溜息をつきながら、カーテンを大きく開けた。
眩しい朝日が差し込み、ルルナは「眩しいですわ! 闇に沈ませて!」と悲鳴を上げる。
「いいですか、お嬢様。世間では今、お嬢様の評価はうなぎのぼりです。殿下をマッサージで癒やし、草を愛でる聖女。これ以上、何を望まれるのですか」
「望んでいるのは『追放』ですわよ! どうして、どうして誰も私の『毒』に気づいてくれないのかしら……」
ルルナは這い出すようにしてベッドから降りると、鏡の前に立った。
目の下には、連夜の作戦会議による寝不足で、薄っすらとクマができている。
「見て、セバス! このクマ! これこそ、不摂生を極めた悪女の証ではありませんか!?」
「いいえ。殿下を想うあまり、夜も眠れずに祈りを捧げていた『恋の病』にしか見えませんな。実際、殿下からは『僕を想って夜更かしをしているルルナのために、最高級の安眠枕を贈るよ』という伝言が届いております」
「…………」
ルルナは崩れ落ちた。膝から崩れ落ち、床に両手をついた。
もう、何をしても無駄な気がしてきた。
自分が「右」と言えばアリスティアは「深い愛ゆえの右」と言い、「左」と言えば「僕を導くための左」と言うのだ。
「私……向いていないのかもしれませんわ。悪役令嬢という、高尚な職業に……」
「お嬢様、悪役令嬢は職業ではございません。……しかし、それほどまでにお辛いのであれば、一度『無』になってみてはいかがですか?」
「『無』……?」
「左様でございます。何かを仕掛けるから、殿下に変換されてしまうのです。ならば、何もしない。会わない。喋らない。いわゆる『無視』でございますな。これこそ、相手を最も傷つける非道な行いかと」
ルルナの瞳に、微かな希望の光が宿った。
そうだ。反応があるからアリスティアは喜ぶのだ。
ならば、彼が何を言おうと、どんな甘い言葉を囁こうと、石像のように固まり、一言も発さない。
冷徹な、血も涙もない「無関心な婚約者」を演じるのだ。
「……それですわ! さすがはセバス、悪の知恵に長けていますわね!」
「お褒めに預かり光栄です(本意ではございませんが)」
ルルナは早速、その日から「鉄の仮面作戦」を開始した。
ちょうどその日の午後、アリスティアが新しい詩集を携えて公爵家を訪れた。
「やあ、ルルナ。今日は君に聴かせたい美しい詩を見つけて……おや、ルルナ?」
アリスティアがルルナの前に座る。
普段なら「あら、勝手に入ってこないでくださいまし!」と吠えるところだが、今日のルルナは違う。
彼女はアリスティアの顔を一切見ず、手にした紅茶を無言で啜り、ただ虚空を見つめ続けた。
「……ルルナ? 体調が悪いのかい? それとも、僕が何か気に障ることをしてしまったかな?」
(……ふん、焦りなさい。無視されることの恐怖を、その完璧な脳髄に刻み込むのですわ!)
ルルナは徹底して黙秘を貫いた。
アリスティアが何を尋ねても、視線を合わせることすらしない。
テラスには、気まずい沈黙が流れる。
これだ。この「氷のような空気」こそ、悪役令嬢が支配する空間に相応しい。
しかし、沈黙が数分続いた頃。
アリスティアから漏れたのは、震えるような、切ない吐息だった。
「……そうか。分かったよ、ルルナ」
(ついに! ついに『もう君には愛想が尽きた』と言うのね!?)
ルルナは内心で歓喜し、彼が立ち去るのを今か今かと待ち構えた。
だが、アリスティアが発した言葉は、またしてもルルナの想像を絶するものだった。
「君は……言葉を使わずに、僕と『魂の対話』をしようとしているんだね?」
「……ぶっ!?」
ルルナは思わず紅茶を吹き出しそうになった。
「愛は言葉にした瞬間に、その重みを失ってしまうことがある。君はあえて沈黙を選ぶことで、僕たちの絆が言葉を超えた領域にあることを示そうとしている……。ああ、なんて深淵な愛の表現なんだ!」
アリスティアは、感極まったようにルルナの両手を握りしめた。
彼の瞳は、熱い感動で潤んでいる。
「僕も未熟だった。君の沈黙に込められた、何万語もの『愛している』というメッセージ……今、確かに受け取ったよ。僕も、君に合わせて今日は何も喋らないことにする。ただ、こうして見つめ合うだけで、僕たちは繋がっているんだからね」
「喋って! お願いだから喋って、アリス様ーっ!」
結局、その日のデートは「一言も喋らずに、ただ熱烈な視線を送られ続ける」という、ルルナにとっての拷問のような時間となった。
アリスティアの「無言の溺愛」は、言葉がある時よりも一層密度が高く、逃げ場のない圧力を生んでいた。
夕暮れ時、満足げな顔で帰路につくアリスティアを見送りながら、ルルナは玄関先で力なく項垂れた。
「……セバス。私、もう絶望しましたわ。あの人の脳内、一体どうなっているの?」
「お嬢様。恐らくですが、殿下の辞書には『嫌われる』という文字が存在しないのでしょう。全ての現象が『ルルナの愛』という一つの結論に収束するようにできているのです」
「そんなの、絶対におかしいですわ……!」
ルルナは、自分の「悪役令嬢としての無力さ」に、本気で涙をこぼした。
魔力が開花しないだけでも悲しいのに、悪女になる才能さえないなんて。
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