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翌日の朝。
アークライト公爵家の応接間は、氷河期のような冷たさと、熱帯雨林のような湿度が混在する奇妙な空間となっていた。
ふかふかのソファに深々と腰掛けているのは、元婚約者のギルバート王太子殿下。
そして、その斜め後ろに隠れるように控えているのが、男爵令嬢ミナ様だ。
対面に座る私は、扇子で口元を隠し、伏し目がちに震えていた。
「……ダーリよ。昨晩は取り乱していたようだが、少しは落ち着いただろうか」
ギルバート殿下が、さも慈悲深い王の顔をして問いかけてくる。
私は扇子を持つ手に力を込めた。
落ち着く?
まさか。
昨夜、屋敷に戻った私は、お父様と手を取り合って「婚約破棄バンザイ音頭」を踊り明かし、その後は興奮のあまり一睡もせずに、今後の人生設計(主にニート生活の予算組み)をしていたのだ。
おかげで目は充血し、声は少し枯れている。
しかし、殿下の目には、それが「悲嘆に暮れて泣きはらした姿」として映っているようだった。
「……はい、殿下。一晩泣き明かし……いろいろと考えましたわ」
嘘は言っていない。
嬉し泣きも涙には違いないし、慰謝料の計算も「いろいろ」の範疇だ。
「そうか。やはり、急なことでショックだったのだろう。無理もない」
殿下は満足げに頷き、紅茶を一口啜った。
「だが、これは決定事項だ。我が国のため、そして何より『真実の愛』のため、君には身を引いてもらわねばならない」
「真実の愛、でございますか」
「そうだ。ミナとの出会いは運命だったのだ。彼女のドジ……いや、無垢な振る舞いを見ていると、私が守ってやらねばという使命感に燃える。君のように、一人で何でもできてしまう可愛げのない女とは違うのだよ」
後ろに控えるミナ様が、おずおずと口を開く。
「あの……ダーリ様、ごめんなさい。私、殿下のことが好きすぎて……」
「謝る必要はないぞ、ミナ! 悪いのは、君をいじめていたこの女なのだから!」
殿下がすかさずミナ様を庇う。
私は内心で「素晴らしい連携ですわ、そのまま二人でどこか遠くへ飛んでいってください」と毒づきながら、表面上は殊勝な態度を崩さなかった。
「殿下のおっしゃる通りですわ。私のような可愛げのない女は、殿下の隣には相応しくありません。……ですから」
私はテーブルの上に、あらかじめ用意しておいた書類の束をドンと置いた。
その厚さ、百科事典並み。
「え?」
殿下が目を丸くする。
「こ、これは何だ?」
「婚約解消に関する合意書、および殿下と私の間の権利関係清算書、ならびに今後の接触禁止に関する誓約書、ついでにミナ様の王太子妃教育カリキュラム引継書(放棄版)でございます」
私は流暢に説明した。
昨晩、徹夜で作成した力作だ。
特に「権利関係清算書」の項目は、過去十年の労働対価を含め、緻密に計算されている。
「じゅ、準備が良すぎないか……?」
殿下が引きつった顔で書類の山を見る。
「昨日の今日で、これほどのものを用意するとは……」
「殿下のご負担を少しでも減らしたい一心でございます。私の最後の務めとして、迅速に手続きを済ませることが、殿下とミナ様への愛の証かと」
「そ、そうか……。そこまで私のことを……」
殿下は単純だった。
私の事務処理能力の高さに怯えるどころか、「愛ゆえの行動」と脳内変換したらしい。
「うむ。君のその几帳面さは、時には煙たかったが……最後となると、いじらしくも思えるな」
「恐れ入ります」
「だが、この量は読むだけで日が暮れそうだ」
「ご安心ください。要約しますと、『二度と関わらない』『金輪際関わらない』『絶対に関わらない』という内容を、法的に不備がないよう丁寧に記述してあるだけですわ。サイン箇所はそちらの最終ページに」
私は羽ペンを差し出した。
インクはすでにたっぷりとつけてある。
さあ、サインを。
今すぐ。
一秒でも早く。
私の視圧に押されたのか、殿下がおずおずとペンを受け取る。
「……本当に、これで終わりなんだな」
殿下が感傷に浸り始めた。
ペン先が紙の上で止まる。
(止まるな! 書け! 手を動かせ!)
私の心の叫びなど露知らず、殿下は遠い目をして語り出した。
「思えば十年前、王宮の庭園で初めて会った時、君は生意気にも私の計算間違いを指摘したな」
「……左様でしたわね(3+5を9と答えていらっしゃいましたもの)」
「あの時から、君は私のライバルのような存在だった。可愛げはないが、戦友のような……」
「ええ、ええ(私は介護士のつもりでしたけど)」
「だが、別れの時は来た。……ダーリ、泣いてもいいんだぞ?」
殿下が私の顔を覗き込んでくる。
私は限界だった。
笑いを堪えすぎて、腹筋がちぎれそうだ。
肩が小刻みに震え、目尻から涙が滲む。
それを見た殿下は、大きく頷いた。
「やはり、辛いのだな。強がっていても、体は正直だ」
「っ……くっ……!」
「無理もない。この国の王太子である私との婚約だ。君にとっては人生の全てだったろう」
「は、はいっ……!(人生の墓場でしたわ!)」
私はハンカチを口に当て、嗚咽を漏らした。
「うぅ……っ、嬉し……いえ、悲しくて、言葉になりませんわ……っ!」
「よしよし。その涙は、私への愛の深さゆえだな」
殿下は私の震えを完全に誤解し、満足そうにペンを走らせた。
サラサラと流れるような筆記体で、署名がなされる。
その瞬間。
私の脳内でファンファーレが鳴り響いた。
(勝った!)
(完全勝利!)
(自由だーーーーーーッ!!)
私は電光石火の早業で書類を回収した。
インクが乾くのを待つ時間すら惜しい。
フーフーと息を吹きかけ、大切に懐へとしまう。
「……では、これで正式に婚約破棄が成立いたしました」
私がキリッとした顔で宣言すると、殿下は少し拍子抜けしたような顔をした。
「あ、ああ。……ずいぶんと立ち直りが早いな」
「殿下が前を向いて歩まれるのですもの。私がいつまでもメソメソしていては、殿下の足枷になってしまいますわ」
「うむ、殊勝な心がけだ。その潔さ、嫌いではないぞ」
殿下は立ち上がり、ミナ様の肩を抱いた。
「行こう、ミナ。これで僕たちは自由だ。誰も僕たちの愛を邪魔する者はいない」
「はい、ギルバート様……! ダーリ様、あの、お元気で……」
ミナ様が申し訳なさそうに私を見る。
私は満面の笑み(営業用スマイルMAX)で応えた。
「ええ、ミナ様もお元気で。殿下のこと、くれぐれも(返品不可ですので)よろしくお願いいたしますわね」
二人が応接間を出ていく。
私はその背中を見送りながら、最後まで淑女としてのカーテシーを崩さなかった。
扉がパタンと閉まる。
廊下から、二人の足音が遠ざかっていく。
完全に気配が消えたことを確認してから。
私は、応接間の中央で拳を突き上げた。
「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーッ!!」
「お、お嬢様! 声が大きいです!」
控えていた侍女のマリーが慌てて駆け寄ってくるが、私の興奮は止まらない。
「マリー! 見た!? 今の見た!? サインしたわよ! あのボンクラがついにサインしたのよ!」
「はい、拝見しておりました! おめでとうございます、お嬢様!」
マリーも私の苦労を知る一人だ。涙ぐんで喜んでくれている。
「これで私は自由の身! もう、彼が外交パーティーで『我が国の主食はパンケーキにするべきだ』とか言い出すのを止めなくていいし、彼が買った壺が詐欺商品であることを証明するために奔走しなくていいのよ!」
「長かったですね……本当に、お疲れ様でした」
「さあ、感傷に浸っている暇はないわ。マリー、計算機を持ってきて」
私はソファに座り直し、先ほどの書類の束――の、さらに下から、別の書類を取り出した。
「……お嬢様? それは?」
「ふふふ。さっき殿下にサインさせたのは『合意書』だけど、実はその間に、この『特別慰謝料請求明細書』も挟んでおいたのよ」
「えっ」
「見て、ここ。第128条『甲(殿下)は乙(私)に対し、精神的苦痛および過去の労働対価として、乙が提示する金額を無条件で支払うものとする』。ここにバッチリ、サインがあるでしょう?」
私は殿下の流麗なサインを指差した。
マリーが青ざめる。
「お、お嬢様……悪魔ですか?」
「失礼ね。正当な報酬よ。さあ、これからが本番よ。王家に請求書を送りつけるわ。金額を見て、国王陛下が泡を吹くくらいの額をね!」
私は羽ペンを握り直し、獰猛な笑みを浮かべた。
別れは感動的だったかもしれない。
一方通行の意味で。
殿下は「愛のために身を引いた女」という感動ストーリーに酔いしれ、私は「多額の慰謝料と自由を手に入れた女」というサクセスストーリーに酔いしれている。
ある意味、ウィンウィンと言えるだろう。
「さあ、まずはこの未払い残業代の項目からよ。時給換算で……深夜割増もつけて……」
私の新しい人生は、電卓の音と共に幕を開けたのだった。
アークライト公爵家の応接間は、氷河期のような冷たさと、熱帯雨林のような湿度が混在する奇妙な空間となっていた。
ふかふかのソファに深々と腰掛けているのは、元婚約者のギルバート王太子殿下。
そして、その斜め後ろに隠れるように控えているのが、男爵令嬢ミナ様だ。
対面に座る私は、扇子で口元を隠し、伏し目がちに震えていた。
「……ダーリよ。昨晩は取り乱していたようだが、少しは落ち着いただろうか」
ギルバート殿下が、さも慈悲深い王の顔をして問いかけてくる。
私は扇子を持つ手に力を込めた。
落ち着く?
まさか。
昨夜、屋敷に戻った私は、お父様と手を取り合って「婚約破棄バンザイ音頭」を踊り明かし、その後は興奮のあまり一睡もせずに、今後の人生設計(主にニート生活の予算組み)をしていたのだ。
おかげで目は充血し、声は少し枯れている。
しかし、殿下の目には、それが「悲嘆に暮れて泣きはらした姿」として映っているようだった。
「……はい、殿下。一晩泣き明かし……いろいろと考えましたわ」
嘘は言っていない。
嬉し泣きも涙には違いないし、慰謝料の計算も「いろいろ」の範疇だ。
「そうか。やはり、急なことでショックだったのだろう。無理もない」
殿下は満足げに頷き、紅茶を一口啜った。
「だが、これは決定事項だ。我が国のため、そして何より『真実の愛』のため、君には身を引いてもらわねばならない」
「真実の愛、でございますか」
「そうだ。ミナとの出会いは運命だったのだ。彼女のドジ……いや、無垢な振る舞いを見ていると、私が守ってやらねばという使命感に燃える。君のように、一人で何でもできてしまう可愛げのない女とは違うのだよ」
後ろに控えるミナ様が、おずおずと口を開く。
「あの……ダーリ様、ごめんなさい。私、殿下のことが好きすぎて……」
「謝る必要はないぞ、ミナ! 悪いのは、君をいじめていたこの女なのだから!」
殿下がすかさずミナ様を庇う。
私は内心で「素晴らしい連携ですわ、そのまま二人でどこか遠くへ飛んでいってください」と毒づきながら、表面上は殊勝な態度を崩さなかった。
「殿下のおっしゃる通りですわ。私のような可愛げのない女は、殿下の隣には相応しくありません。……ですから」
私はテーブルの上に、あらかじめ用意しておいた書類の束をドンと置いた。
その厚さ、百科事典並み。
「え?」
殿下が目を丸くする。
「こ、これは何だ?」
「婚約解消に関する合意書、および殿下と私の間の権利関係清算書、ならびに今後の接触禁止に関する誓約書、ついでにミナ様の王太子妃教育カリキュラム引継書(放棄版)でございます」
私は流暢に説明した。
昨晩、徹夜で作成した力作だ。
特に「権利関係清算書」の項目は、過去十年の労働対価を含め、緻密に計算されている。
「じゅ、準備が良すぎないか……?」
殿下が引きつった顔で書類の山を見る。
「昨日の今日で、これほどのものを用意するとは……」
「殿下のご負担を少しでも減らしたい一心でございます。私の最後の務めとして、迅速に手続きを済ませることが、殿下とミナ様への愛の証かと」
「そ、そうか……。そこまで私のことを……」
殿下は単純だった。
私の事務処理能力の高さに怯えるどころか、「愛ゆえの行動」と脳内変換したらしい。
「うむ。君のその几帳面さは、時には煙たかったが……最後となると、いじらしくも思えるな」
「恐れ入ります」
「だが、この量は読むだけで日が暮れそうだ」
「ご安心ください。要約しますと、『二度と関わらない』『金輪際関わらない』『絶対に関わらない』という内容を、法的に不備がないよう丁寧に記述してあるだけですわ。サイン箇所はそちらの最終ページに」
私は羽ペンを差し出した。
インクはすでにたっぷりとつけてある。
さあ、サインを。
今すぐ。
一秒でも早く。
私の視圧に押されたのか、殿下がおずおずとペンを受け取る。
「……本当に、これで終わりなんだな」
殿下が感傷に浸り始めた。
ペン先が紙の上で止まる。
(止まるな! 書け! 手を動かせ!)
私の心の叫びなど露知らず、殿下は遠い目をして語り出した。
「思えば十年前、王宮の庭園で初めて会った時、君は生意気にも私の計算間違いを指摘したな」
「……左様でしたわね(3+5を9と答えていらっしゃいましたもの)」
「あの時から、君は私のライバルのような存在だった。可愛げはないが、戦友のような……」
「ええ、ええ(私は介護士のつもりでしたけど)」
「だが、別れの時は来た。……ダーリ、泣いてもいいんだぞ?」
殿下が私の顔を覗き込んでくる。
私は限界だった。
笑いを堪えすぎて、腹筋がちぎれそうだ。
肩が小刻みに震え、目尻から涙が滲む。
それを見た殿下は、大きく頷いた。
「やはり、辛いのだな。強がっていても、体は正直だ」
「っ……くっ……!」
「無理もない。この国の王太子である私との婚約だ。君にとっては人生の全てだったろう」
「は、はいっ……!(人生の墓場でしたわ!)」
私はハンカチを口に当て、嗚咽を漏らした。
「うぅ……っ、嬉し……いえ、悲しくて、言葉になりませんわ……っ!」
「よしよし。その涙は、私への愛の深さゆえだな」
殿下は私の震えを完全に誤解し、満足そうにペンを走らせた。
サラサラと流れるような筆記体で、署名がなされる。
その瞬間。
私の脳内でファンファーレが鳴り響いた。
(勝った!)
(完全勝利!)
(自由だーーーーーーッ!!)
私は電光石火の早業で書類を回収した。
インクが乾くのを待つ時間すら惜しい。
フーフーと息を吹きかけ、大切に懐へとしまう。
「……では、これで正式に婚約破棄が成立いたしました」
私がキリッとした顔で宣言すると、殿下は少し拍子抜けしたような顔をした。
「あ、ああ。……ずいぶんと立ち直りが早いな」
「殿下が前を向いて歩まれるのですもの。私がいつまでもメソメソしていては、殿下の足枷になってしまいますわ」
「うむ、殊勝な心がけだ。その潔さ、嫌いではないぞ」
殿下は立ち上がり、ミナ様の肩を抱いた。
「行こう、ミナ。これで僕たちは自由だ。誰も僕たちの愛を邪魔する者はいない」
「はい、ギルバート様……! ダーリ様、あの、お元気で……」
ミナ様が申し訳なさそうに私を見る。
私は満面の笑み(営業用スマイルMAX)で応えた。
「ええ、ミナ様もお元気で。殿下のこと、くれぐれも(返品不可ですので)よろしくお願いいたしますわね」
二人が応接間を出ていく。
私はその背中を見送りながら、最後まで淑女としてのカーテシーを崩さなかった。
扉がパタンと閉まる。
廊下から、二人の足音が遠ざかっていく。
完全に気配が消えたことを確認してから。
私は、応接間の中央で拳を突き上げた。
「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーッ!!」
「お、お嬢様! 声が大きいです!」
控えていた侍女のマリーが慌てて駆け寄ってくるが、私の興奮は止まらない。
「マリー! 見た!? 今の見た!? サインしたわよ! あのボンクラがついにサインしたのよ!」
「はい、拝見しておりました! おめでとうございます、お嬢様!」
マリーも私の苦労を知る一人だ。涙ぐんで喜んでくれている。
「これで私は自由の身! もう、彼が外交パーティーで『我が国の主食はパンケーキにするべきだ』とか言い出すのを止めなくていいし、彼が買った壺が詐欺商品であることを証明するために奔走しなくていいのよ!」
「長かったですね……本当に、お疲れ様でした」
「さあ、感傷に浸っている暇はないわ。マリー、計算機を持ってきて」
私はソファに座り直し、先ほどの書類の束――の、さらに下から、別の書類を取り出した。
「……お嬢様? それは?」
「ふふふ。さっき殿下にサインさせたのは『合意書』だけど、実はその間に、この『特別慰謝料請求明細書』も挟んでおいたのよ」
「えっ」
「見て、ここ。第128条『甲(殿下)は乙(私)に対し、精神的苦痛および過去の労働対価として、乙が提示する金額を無条件で支払うものとする』。ここにバッチリ、サインがあるでしょう?」
私は殿下の流麗なサインを指差した。
マリーが青ざめる。
「お、お嬢様……悪魔ですか?」
「失礼ね。正当な報酬よ。さあ、これからが本番よ。王家に請求書を送りつけるわ。金額を見て、国王陛下が泡を吹くくらいの額をね!」
私は羽ペンを握り直し、獰猛な笑みを浮かべた。
別れは感動的だったかもしれない。
一方通行の意味で。
殿下は「愛のために身を引いた女」という感動ストーリーに酔いしれ、私は「多額の慰謝料と自由を手に入れた女」というサクセスストーリーに酔いしれている。
ある意味、ウィンウィンと言えるだろう。
「さあ、まずはこの未払い残業代の項目からよ。時給換算で……深夜割増もつけて……」
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