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翌朝。
私の部屋は、戦場のような静けさに包まれていた。
聞こえるのは、羽ペンが紙の上を走るカリカリという音と、電卓代わりのそろばんを弾く軽快な音だけ。
「……よし。昨年度の『王子主催・無意味な詩の朗読会』への強制参加費用、計上完了」
私は手元の羊皮紙に、容赦なく数字を書き込んでいく。
「次は……『外交視察という名目の観光旅行』における、お土産代の立て替え分。利子をつけて請求」
さらにペンを走らせる。
「それから、『僕の髪型、決まってる?』という問いかけに対する、肯定的な返答労働費。回数……概算で五千回。精神的苦痛割増しで、金貨三百枚」
横でインク壺を持っていた侍女のマリーが、恐る恐る口を開いた。
「あの、お嬢様……。その『精神的苦痛割増し』というのは……?」
「当然の権利よ。考えてもみなさい。あのナルシスト王子の顔を直視しながら、『世界一素敵ですわ』と嘘をつき続ける苦行を。聖職者だって逃げ出すレベルよ」
「た、確かに……お嬢様の演技力は国宝級でした」
「でしょう? だからこれは『女優としての出演料』も含んでいるの」
私は鼻歌交じりに、最後の合計欄を埋めた。
弾き出された金額は、小さな城が二つほど買える額になっていた。
「完成ね」
私は満足げに書類を持ち上げた。
タイトルは『婚約破棄に伴う精算書』となっているが、実態は『王家への挑戦状』に近い。
そこへ、ノックの音が響いた。
「ダーリ、入ってもいいか?」
重厚なバリトンボイス。
父であるアークライト公爵だ。
「ええ、どうぞお父様」
扉が開き、父が入ってきた。
普段は厳格な表情を崩さない父だが、今日はどこか足取りが軽い。
それもそのはず。
父もまた、ギルバート殿下の尻拭い……もとい、国政の補佐に胃を痛めていた一人だからだ。
「聞いたぞ。昨夜、正式にサインをもらったそうだな」
「はい。こちらがその成果物です」
私は出来たての請求書を父に手渡した。
父は眉間に皺を寄せて書類に目を通し始めた。
「ふむ……。『公務代行費』……『機密保持手数料』……『殿下の失言カバー代』……」
ページをめくる手が止まる。
「……『殿下の自作ラブソングを聞かされたことによる聴覚障害の慰謝料』?」
「耳が腐るかと思いましたもの。正当な医療費です」
「なるほど。……ふむ、この『衣装代請求』は?」
「殿下が『君のドレスは地味だ』と仰るたびに新調させられた、私の趣味じゃないフリフリのドレス代です。全額返金していただきます」
父は最後まで読み終えると、書類を机に置いた。
そして、深く息を吐き出す。
怒られるだろうか。
さすがに王家相手にふっかけすぎだと、諌められるだろうか。
私は少し身構えた。
しかし、父の口から出たのは、震えるような声だった。
「……素晴らしい」
「え?」
「完璧だ、ダーリ! これぞ我が娘! 一点の隙もない!」
父は満面の笑みで私の肩を叩いた。
「私も常々、あの王子の教育費を我が家が負担している現状に腹が立っていたのだ! よくぞ計算してくれた!」
「お父様……!」
「特にこの『未来の王妃教育という名目のタダ働きに対する未払い賃金』! これは法廷に出しても勝てる理屈だ! 痛快だ!」
父娘でガッチリと握手を交わす。
アークライト公爵家は、代々『損して得取れ』ではなく『損は絶対に許さない』を家訓としている。
この親にしてこの娘あり、である。
「すぐに使いの者を出そう。王家が朝食を終える頃を見計らって、これを叩きつけてやるのだ」
「はい、お父様。宛名は国王陛下でお願いしますわ。殿下に渡すと、計算ができなくてゴミ箱に捨てかねませんので」
「違いない」
私たちは悪い顔を見合わせて笑った。
***
一方その頃、王宮の執務室。
国王陛下は、優雅な朝のコーヒータイムを楽しんでいた。
窓の外は快晴。
小鳥のさえずりが聞こえる、平和な朝――のはずだった。
「へ、陛下! 大変でございます!」
血相を変えた宰相が、ノックもそこそこに飛び込んできた。
手には、分厚い封筒が握られている。
「なんだ騒々しい。余は今、優雅な朝を……」
「アークライト公爵家より、急使が参りました! これを!」
宰相は震える手で封筒を差し出した。
封蝋には、公爵家の紋章と共に『至急・重要・請求』の文字が刻印されている。
「公爵から? ……嫌な予感がするな」
国王は眉をひそめながら封を開けた。
中から出てきたのは、束ねられた羊皮紙。
一枚目を読んだ瞬間、国王の手が止まった。
二枚目で、目が見開かれた。
三枚目で、コーヒーカップを取り落としそうになった。
「な……な、なんじゃこりゃぁぁぁぁ!?」
王の絶叫が執務室に響く。
「せ、請求書!? なんだこの額は! 国家予算の何分の一だと思っているんだ!」
「へ、陛下、落ち着いて続きをお読みください。添付資料がございます」
「添付資料だと?」
王は震える手で次の紙をめくった。
そこには、ギルバート殿下の直筆サインが入った『合意書』の写しがあった。
『甲(ギルバート)は乙(ダーリ)の提示する金額を無条件で支払う』。
その一文を見た瞬間、国王の顔から血の気が引いた。
「あ……あの馬鹿息子がぁぁぁぁぁ!!」
「ど、どうなさいますか陛下! この書類、法的効力は完璧です! アークライト公爵家の顧問弁護団が総出で作成したと思われます!」
「支払わねば……支払わねば、我が国の信用に関わる……!」
国王は頭を抱えた。
もしこれを拒否して公にされれば、「王家は労働対価を支払わないブラック雇用主」というレッテルを貼られることになる。
しかも、請求項目の内容がいちいち具体的で、反論の余地がない。
『外交失敗の尻拭い』など、王としても耳の痛い事実が列挙されているのだ。
「ギルバートを呼べ! 今すぐだ!」
「は、はい!」
数分後。
寝癖のついた頭で、のんきにあくびをしながらギルバート殿下が現れた。
「父上、朝から何事ですか? 僕は今日、ミナとピクニックに行く予定が……」
「ピクニックどころではない! これを見ろ!」
国王は請求書を息子の顔面に叩きつけた。
「いったい何……あ、ダーリからの手紙ですか? 愛の告白かな?」
殿下は嬉々として書類を拾い上げ――そして、固まった。
「……え? 金貨? え? ゼロが多くないですか?」
「貴様がサインしたんだろうが! 『無条件で支払う』と!」
「い、いや、あれは……彼女が泣いていたので、慰めてあげようと……」
「その慰め代がこれだ! この大馬鹿者め!!」
雷が落ちた。
比喩ではなく、王の魔法で部屋の窓ガラスが数枚割れた。
「支払うぞ。支払うしかない。……その代わり!」
国王は、涙目で震える息子を睨みつけた。
「今後十年間、王家費からの貴様の小遣いは全額カットだ! 新しい服も宝石もなし! おやつも抜きだ!」
「そ、そんなぁぁぁ! ミナにプレゼントが買えないじゃないですか!」
「知らん! ミナとやらには雑草でも編んで贈っておけ!」
***
その日の午後。
アークライト公爵邸に、王家からの使いが到着した。
重そうな革袋をいくつも抱えた従者たちが、次々と運び込んでくる。
私は応接間のソファで、紅茶を飲みながらその光景を眺めていた。
「確認いたしました。請求額、全額納金されました」
執事の報告に、私はニッコリと微笑んだ。
「早かったわね。さすが国王陛下、話がわかるわ」
「ギルバート殿下の私室から、悲鳴のようなものが聞こえたという情報も入っております」
「あら、そう。喉の調子が良いようで何よりだわ」
目の前に積み上げられた金貨の山。
それは私の自由へのパスポートであり、これまでの我慢料の結晶だ。
キラキラと輝くそれを眺めながら、私は深く安堵のため息をついた。
「さあ、これでお金の問題は解決したわ」
私は立ち上がり、窓の外――遠くに見える北の空を見上げた。
「次は、身の振り方ね。このまま王都にいても、あの元婚約者や新しい勘違い婚約者が絡んでくるに決まっているもの」
「どうなされるおつもりで?」
マリーが尋ねる。
私は扇子をパチンと閉じて、高らかに宣言した。
「高飛びよ。ほとぼりが冷めるまで、どこか遠く……そう、美味しいものが沢山あって、面倒な貴族付き合いのない場所へ」
その時だった。
私の視界に、屋敷の門をくぐってくる一台の馬車が映った。
見慣れない家紋。
北の大地を象徴する、荒々しい『氷狼』の紋章。
「……あら? あのお客様は……?」
私の悠々自適なニート計画に、早くも想定外の乱入者が現れようとしていた。
私の部屋は、戦場のような静けさに包まれていた。
聞こえるのは、羽ペンが紙の上を走るカリカリという音と、電卓代わりのそろばんを弾く軽快な音だけ。
「……よし。昨年度の『王子主催・無意味な詩の朗読会』への強制参加費用、計上完了」
私は手元の羊皮紙に、容赦なく数字を書き込んでいく。
「次は……『外交視察という名目の観光旅行』における、お土産代の立て替え分。利子をつけて請求」
さらにペンを走らせる。
「それから、『僕の髪型、決まってる?』という問いかけに対する、肯定的な返答労働費。回数……概算で五千回。精神的苦痛割増しで、金貨三百枚」
横でインク壺を持っていた侍女のマリーが、恐る恐る口を開いた。
「あの、お嬢様……。その『精神的苦痛割増し』というのは……?」
「当然の権利よ。考えてもみなさい。あのナルシスト王子の顔を直視しながら、『世界一素敵ですわ』と嘘をつき続ける苦行を。聖職者だって逃げ出すレベルよ」
「た、確かに……お嬢様の演技力は国宝級でした」
「でしょう? だからこれは『女優としての出演料』も含んでいるの」
私は鼻歌交じりに、最後の合計欄を埋めた。
弾き出された金額は、小さな城が二つほど買える額になっていた。
「完成ね」
私は満足げに書類を持ち上げた。
タイトルは『婚約破棄に伴う精算書』となっているが、実態は『王家への挑戦状』に近い。
そこへ、ノックの音が響いた。
「ダーリ、入ってもいいか?」
重厚なバリトンボイス。
父であるアークライト公爵だ。
「ええ、どうぞお父様」
扉が開き、父が入ってきた。
普段は厳格な表情を崩さない父だが、今日はどこか足取りが軽い。
それもそのはず。
父もまた、ギルバート殿下の尻拭い……もとい、国政の補佐に胃を痛めていた一人だからだ。
「聞いたぞ。昨夜、正式にサインをもらったそうだな」
「はい。こちらがその成果物です」
私は出来たての請求書を父に手渡した。
父は眉間に皺を寄せて書類に目を通し始めた。
「ふむ……。『公務代行費』……『機密保持手数料』……『殿下の失言カバー代』……」
ページをめくる手が止まる。
「……『殿下の自作ラブソングを聞かされたことによる聴覚障害の慰謝料』?」
「耳が腐るかと思いましたもの。正当な医療費です」
「なるほど。……ふむ、この『衣装代請求』は?」
「殿下が『君のドレスは地味だ』と仰るたびに新調させられた、私の趣味じゃないフリフリのドレス代です。全額返金していただきます」
父は最後まで読み終えると、書類を机に置いた。
そして、深く息を吐き出す。
怒られるだろうか。
さすがに王家相手にふっかけすぎだと、諌められるだろうか。
私は少し身構えた。
しかし、父の口から出たのは、震えるような声だった。
「……素晴らしい」
「え?」
「完璧だ、ダーリ! これぞ我が娘! 一点の隙もない!」
父は満面の笑みで私の肩を叩いた。
「私も常々、あの王子の教育費を我が家が負担している現状に腹が立っていたのだ! よくぞ計算してくれた!」
「お父様……!」
「特にこの『未来の王妃教育という名目のタダ働きに対する未払い賃金』! これは法廷に出しても勝てる理屈だ! 痛快だ!」
父娘でガッチリと握手を交わす。
アークライト公爵家は、代々『損して得取れ』ではなく『損は絶対に許さない』を家訓としている。
この親にしてこの娘あり、である。
「すぐに使いの者を出そう。王家が朝食を終える頃を見計らって、これを叩きつけてやるのだ」
「はい、お父様。宛名は国王陛下でお願いしますわ。殿下に渡すと、計算ができなくてゴミ箱に捨てかねませんので」
「違いない」
私たちは悪い顔を見合わせて笑った。
***
一方その頃、王宮の執務室。
国王陛下は、優雅な朝のコーヒータイムを楽しんでいた。
窓の外は快晴。
小鳥のさえずりが聞こえる、平和な朝――のはずだった。
「へ、陛下! 大変でございます!」
血相を変えた宰相が、ノックもそこそこに飛び込んできた。
手には、分厚い封筒が握られている。
「なんだ騒々しい。余は今、優雅な朝を……」
「アークライト公爵家より、急使が参りました! これを!」
宰相は震える手で封筒を差し出した。
封蝋には、公爵家の紋章と共に『至急・重要・請求』の文字が刻印されている。
「公爵から? ……嫌な予感がするな」
国王は眉をひそめながら封を開けた。
中から出てきたのは、束ねられた羊皮紙。
一枚目を読んだ瞬間、国王の手が止まった。
二枚目で、目が見開かれた。
三枚目で、コーヒーカップを取り落としそうになった。
「な……な、なんじゃこりゃぁぁぁぁ!?」
王の絶叫が執務室に響く。
「せ、請求書!? なんだこの額は! 国家予算の何分の一だと思っているんだ!」
「へ、陛下、落ち着いて続きをお読みください。添付資料がございます」
「添付資料だと?」
王は震える手で次の紙をめくった。
そこには、ギルバート殿下の直筆サインが入った『合意書』の写しがあった。
『甲(ギルバート)は乙(ダーリ)の提示する金額を無条件で支払う』。
その一文を見た瞬間、国王の顔から血の気が引いた。
「あ……あの馬鹿息子がぁぁぁぁぁ!!」
「ど、どうなさいますか陛下! この書類、法的効力は完璧です! アークライト公爵家の顧問弁護団が総出で作成したと思われます!」
「支払わねば……支払わねば、我が国の信用に関わる……!」
国王は頭を抱えた。
もしこれを拒否して公にされれば、「王家は労働対価を支払わないブラック雇用主」というレッテルを貼られることになる。
しかも、請求項目の内容がいちいち具体的で、反論の余地がない。
『外交失敗の尻拭い』など、王としても耳の痛い事実が列挙されているのだ。
「ギルバートを呼べ! 今すぐだ!」
「は、はい!」
数分後。
寝癖のついた頭で、のんきにあくびをしながらギルバート殿下が現れた。
「父上、朝から何事ですか? 僕は今日、ミナとピクニックに行く予定が……」
「ピクニックどころではない! これを見ろ!」
国王は請求書を息子の顔面に叩きつけた。
「いったい何……あ、ダーリからの手紙ですか? 愛の告白かな?」
殿下は嬉々として書類を拾い上げ――そして、固まった。
「……え? 金貨? え? ゼロが多くないですか?」
「貴様がサインしたんだろうが! 『無条件で支払う』と!」
「い、いや、あれは……彼女が泣いていたので、慰めてあげようと……」
「その慰め代がこれだ! この大馬鹿者め!!」
雷が落ちた。
比喩ではなく、王の魔法で部屋の窓ガラスが数枚割れた。
「支払うぞ。支払うしかない。……その代わり!」
国王は、涙目で震える息子を睨みつけた。
「今後十年間、王家費からの貴様の小遣いは全額カットだ! 新しい服も宝石もなし! おやつも抜きだ!」
「そ、そんなぁぁぁ! ミナにプレゼントが買えないじゃないですか!」
「知らん! ミナとやらには雑草でも編んで贈っておけ!」
***
その日の午後。
アークライト公爵邸に、王家からの使いが到着した。
重そうな革袋をいくつも抱えた従者たちが、次々と運び込んでくる。
私は応接間のソファで、紅茶を飲みながらその光景を眺めていた。
「確認いたしました。請求額、全額納金されました」
執事の報告に、私はニッコリと微笑んだ。
「早かったわね。さすが国王陛下、話がわかるわ」
「ギルバート殿下の私室から、悲鳴のようなものが聞こえたという情報も入っております」
「あら、そう。喉の調子が良いようで何よりだわ」
目の前に積み上げられた金貨の山。
それは私の自由へのパスポートであり、これまでの我慢料の結晶だ。
キラキラと輝くそれを眺めながら、私は深く安堵のため息をついた。
「さあ、これでお金の問題は解決したわ」
私は立ち上がり、窓の外――遠くに見える北の空を見上げた。
「次は、身の振り方ね。このまま王都にいても、あの元婚約者や新しい勘違い婚約者が絡んでくるに決まっているもの」
「どうなされるおつもりで?」
マリーが尋ねる。
私は扇子をパチンと閉じて、高らかに宣言した。
「高飛びよ。ほとぼりが冷めるまで、どこか遠く……そう、美味しいものが沢山あって、面倒な貴族付き合いのない場所へ」
その時だった。
私の視界に、屋敷の門をくぐってくる一台の馬車が映った。
見慣れない家紋。
北の大地を象徴する、荒々しい『氷狼』の紋章。
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