77 / 95
第二章……帰還後、生きる意味を探す
66……sechs und sechzig(ゼクスウントゼヒツィヒ)……到着
しおりを挟む
身体が揺れ、瞬は目を開ける。
すると、雅臣に抱っこされたまま、車を降りている。
「あっ!」
「大丈夫だよ。それに、この辺りは車椅子危ないからね」
雅臣は歩き出す。
瞬は周囲を見回すと、
「わぁ……空が近い~! 綺麗な空気、緑が綺麗!」
「そうでしょ? ほら、あの下の家が那岐の実家。そして、この大きな家が運転していた醍醐さんの家」
「わぁ……」
「蔵を挟んだ隣は、祐也兄さんの家。で、その向こう……ちょっと遠いかな? あの古民家風の三軒のお宅が、祐次の奥さんの観月ちゃんの実家。祐次の家は、那岐の実家とこの家の間のそこ」
雅臣は、先に上がっている皆を追いかける。
ちなみに、祐次はフラフラしている祐也を担いで上がった。
祐也は無駄な肉はないが大柄なのだが、祐次はスポーツをしつつ医師を兼務している為、
「丁度ええトレーニングや」
と言いながら上がって行ったらしい。
「ようきたねぇ」
ニコニコと笑いながら現れた、黒髪の割烹着の似合う美人の女性に、頭を下げる。
「初めまして。結城瞬と申します。突然お邪魔しまして申し訳ありません。どうぞよろしくお願い致します」
「まぁ、賢いし優しいお嬢さんやね……初めまして。うちは清水風遊と申します。よろしくお願いします。瞬ちゃん」
「瞬ちゃん。風遊さんは、あの醍醐さんの奥さん。ヴィヴィの友人で、日本でも有名なテディベア作家だよ」
「あ、あの有名なハンドメイドブランド『ヴィヴィ&フユ』の? この子も?」
腕に抱っこしていたテディベアを見せる。
「あぁ。うちが作ったんよ。ヴィヴィが今回はデザインしたんよ。その子の新しいお母さんやね~。仲良しさんやね~」
「えと、えへへ、青いお目目くりくりで可愛いので、ラウちゃんってつけました。ドイツ語のブラウからです」
「あぁ、『青』やね。可愛い名前やわ。で、その子は? 愛来の子よなぁ?」
「え、えーと……」
もじもじとしながら、
「臣さんが贈ってくれたのです。なので、臣さんって呼んでいます」
「俺も、同じ子を瞬ちゃんってつけてる」
「うふふ、仲良しやねぇ……あぁ、瞬ちゃんの家族は皆、なっちゃんの家に案内したんよ。瞬ちゃんはどうするかね? 祐也くんのところに泊まるかね? うちの家は女の子ばかりでうるさいんよ……それに両親がおるけんね~」
「あ、麒一郎おじいさんと、はるみおばあさんはお元気ですか?」
その言葉に、くすくす笑う。
「ひ孫に玄孫まで生まれて、本当にご機嫌やわ。臣くんにも会いたがっとるよ。一回会いに行くかね?」
「あ、はい。瞬ちゃんも大丈夫?」
「はい」
この周囲で一番大きく古い建物は、後で聞くと主な柱と梁、特に大黒柱などは、120年余り前に建てたものらしく、鉄砲水で壁が壊れたり、屋根などは改築したものの、ほとんど大きな柱などは手をつけていない。
特に居間の上の梁は、昔は囲炉裏が用いられていた為、燻され真っ黒だが、瞬が両手で抱えきれない程巨大なものである。
「すごい……わぁ……あの映画のセットじゃなくて、本物の梁だったんですね」
「そうで~」
白髪だがかくしゃくとした、しかも半袖シャツにステテコ腹巻きの老人が、奥から出てきて麦わら帽子を釘にかけて奥に座ると、
「ばあさん、風遊、お茶くれんか~?」
「はいはい。雅臣もお嬢ちゃんもようおいでたなぁ」
お茶とお菓子を台所から持って出てきたはるみと言うおばあさんは、風遊によく似ていて白髪はあるが笑いジワしかなく、田畑の作業着らしいスモッグ姿で朗らかに笑う。
瞬は笑うと、
「初めまして。結城瞬です。高校一年生です。よろしくお願いします」
「ようおいでたなぁ。瞬ちゃんかね。ええ名前やねぇ」
「えと、麒一郎おじいさんとはるみおばあさん」
「あはは、じいちゃんばあちゃんでかまんぞ。さっき、瞬ちゃんの家族にも言うとったわ。それにしても、本当にお姉ちゃん達もそうやったが、お人形さんみたい可愛いなぁ。かいらしいわ。あぁ、お茶とお菓子お食べや」
麒一郎はお茶を飲む。
「麦茶やけどなぁ。よう冷えとるやろ?」
「はい」
「この水はなぁ、この奥に小川があって、そこから引いとるんよ。年中温度は変わらんけど、冷たいで。顔を洗ってみたらええわい」
「裏に川があるんですか?」
「そうやで。ここは水道が通らんけん、小川からひきよるんよ。途中のタンクに溜めてな」
雅臣に飲ませて貰っていた瞬はびっくりする。
「でも、美味しいですね。水道のお水より柔らかいです」
「やろ? 冷たい水に麦茶を入れて、沸かさずにそのままよ。で、冷やす為にこのまま外の水に浸けとるわい」
「外の水?」
「ここに登ってきた時、小さい小屋があったでしょ? そこは水洗い場になってて、畑でとった大根とか野菜とか洗ったり、手を洗ったりするんだよ。冷蔵庫にあの大きなやかんは入らないからね」
お菓子も一口大に切り、食べさせる。
「仲良しやなぁ」
「あ、怪我をしてしまったので……雅臣さんや皆さんに……」
「かまんかまん。瞬ちゃんはええ子や。甘えたらええ」
母の横で並んで座る風遊はお菓子を手にする。
すると、障子がガラッと開き、
「ママぁ~! おじいちゃん、おばあちゃん! どうしよう! ゆーやがぁ! ゆーやがぁ~!」
「こらこら、蛍。祐次が落ち着けって言ったやろ?」
「うわーん! だって~だってぇぇ……祐也が……」
ボロ泣き美少女を慰める醍醐。
「落ち着きや……疲れたんやろ」
「蛍さん。大丈夫ですよ」
「ふえぇぇ……ゆーやが死んだら、うち、生きてけないよぉ~」
「だから死んでないって。薬飲んで寝てただけだよ」
こちらもボロ泣きの、蛍に瓜二つの少女を抱き上げた祐也が姿を見せる。
「ほら、蛍」
「ゆーやぁぁ!」
開いた腕で、蛍を抱き上げ、
「全く……蛍も愛来も泣き止まないんだからな……」
「……私より、お義父さんの方が好きってはっきり言われました」
放置されていたらしい風早は、少々落ち込んだように呟いた。
「蛍も愛来も変わらんねぇ……祐也くんもここでお茶でも飲みなさいや。家ではいかんやろ」
風遊はお茶を差し出すと、
「お母さん、ありがとうございます。ほら、蛍、愛来」
二人を下ろし、そしてお茶を飲むとため息をつく。
「じいちゃん、ばあちゃん、お母さん……一応、うちの兄貴とヴィヴィが養子に迎えた昶は異母弟なんやけど……この瞬ちゃんのお父さんの紀良さんも異母兄なんやって。紀良さんは良い人なん分かるんやけど、ごめんなぁ……俺……」
頭を抱えると、急に早口で英語かフランス語か何かを呟くと、そのままバタッと気絶する。
「ゆーやぁぁ!」
「パパァ!」
瓜二つの美少女……瞬の姉達より双子っぽい。
「風早。祐次呼んでこい」
「はい、じいちゃん」
スリッパ……この地域ではツッカケと言う……を履くと出て行く。
「醍醐。隣に、布団敷いて」
「は、はい!」
醍醐は慌てて布団を敷く。
そして祐也の肩を回し、雅臣と二人で連れて行って寝かせてくる。
すぐにやってきた祐次は風早と診察をすると、
「原因不明と言うかストレス性や精神的になると思うけど、めまいと頭痛、吐き気。それと過労やな。兄ちゃん、疲れとかに鈍いけん」
「起きな……」
「アホ! 兄ちゃん。ここで最低三日は寝とき。やないと、本院に転院で数ヶ月入院検査やで」
「いやや!」
「ほんなら、ここで2時間点滴や。あぁ、瞬ちゃんも疲れたし、手が痛かろ? おじさんの横で点滴や」
風遊に布団を敷いてもらい祐也の布団の横の布団になった瞬は、点滴をして貰うと、そのままくぅくぅと眠ってしまったのだった。
すると、雅臣に抱っこされたまま、車を降りている。
「あっ!」
「大丈夫だよ。それに、この辺りは車椅子危ないからね」
雅臣は歩き出す。
瞬は周囲を見回すと、
「わぁ……空が近い~! 綺麗な空気、緑が綺麗!」
「そうでしょ? ほら、あの下の家が那岐の実家。そして、この大きな家が運転していた醍醐さんの家」
「わぁ……」
「蔵を挟んだ隣は、祐也兄さんの家。で、その向こう……ちょっと遠いかな? あの古民家風の三軒のお宅が、祐次の奥さんの観月ちゃんの実家。祐次の家は、那岐の実家とこの家の間のそこ」
雅臣は、先に上がっている皆を追いかける。
ちなみに、祐次はフラフラしている祐也を担いで上がった。
祐也は無駄な肉はないが大柄なのだが、祐次はスポーツをしつつ医師を兼務している為、
「丁度ええトレーニングや」
と言いながら上がって行ったらしい。
「ようきたねぇ」
ニコニコと笑いながら現れた、黒髪の割烹着の似合う美人の女性に、頭を下げる。
「初めまして。結城瞬と申します。突然お邪魔しまして申し訳ありません。どうぞよろしくお願い致します」
「まぁ、賢いし優しいお嬢さんやね……初めまして。うちは清水風遊と申します。よろしくお願いします。瞬ちゃん」
「瞬ちゃん。風遊さんは、あの醍醐さんの奥さん。ヴィヴィの友人で、日本でも有名なテディベア作家だよ」
「あ、あの有名なハンドメイドブランド『ヴィヴィ&フユ』の? この子も?」
腕に抱っこしていたテディベアを見せる。
「あぁ。うちが作ったんよ。ヴィヴィが今回はデザインしたんよ。その子の新しいお母さんやね~。仲良しさんやね~」
「えと、えへへ、青いお目目くりくりで可愛いので、ラウちゃんってつけました。ドイツ語のブラウからです」
「あぁ、『青』やね。可愛い名前やわ。で、その子は? 愛来の子よなぁ?」
「え、えーと……」
もじもじとしながら、
「臣さんが贈ってくれたのです。なので、臣さんって呼んでいます」
「俺も、同じ子を瞬ちゃんってつけてる」
「うふふ、仲良しやねぇ……あぁ、瞬ちゃんの家族は皆、なっちゃんの家に案内したんよ。瞬ちゃんはどうするかね? 祐也くんのところに泊まるかね? うちの家は女の子ばかりでうるさいんよ……それに両親がおるけんね~」
「あ、麒一郎おじいさんと、はるみおばあさんはお元気ですか?」
その言葉に、くすくす笑う。
「ひ孫に玄孫まで生まれて、本当にご機嫌やわ。臣くんにも会いたがっとるよ。一回会いに行くかね?」
「あ、はい。瞬ちゃんも大丈夫?」
「はい」
この周囲で一番大きく古い建物は、後で聞くと主な柱と梁、特に大黒柱などは、120年余り前に建てたものらしく、鉄砲水で壁が壊れたり、屋根などは改築したものの、ほとんど大きな柱などは手をつけていない。
特に居間の上の梁は、昔は囲炉裏が用いられていた為、燻され真っ黒だが、瞬が両手で抱えきれない程巨大なものである。
「すごい……わぁ……あの映画のセットじゃなくて、本物の梁だったんですね」
「そうで~」
白髪だがかくしゃくとした、しかも半袖シャツにステテコ腹巻きの老人が、奥から出てきて麦わら帽子を釘にかけて奥に座ると、
「ばあさん、風遊、お茶くれんか~?」
「はいはい。雅臣もお嬢ちゃんもようおいでたなぁ」
お茶とお菓子を台所から持って出てきたはるみと言うおばあさんは、風遊によく似ていて白髪はあるが笑いジワしかなく、田畑の作業着らしいスモッグ姿で朗らかに笑う。
瞬は笑うと、
「初めまして。結城瞬です。高校一年生です。よろしくお願いします」
「ようおいでたなぁ。瞬ちゃんかね。ええ名前やねぇ」
「えと、麒一郎おじいさんとはるみおばあさん」
「あはは、じいちゃんばあちゃんでかまんぞ。さっき、瞬ちゃんの家族にも言うとったわ。それにしても、本当にお姉ちゃん達もそうやったが、お人形さんみたい可愛いなぁ。かいらしいわ。あぁ、お茶とお菓子お食べや」
麒一郎はお茶を飲む。
「麦茶やけどなぁ。よう冷えとるやろ?」
「はい」
「この水はなぁ、この奥に小川があって、そこから引いとるんよ。年中温度は変わらんけど、冷たいで。顔を洗ってみたらええわい」
「裏に川があるんですか?」
「そうやで。ここは水道が通らんけん、小川からひきよるんよ。途中のタンクに溜めてな」
雅臣に飲ませて貰っていた瞬はびっくりする。
「でも、美味しいですね。水道のお水より柔らかいです」
「やろ? 冷たい水に麦茶を入れて、沸かさずにそのままよ。で、冷やす為にこのまま外の水に浸けとるわい」
「外の水?」
「ここに登ってきた時、小さい小屋があったでしょ? そこは水洗い場になってて、畑でとった大根とか野菜とか洗ったり、手を洗ったりするんだよ。冷蔵庫にあの大きなやかんは入らないからね」
お菓子も一口大に切り、食べさせる。
「仲良しやなぁ」
「あ、怪我をしてしまったので……雅臣さんや皆さんに……」
「かまんかまん。瞬ちゃんはええ子や。甘えたらええ」
母の横で並んで座る風遊はお菓子を手にする。
すると、障子がガラッと開き、
「ママぁ~! おじいちゃん、おばあちゃん! どうしよう! ゆーやがぁ! ゆーやがぁ~!」
「こらこら、蛍。祐次が落ち着けって言ったやろ?」
「うわーん! だって~だってぇぇ……祐也が……」
ボロ泣き美少女を慰める醍醐。
「落ち着きや……疲れたんやろ」
「蛍さん。大丈夫ですよ」
「ふえぇぇ……ゆーやが死んだら、うち、生きてけないよぉ~」
「だから死んでないって。薬飲んで寝てただけだよ」
こちらもボロ泣きの、蛍に瓜二つの少女を抱き上げた祐也が姿を見せる。
「ほら、蛍」
「ゆーやぁぁ!」
開いた腕で、蛍を抱き上げ、
「全く……蛍も愛来も泣き止まないんだからな……」
「……私より、お義父さんの方が好きってはっきり言われました」
放置されていたらしい風早は、少々落ち込んだように呟いた。
「蛍も愛来も変わらんねぇ……祐也くんもここでお茶でも飲みなさいや。家ではいかんやろ」
風遊はお茶を差し出すと、
「お母さん、ありがとうございます。ほら、蛍、愛来」
二人を下ろし、そしてお茶を飲むとため息をつく。
「じいちゃん、ばあちゃん、お母さん……一応、うちの兄貴とヴィヴィが養子に迎えた昶は異母弟なんやけど……この瞬ちゃんのお父さんの紀良さんも異母兄なんやって。紀良さんは良い人なん分かるんやけど、ごめんなぁ……俺……」
頭を抱えると、急に早口で英語かフランス語か何かを呟くと、そのままバタッと気絶する。
「ゆーやぁぁ!」
「パパァ!」
瓜二つの美少女……瞬の姉達より双子っぽい。
「風早。祐次呼んでこい」
「はい、じいちゃん」
スリッパ……この地域ではツッカケと言う……を履くと出て行く。
「醍醐。隣に、布団敷いて」
「は、はい!」
醍醐は慌てて布団を敷く。
そして祐也の肩を回し、雅臣と二人で連れて行って寝かせてくる。
すぐにやってきた祐次は風早と診察をすると、
「原因不明と言うかストレス性や精神的になると思うけど、めまいと頭痛、吐き気。それと過労やな。兄ちゃん、疲れとかに鈍いけん」
「起きな……」
「アホ! 兄ちゃん。ここで最低三日は寝とき。やないと、本院に転院で数ヶ月入院検査やで」
「いやや!」
「ほんなら、ここで2時間点滴や。あぁ、瞬ちゃんも疲れたし、手が痛かろ? おじさんの横で点滴や」
風遊に布団を敷いてもらい祐也の布団の横の布団になった瞬は、点滴をして貰うと、そのままくぅくぅと眠ってしまったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる