聖衣カウンター【聖女】

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 カイネの住まう家

 空き家

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 ギルとの約束でカイネは家を借りる為に、下見として家を見に来た。

 周囲は家も無く、少し登る山の頂きに辛うじて其れらしい家が見えた。
 裏面は段々に成る畑から見下ろせる街並みが前方には舗装無い道がくねって見える。
(私ギルに騙された。)
 胸元から起き出すネズ公が少し顔を覗かせながら。
「ほ~ぅ~古い古民家か、なぁ~、此れは可成り安い家を借りたなぁ~。」
 カイネは膝を折り、少しの殺気など見える様な気もした。
 だがなんの躊躇無く、カイネは玄関の扉のノブを引く。
 異様な音と共に扉は原型のままカイネの手に握られていた。
「何してんだ、怪力カイネさん。」
 半笑いのネズ公が扉を見ながらつぶやいた。
 そしてなぜか家も傾き、そのまま後ろに崩れるのであった。
♪』
 『♪良い音響リズムで、奏でられる、家、倒壊の音。』
 ポッリとネズ公が言う。
「怪物かょ、この惨状は無いわぁ~。」
 呆然と立ち尽くすカイネであった。
 因みにこの後ギルが来るまで、このまま手に扉を掲げ、カイネは立ち尽くすのである。

 カイネがせっせと、家を治す風景。
 ネズ公は散らばる木材を一箇所に纏める。
 ギルはカイネの後ろで優雅に椅子に座り、惨状を眺めてカイネに指し図していた。
「カイネさん、家早く直さ無いと、今日も野宿ですょ。」
 せっせとカイネは木材で家を組み立てる。
 そして、等々カイネが切れた。
「わぁ~ギルが騙すから悪い。
 ギルがなんとかするべきだ。」
 ギルは無言で、カイネを睨むと、紙を取り出す。
 家の契約書であった。
 契約書には、壊すと自身で治す事が細かく書いてあった。
 それをギルが何故か大きく拡大した書類を見せる。
「………。
 やってらんねぃ。」
 カイネはネズ公を摘み、家の場所から数歩離れ、詠唱の様な魔法をゴニョゴニョと唱える。
 木材が光出して、折れた場所が繋ぎ合わさり、そのまま元の大木に戻る。
 良い杉の木が此処に生命を貰い、爆誕。
 カイネ、ネズ公、ギルの三人は目の前に何本もの木々を見て、呆然する。
 ギルが一言。
「カイネさん、林にでも住むのですか、そして土地もう一度開墾すると言う事でしょうか。」
 カイネはギルの言葉を聞き流す様に、言葉無く座り込む。
 ネズ公は。
「やっちまったなぁ~。」
 自然の摂理を覆すカイネであった。
 ネズ公が直ぐ慌て出す。
「わっ、わぁ~、カイネ、カイネ、そこのギル。」
 二人に小突かれる。
(♪パコン。)
「いやいやいや、直ぐ逃げるぞ。」
 二人訳が分からず、ネズ公の云うままに取り敢えず逃げる。

 少し離れた場所。
 カイネ、ギル、ネズ公が先程の場所を見る。
 兵士風の者が数名来て、辺りを確認して居る。
 ネズ公が小声で、説明する。
「やっちまったカイネは後で、再生の影響で、多分信徒(この世界を監視する監視者)だぞ多分。
  カイネがその話を聞き、無詠唱で監視者に魔法を使う。
 可成り強制力が強い魔法、ワールドスリーププラスと言うまあ~早い話、忘却の彼方にと言う魔法をかける。
 その影響か、ギル、ネズ公は今回の出来事を忘れた。
 そしてそのままに、倒れ寝てしまう人々。
 こそっとカイネが家を新たに魔法で作る。
 4畳一間のキッチントイレ付き、平屋を作るのであった。
 その後、監視者の人を全く違う場所に転送。
 此処には強力な結界を貼ると、カイネは何事も無い様に、皆を家に入れ、そのままこたつで優雅にコーヒーを飲んでいた。
 ギル、ネズ公が起きたのは二時間後であった。
 二人は訳が分からずに、こたつでくつろぐのであった。
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