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安成君は必死だったりします。
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安成は、姉に一時的に遊亀を託し、実家に戻っていた。
すると、母の浪子がおり、何かを仕立てていた。
「只今、戻りました。母上」
「ようお帰り。安成」
「何されておられるんですか?」
「さきはもう嫁いでる言うのに……お前はまだやけんねぇ……早く嫁が来んかねぇ……」
「ですから……」
ため息をつく。
「私は元々ですね……」
「跡取りの息子が嫁を迎えん言うんは……本当に、情けないことや」
嘆く母に、安成は、
「ですが、母上。私だって考えてるんですよ。努力してます!」
「実を結ばねば、意味はないやろうに。孫の顔も見せてくれと思っとるのに……」
母の愚痴に首をすくめる。
船乗りとして、ほぼ海にいる父の代わりに育てられた安成は、自他ともに認める程、母に弱い。
気が弱いと言われるが、学問はそれなりに修め、越智家の分家として恥ずかしくない程度には武術も修めているのである。
「母上。鶴姫様の事でございます」
「あの鶴姫様との縁談が纏まったか!」
「いえ、実は……」
家は静かで家人もいない。
丁寧に話す。
「……安房様は……いつまでも……」
ため息をつく。
浪子は若い頃、社に仕えていたのである。
小さい頃から安舍以下、大祝職の家族を見てきた。
長男の安舍は一人年が離れているが、のんびりしているようでいて、鶴姫が生まれる前に初陣を果たしている。
文武両道の後継者で文句はなく、逆に次男の安房は気まぐれで気性が激しく、乱暴者で周囲は怖がっている。
そして、末っ子の鶴姫はきらきらとした大きな瞳の無邪気な少女で、端正な顔にしっかりとした体つき、その上次兄よりも長兄を敬愛し、文武両道にと励んだ。
しかし、それが気に食わぬ安房は、ことあるごとに言いがかりをつけて暴力を振るうのである。
「今、鶴姫様の代わりにおられるのは、お年は上ですが賢く、無邪気で子供っぽい人です。優しい……可愛い人です」
「どうするん?」
「……共にいたいです……父上や母上が許してくれるなら……」
俯く。
「自分には、この思いの意味は解りません。それに、鶴姫様の身代わりの遊亀殿には傍にいて欲しいです。笑っていて欲しいです。それを伝えて良いのか……逆に遊亀殿に重荷にならぬか……不安です。歯痒いです。でも、それが何故か、嬉しく思う時も……」
「『こひねがふ』……『乞い願う』事を『恋』と言うそうや。願うこと、望むこと、祈ること……。傍にいたい、手を伸ばし引き寄せたい。抱き締めたい……それを恋情と良い、それは深まるにつれ、情欲になる」
浪子は息子を見つめる。
「その娘は……年は経ていても、心は子供のままかもしれぬ。幼い心の娘に情欲を覚えても、娘は逃げると思うがね……諦めた方が良いのではないかな?」
「……!」
「……お前がしたいようにするんがえぇ。でも、越智家の人間として生きること……妻をめとり、子をなし、次の世代に血を繋げること。跡取りを儲けることも、そなたの役目。解っておるか?」
俯き、安成は、必死に母に告げる。
「……母上。遊亀殿に言われたことがあります。これは……言ってはいけないことだと、解っております。ですが、母上にお伝えします」
「何が?」
「……この直後……戦が起こります」
「な!」
目を見開く。
「今が皐月、水無月に大内より……」
「そのおなごが、密偵ではないのか?」
「いいえ……遊亀殿は全く船を操れません。それに、姿を見せたのは、不思議な乗り物に乗ってだったのです。私は、それに乗って走る遊亀どのを追いかけて走りました。『これでは船には乗れない。私も船酔いをする。酔い止めに効く方法を教えてあげる』と話していました」
「……誰かにこの事は?」
「いいえ……大祝職様や、安舍様にお伝えしようと思っておりました所、安房様が……。安房様の身に危険が及ぶと伺っておりましたので、伝えるつもりでもありましたが……」
唇を噛み、悔しげに答える様に、浪子はすでに、息子が病に陥っているのだと感じていた。
『恋の病』
一番愚かであり、そして最も高尚な病……。
「……さきには、伝えたんか?」
「……いいえ。姉上は、遊亀殿を本当の姉妹のように……。戦いは、伝えにくいものです」
「そうやなぁ」
結婚してまだ子供がいないさきは、婚家にいることが辛いとお屋敷に奉公に出た。
夫はすでに別の女性との間に子供を儲けており、さきは離婚されても構わないと思っているのだが、夫は義弟の安成の地位と、大祝職の安用との繋がりに固執する。
さほど地位が高い訳ではないのに、大祝職の屋敷に、妻に会いに来たと上がり込んだりもするらしい。
さきはそれが情けなく、何度も大祝職の家族や弟に、父に頭を下げ続ける……。
安用はおおらかな性格で構わないと言うが、安舍は表向きは穏やかに窘めるが、実はその男が嫌いであり、いつか潰したいと思っていたりする。
こちらも安舍がさきに恋情を持っており、浪子の夫が、
「身分が違いすぎる……」
と、嫁がせたのだが、その結果に呆然とする間に、安舍が、
「鶴の傍に仕えてやって欲しい」
と伝え、さきは奉公に出たのである。
これならば、安舍から内々に使いが来た時に、素直にと後悔したのは言うまでもない。
今は、妹の側遣えと言う立場だが、どうなるかはさきの選択次第である。
「……そして、母上……。私は、2年後の水無月に命を落とすそうです」
「なっ!」
絶句する。
幾ら戦場に立つと決まっていても、自分の息子の死など、それをその本人である息子からなど聞きたくもない。
「な、何を言いよるんぞね! そんな不吉なことを!」
「……遊亀殿が言いました。冗談半分ですが……一度だけ。水無月に戦いがあり……神無月にも……そして二年後の水無月に戦いが起こり……そこで、私は命を落とすと」
「に、年後……」
「ですが、これは曖昧なのだと、遊亀殿は言いました。でも、今はいついかなる時に、命を落とすか解りません。2年後……よりも前に死んでいてもおかしくないんです……」
居ずまいをただし、安成は頭を下げる。
「母上……私は武家の男、失格なのだと思います。ですがっ! お願い致します! 私は! 戦うことよりも、遊亀殿を……初めて知ったこの想いを、叶えたいのです! お願い致します! 母上! 越智家の人間として失格だと……解っております! ですが、お許し下さい! この想いを叶えたいのです!」
「……」
「申し訳ございません! ですが……ですが……この心に灯ったものが、最初は温かく……そして激しく叫ぶのです。『逃げるな!』と……『目を背けても、意味はない!』……生まれた思いは、成長していくのだと思います。ただ……一人を求めるのだと……」
「……どうするのです?」
「……安用様に……お願い致します。そして、安舍様にも! そして……遊亀殿にも! 何度でも……乞い願うつもりです」
浪子はため息をつく。
「早々に振られてきなさい。で、諦めて、旦那様と探しておきますからね」
「不吉なことを言わないで下さい! 諦めません!」
ムッとした顔をする息子に、
「私は、振られて欲しいんだけどねぇ……」
「母上! 諦めませんからね! 何でしたら、かっさらってきます!」
「はいはい、期待しないで待っていますよ」
手を振った。
それを見て、
「そう言えば、遊亀殿は、『昔は、袖を振ると求婚を現すんだよ』と言ってました。不思議で……でも、可愛い人です」
「そんなことをいっている暇があったら、孫を見せなさい! ほら行っておいで。振られてきなさい!」
「母上! 負けませんからね!」
走り去った息子に、浪子はため息をついたのだった。
すると、母の浪子がおり、何かを仕立てていた。
「只今、戻りました。母上」
「ようお帰り。安成」
「何されておられるんですか?」
「さきはもう嫁いでる言うのに……お前はまだやけんねぇ……早く嫁が来んかねぇ……」
「ですから……」
ため息をつく。
「私は元々ですね……」
「跡取りの息子が嫁を迎えん言うんは……本当に、情けないことや」
嘆く母に、安成は、
「ですが、母上。私だって考えてるんですよ。努力してます!」
「実を結ばねば、意味はないやろうに。孫の顔も見せてくれと思っとるのに……」
母の愚痴に首をすくめる。
船乗りとして、ほぼ海にいる父の代わりに育てられた安成は、自他ともに認める程、母に弱い。
気が弱いと言われるが、学問はそれなりに修め、越智家の分家として恥ずかしくない程度には武術も修めているのである。
「母上。鶴姫様の事でございます」
「あの鶴姫様との縁談が纏まったか!」
「いえ、実は……」
家は静かで家人もいない。
丁寧に話す。
「……安房様は……いつまでも……」
ため息をつく。
浪子は若い頃、社に仕えていたのである。
小さい頃から安舍以下、大祝職の家族を見てきた。
長男の安舍は一人年が離れているが、のんびりしているようでいて、鶴姫が生まれる前に初陣を果たしている。
文武両道の後継者で文句はなく、逆に次男の安房は気まぐれで気性が激しく、乱暴者で周囲は怖がっている。
そして、末っ子の鶴姫はきらきらとした大きな瞳の無邪気な少女で、端正な顔にしっかりとした体つき、その上次兄よりも長兄を敬愛し、文武両道にと励んだ。
しかし、それが気に食わぬ安房は、ことあるごとに言いがかりをつけて暴力を振るうのである。
「今、鶴姫様の代わりにおられるのは、お年は上ですが賢く、無邪気で子供っぽい人です。優しい……可愛い人です」
「どうするん?」
「……共にいたいです……父上や母上が許してくれるなら……」
俯く。
「自分には、この思いの意味は解りません。それに、鶴姫様の身代わりの遊亀殿には傍にいて欲しいです。笑っていて欲しいです。それを伝えて良いのか……逆に遊亀殿に重荷にならぬか……不安です。歯痒いです。でも、それが何故か、嬉しく思う時も……」
「『こひねがふ』……『乞い願う』事を『恋』と言うそうや。願うこと、望むこと、祈ること……。傍にいたい、手を伸ばし引き寄せたい。抱き締めたい……それを恋情と良い、それは深まるにつれ、情欲になる」
浪子は息子を見つめる。
「その娘は……年は経ていても、心は子供のままかもしれぬ。幼い心の娘に情欲を覚えても、娘は逃げると思うがね……諦めた方が良いのではないかな?」
「……!」
「……お前がしたいようにするんがえぇ。でも、越智家の人間として生きること……妻をめとり、子をなし、次の世代に血を繋げること。跡取りを儲けることも、そなたの役目。解っておるか?」
俯き、安成は、必死に母に告げる。
「……母上。遊亀殿に言われたことがあります。これは……言ってはいけないことだと、解っております。ですが、母上にお伝えします」
「何が?」
「……この直後……戦が起こります」
「な!」
目を見開く。
「今が皐月、水無月に大内より……」
「そのおなごが、密偵ではないのか?」
「いいえ……遊亀殿は全く船を操れません。それに、姿を見せたのは、不思議な乗り物に乗ってだったのです。私は、それに乗って走る遊亀どのを追いかけて走りました。『これでは船には乗れない。私も船酔いをする。酔い止めに効く方法を教えてあげる』と話していました」
「……誰かにこの事は?」
「いいえ……大祝職様や、安舍様にお伝えしようと思っておりました所、安房様が……。安房様の身に危険が及ぶと伺っておりましたので、伝えるつもりでもありましたが……」
唇を噛み、悔しげに答える様に、浪子はすでに、息子が病に陥っているのだと感じていた。
『恋の病』
一番愚かであり、そして最も高尚な病……。
「……さきには、伝えたんか?」
「……いいえ。姉上は、遊亀殿を本当の姉妹のように……。戦いは、伝えにくいものです」
「そうやなぁ」
結婚してまだ子供がいないさきは、婚家にいることが辛いとお屋敷に奉公に出た。
夫はすでに別の女性との間に子供を儲けており、さきは離婚されても構わないと思っているのだが、夫は義弟の安成の地位と、大祝職の安用との繋がりに固執する。
さほど地位が高い訳ではないのに、大祝職の屋敷に、妻に会いに来たと上がり込んだりもするらしい。
さきはそれが情けなく、何度も大祝職の家族や弟に、父に頭を下げ続ける……。
安用はおおらかな性格で構わないと言うが、安舍は表向きは穏やかに窘めるが、実はその男が嫌いであり、いつか潰したいと思っていたりする。
こちらも安舍がさきに恋情を持っており、浪子の夫が、
「身分が違いすぎる……」
と、嫁がせたのだが、その結果に呆然とする間に、安舍が、
「鶴の傍に仕えてやって欲しい」
と伝え、さきは奉公に出たのである。
これならば、安舍から内々に使いが来た時に、素直にと後悔したのは言うまでもない。
今は、妹の側遣えと言う立場だが、どうなるかはさきの選択次第である。
「……そして、母上……。私は、2年後の水無月に命を落とすそうです」
「なっ!」
絶句する。
幾ら戦場に立つと決まっていても、自分の息子の死など、それをその本人である息子からなど聞きたくもない。
「な、何を言いよるんぞね! そんな不吉なことを!」
「……遊亀殿が言いました。冗談半分ですが……一度だけ。水無月に戦いがあり……神無月にも……そして二年後の水無月に戦いが起こり……そこで、私は命を落とすと」
「に、年後……」
「ですが、これは曖昧なのだと、遊亀殿は言いました。でも、今はいついかなる時に、命を落とすか解りません。2年後……よりも前に死んでいてもおかしくないんです……」
居ずまいをただし、安成は頭を下げる。
「母上……私は武家の男、失格なのだと思います。ですがっ! お願い致します! 私は! 戦うことよりも、遊亀殿を……初めて知ったこの想いを、叶えたいのです! お願い致します! 母上! 越智家の人間として失格だと……解っております! ですが、お許し下さい! この想いを叶えたいのです!」
「……」
「申し訳ございません! ですが……ですが……この心に灯ったものが、最初は温かく……そして激しく叫ぶのです。『逃げるな!』と……『目を背けても、意味はない!』……生まれた思いは、成長していくのだと思います。ただ……一人を求めるのだと……」
「……どうするのです?」
「……安用様に……お願い致します。そして、安舍様にも! そして……遊亀殿にも! 何度でも……乞い願うつもりです」
浪子はため息をつく。
「早々に振られてきなさい。で、諦めて、旦那様と探しておきますからね」
「不吉なことを言わないで下さい! 諦めません!」
ムッとした顔をする息子に、
「私は、振られて欲しいんだけどねぇ……」
「母上! 諦めませんからね! 何でしたら、かっさらってきます!」
「はいはい、期待しないで待っていますよ」
手を振った。
それを見て、
「そう言えば、遊亀殿は、『昔は、袖を振ると求婚を現すんだよ』と言ってました。不思議で……でも、可愛い人です」
「そんなことをいっている暇があったら、孫を見せなさい! ほら行っておいで。振られてきなさい!」
「母上! 負けませんからね!」
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