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王都の王太子執務室は、いまや「魔の三角地帯」と呼ばれていた。
一度入った書類が出てこない。
決裁を求めた官僚が、憔悴して出てくる(あるいは出てこない)。
部屋の中心からは、時折「なぜだ!?」という叫び声や、何かが崩れる音が聞こえてくる。
「……父上、もう限界です」
ギルバート王太子は、書類の雪崩に半身を埋もれさせながら、視察に来た国王に訴えた。
「僕がどれだけ頑張っても、書類が減らないのです! これはきっと、新種の魔物がインク壺から湧いているに違いありません!」
「湧くか、たわけ者が!!」
国王の怒号が飛び、杖で息子の頭を小突いた。
「貴様が『後で読む』と言って放置した書類が積み上がっているだけだ! 見ろ、これは去年の『夏季離宮改修計画』だぞ! もう冬だ!」
「えっ? まだ夏だと思っていました……」
「季節感まで失ったか! ……ええい、もうよい!」
国王は深いため息をつき、苦渋の決断を下したように告げた。
「ギルバート。……アークライト公爵令嬢を、連れ戻せ」
「え?」
「お前の元婚約者、ダーリ嬢だ。彼女がいた頃は、王政はスムーズに回っていた。彼女の補佐能力は、今にして思えば国宝級だったのだ」
国王は悔しそうに髭を撫でた。
慰謝料として支払った莫大な金貨よりも、彼女という人材を失った損失の方が大きかったことに、ようやく気づいたのだ。
ギルバートの目が輝いた。
「やはり! 父上もそう思いますか!」
彼は瓦礫(書類)の中から這い出し、ポーズを決めた。
「僕も薄々感じていたのです。ダーリは今頃、北の寒空の下で『ああ、ギルバート様の元へ帰りたい』と泣いているはずだと!」
「泣いているのはお前の部下たちだがな」
「彼女は素直じゃないから、自分からは戻れないのです。僕が迎えに行き、『許してやるから戻れ』と手を差し伸べてやらねばならないのです!」
「……まあ、なんでもいい。とにかく連れ戻せ。手段は問わん。彼女がいなければ、我が国は書類で圧死する」
国王は疲れた顔で去っていった。
ギルバートは拳を握りしめ、高らかに宣言した。
「よし! 出陣だ! 北へ向かうぞ!」
「ええーっ! 私も行くんですかぁ?」
書類の山陰でネイルを塗っていたミナが、不満げに顔を上げた。
「北って、寒いんでしょう? 私、寒いの嫌いですぅ。南の島ならいいのにぃ」
「ミナ、これはただの旅ではない。『愛の救出作戦』だ」
ギルバートはミナの肩を抱き、甘い声で囁いた。
「それに、北には美味しいカニがあるらしい」
「カニ! 行きます! 私、カニ大好き!」
「よし、決まりだ。準備を急げ! ダーリが涙ながらに僕を待っている!」
こうして、王太子と(自称)聖女による、世にも迷惑な北伐が開始された。
***
数日後。
王都から北へ向かう街道を、一台の豪華絢爛な馬車が進んでいた。
白塗りの車体に金色の彫刻、屋根には王家の紋章旗。
どこからどう見ても、「ここに金持ちが乗っています」と山賊に宣伝しているような馬車だ。
しかし、車内の空気は最悪だった。
「……寒い」
ギルバートはガタガタと震えていた。
「なんで……こんなに寒いの……?」
彼は最高級のシルクのシャツに、ベルベットの上着を着ていた。
王都のパーティなら主役になれる格好だ。
だが、北の氷点下の気温の前では、それは「薄紙」と同じだった。
「ギルバート様ぁ……私、もう無理ですぅ……鼻水が凍っちゃう……」
対面のミナも悲惨だった。
「雪景色に映えるように」と選んだピンク色のドレスは、肩や背中が大きく開いたデザイン。
慌てて毛布を被っているが、唇は紫色に変色している。
「くそっ、御者! もっと暖房を効かせろ!」
「殿下! これ以上は無理であります! 魔石の出力が限界です! 外気温が低すぎて追いつきません!」
御者の悲鳴が返ってくる。
「これが……北か……!」
ギルバートは窓の外を見た。
一面の銀世界。
吹雪で視界は真っ白だ。
「ダーリは、こんな過酷な環境に飛ばされたのか……」
彼は自分の中でストーリーを構築し始めた。
「可哀想なダーリ。きっと今頃、あばら家で凍えながら、マッチを擦って僕の幻影を見ているに違いない」
「……マッチ売りの少女ですかぁ?」
「そうだ。彼女を救えるのは僕だけだ。……待っていてくれ、ダーリ。今、僕の体温で(物理的に無理だが)温めてやるからな!」
その時。
ガタンッ!!
馬車が大きく跳ね、急停止した。
「な、なんだ!?」
「殿下! 車輪が雪にスタックしました!」
「なんだと!? 早く動かせ!」
「無理です! 雪が深すぎて……馬たちも寒さで動こうとしません!」
最悪の事態だ。
王家の馬車は、王都の舗装された道路を走るために設計されており、雪道仕様ではない。
タイヤチェーンもスパイクもない。
「ええーっ! ここで立ち往生ですかぁ? 死んじゃう! 私、カニ食べる前に死んじゃう!」
ミナが泣き叫ぶ。
「落ち着けミナ! ……僕が外を見てくる!」
ギルバートは意を決してドアを開けた。
ヒュオオオオオオオッ!!
猛烈なブリザードが吹き荒れ、瞬時に車内の温度を奪い去った。
「ぎゃあぁぁぁぁ寒いぃぃぃ!!」
「閉めてぇぇぇぇ! 凍るぅぅぅぅ!」
ギルバートは一秒でドアを閉めた。
今の冷気で、彼の自慢の前髪がカチコチに凍りついてしまった。
「……ど、どうしよう」
王太子、初めての挫折。
権力も、顔の良さも、自然の猛威の前では無力だった。
その時。
吹雪の向こうから、何かが近づいてくる音がした。
ズシン、ズシン、ズシン。
重い足音。
そして、巨大な影。
「く、熊か!? 魔獣か!?」
ギルバートとミナが抱き合って震える。
影は馬車の横で止まり、窓をドンドンと叩いた。
「……生きてるか?」
野太い声。
窓ガラスの氷を溶かすと、そこにいたのは、毛皮に包まれた巨大な男たちだった。
顔には傷、背中には斧。
どう見ても山賊だ。
「ひぃぃぃ! 命だけは! 命だけは助けてくれ! 金ならある! ミナの宝石を全部やるから!」
「えっ、私の!? ギルバート様の時計にしてよ!」
二人が醜い押し付け合いをしていると、男たちが呆れたように言った。
「あんたら、観光客か? こんな軽装で北に来るとは、自殺志願者かと思ったぜ」
「……へ?」
「俺たちゃ、辺境伯領の警備隊だ。遭難しかけてる派手な馬車があるって通報があってな」
警備隊。
つまり、味方だ。
ギルバートは一気に強気になった。
「な、なんだ警備隊か! 遅いぞ! 僕は王太子のギルバートだ! 今すぐこの馬車を城まで牽引しろ!」
「王太子?」
男たちは顔を見合わせた。
「ああ、あの『書類が計算できない』って噂の?」
「『元婚約者に逃げられた』って噂の?」
「うっさいわ! 誰だそんな噂を流しているのは!」
「まあいい。凍死されても目覚めが悪い。……おい、ロープを繋げ! 城まで運ぶぞ!」
男たちが手際よく作業を始める。
彼らが乗っているのは、巨大なソリだった。
寒冷地仕様の逞しい乗り物だ。
「ふん、最初から迎えに来ればいいものを」
ギルバートは鼻を鳴らし、再びソファにふんぞり返った。
「聞いたか、ミナ。辺境伯の部下だそうだ。ということは、もう城は近い」
「やっと着くんですねぇ……。あー、怖かった。私、もう二度と雪なんて見たくないですぅ」
「安心しろ。城に着けば、ダーリが泣いて出迎えてくれるはずだ。『まあ殿下! わざわざ私如きのために!』とな」
「そしたら、温かいスープとカニを用意させましょうね」
二人はまだ知らなかった。
向かっている「冬の城」には、彼らの想像を絶する「猛獣(オルグレン)」と、完全に野生化……もとい、逞しく進化した「元婚約者(ダーリ)」が待ち構えていることを。
馬車は警備隊のソリに引かれ、吹雪の中を進んでいく。
その先に待つのが、感動の再会ではなく、地獄の説教タイムであるとも知らずに。
「……クシュン!」
ギルバートが大きなくしゃみをした。
鼻水が垂れたが、拭くためのハンカチさえも凍りついていて、彼は情けなく袖でそれを拭った。
一度入った書類が出てこない。
決裁を求めた官僚が、憔悴して出てくる(あるいは出てこない)。
部屋の中心からは、時折「なぜだ!?」という叫び声や、何かが崩れる音が聞こえてくる。
「……父上、もう限界です」
ギルバート王太子は、書類の雪崩に半身を埋もれさせながら、視察に来た国王に訴えた。
「僕がどれだけ頑張っても、書類が減らないのです! これはきっと、新種の魔物がインク壺から湧いているに違いありません!」
「湧くか、たわけ者が!!」
国王の怒号が飛び、杖で息子の頭を小突いた。
「貴様が『後で読む』と言って放置した書類が積み上がっているだけだ! 見ろ、これは去年の『夏季離宮改修計画』だぞ! もう冬だ!」
「えっ? まだ夏だと思っていました……」
「季節感まで失ったか! ……ええい、もうよい!」
国王は深いため息をつき、苦渋の決断を下したように告げた。
「ギルバート。……アークライト公爵令嬢を、連れ戻せ」
「え?」
「お前の元婚約者、ダーリ嬢だ。彼女がいた頃は、王政はスムーズに回っていた。彼女の補佐能力は、今にして思えば国宝級だったのだ」
国王は悔しそうに髭を撫でた。
慰謝料として支払った莫大な金貨よりも、彼女という人材を失った損失の方が大きかったことに、ようやく気づいたのだ。
ギルバートの目が輝いた。
「やはり! 父上もそう思いますか!」
彼は瓦礫(書類)の中から這い出し、ポーズを決めた。
「僕も薄々感じていたのです。ダーリは今頃、北の寒空の下で『ああ、ギルバート様の元へ帰りたい』と泣いているはずだと!」
「泣いているのはお前の部下たちだがな」
「彼女は素直じゃないから、自分からは戻れないのです。僕が迎えに行き、『許してやるから戻れ』と手を差し伸べてやらねばならないのです!」
「……まあ、なんでもいい。とにかく連れ戻せ。手段は問わん。彼女がいなければ、我が国は書類で圧死する」
国王は疲れた顔で去っていった。
ギルバートは拳を握りしめ、高らかに宣言した。
「よし! 出陣だ! 北へ向かうぞ!」
「ええーっ! 私も行くんですかぁ?」
書類の山陰でネイルを塗っていたミナが、不満げに顔を上げた。
「北って、寒いんでしょう? 私、寒いの嫌いですぅ。南の島ならいいのにぃ」
「ミナ、これはただの旅ではない。『愛の救出作戦』だ」
ギルバートはミナの肩を抱き、甘い声で囁いた。
「それに、北には美味しいカニがあるらしい」
「カニ! 行きます! 私、カニ大好き!」
「よし、決まりだ。準備を急げ! ダーリが涙ながらに僕を待っている!」
こうして、王太子と(自称)聖女による、世にも迷惑な北伐が開始された。
***
数日後。
王都から北へ向かう街道を、一台の豪華絢爛な馬車が進んでいた。
白塗りの車体に金色の彫刻、屋根には王家の紋章旗。
どこからどう見ても、「ここに金持ちが乗っています」と山賊に宣伝しているような馬車だ。
しかし、車内の空気は最悪だった。
「……寒い」
ギルバートはガタガタと震えていた。
「なんで……こんなに寒いの……?」
彼は最高級のシルクのシャツに、ベルベットの上着を着ていた。
王都のパーティなら主役になれる格好だ。
だが、北の氷点下の気温の前では、それは「薄紙」と同じだった。
「ギルバート様ぁ……私、もう無理ですぅ……鼻水が凍っちゃう……」
対面のミナも悲惨だった。
「雪景色に映えるように」と選んだピンク色のドレスは、肩や背中が大きく開いたデザイン。
慌てて毛布を被っているが、唇は紫色に変色している。
「くそっ、御者! もっと暖房を効かせろ!」
「殿下! これ以上は無理であります! 魔石の出力が限界です! 外気温が低すぎて追いつきません!」
御者の悲鳴が返ってくる。
「これが……北か……!」
ギルバートは窓の外を見た。
一面の銀世界。
吹雪で視界は真っ白だ。
「ダーリは、こんな過酷な環境に飛ばされたのか……」
彼は自分の中でストーリーを構築し始めた。
「可哀想なダーリ。きっと今頃、あばら家で凍えながら、マッチを擦って僕の幻影を見ているに違いない」
「……マッチ売りの少女ですかぁ?」
「そうだ。彼女を救えるのは僕だけだ。……待っていてくれ、ダーリ。今、僕の体温で(物理的に無理だが)温めてやるからな!」
その時。
ガタンッ!!
馬車が大きく跳ね、急停止した。
「な、なんだ!?」
「殿下! 車輪が雪にスタックしました!」
「なんだと!? 早く動かせ!」
「無理です! 雪が深すぎて……馬たちも寒さで動こうとしません!」
最悪の事態だ。
王家の馬車は、王都の舗装された道路を走るために設計されており、雪道仕様ではない。
タイヤチェーンもスパイクもない。
「ええーっ! ここで立ち往生ですかぁ? 死んじゃう! 私、カニ食べる前に死んじゃう!」
ミナが泣き叫ぶ。
「落ち着けミナ! ……僕が外を見てくる!」
ギルバートは意を決してドアを開けた。
ヒュオオオオオオオッ!!
猛烈なブリザードが吹き荒れ、瞬時に車内の温度を奪い去った。
「ぎゃあぁぁぁぁ寒いぃぃぃ!!」
「閉めてぇぇぇぇ! 凍るぅぅぅぅ!」
ギルバートは一秒でドアを閉めた。
今の冷気で、彼の自慢の前髪がカチコチに凍りついてしまった。
「……ど、どうしよう」
王太子、初めての挫折。
権力も、顔の良さも、自然の猛威の前では無力だった。
その時。
吹雪の向こうから、何かが近づいてくる音がした。
ズシン、ズシン、ズシン。
重い足音。
そして、巨大な影。
「く、熊か!? 魔獣か!?」
ギルバートとミナが抱き合って震える。
影は馬車の横で止まり、窓をドンドンと叩いた。
「……生きてるか?」
野太い声。
窓ガラスの氷を溶かすと、そこにいたのは、毛皮に包まれた巨大な男たちだった。
顔には傷、背中には斧。
どう見ても山賊だ。
「ひぃぃぃ! 命だけは! 命だけは助けてくれ! 金ならある! ミナの宝石を全部やるから!」
「えっ、私の!? ギルバート様の時計にしてよ!」
二人が醜い押し付け合いをしていると、男たちが呆れたように言った。
「あんたら、観光客か? こんな軽装で北に来るとは、自殺志願者かと思ったぜ」
「……へ?」
「俺たちゃ、辺境伯領の警備隊だ。遭難しかけてる派手な馬車があるって通報があってな」
警備隊。
つまり、味方だ。
ギルバートは一気に強気になった。
「な、なんだ警備隊か! 遅いぞ! 僕は王太子のギルバートだ! 今すぐこの馬車を城まで牽引しろ!」
「王太子?」
男たちは顔を見合わせた。
「ああ、あの『書類が計算できない』って噂の?」
「『元婚約者に逃げられた』って噂の?」
「うっさいわ! 誰だそんな噂を流しているのは!」
「まあいい。凍死されても目覚めが悪い。……おい、ロープを繋げ! 城まで運ぶぞ!」
男たちが手際よく作業を始める。
彼らが乗っているのは、巨大なソリだった。
寒冷地仕様の逞しい乗り物だ。
「ふん、最初から迎えに来ればいいものを」
ギルバートは鼻を鳴らし、再びソファにふんぞり返った。
「聞いたか、ミナ。辺境伯の部下だそうだ。ということは、もう城は近い」
「やっと着くんですねぇ……。あー、怖かった。私、もう二度と雪なんて見たくないですぅ」
「安心しろ。城に着けば、ダーリが泣いて出迎えてくれるはずだ。『まあ殿下! わざわざ私如きのために!』とな」
「そしたら、温かいスープとカニを用意させましょうね」
二人はまだ知らなかった。
向かっている「冬の城」には、彼らの想像を絶する「猛獣(オルグレン)」と、完全に野生化……もとい、逞しく進化した「元婚約者(ダーリ)」が待ち構えていることを。
馬車は警備隊のソリに引かれ、吹雪の中を進んでいく。
その先に待つのが、感動の再会ではなく、地獄の説教タイムであるとも知らずに。
「……クシュン!」
ギルバートが大きなくしゃみをした。
鼻水が垂れたが、拭くためのハンカチさえも凍りついていて、彼は情けなく袖でそれを拭った。
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