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三章 オタク仲間を増やしたい

リリーは本屋へ

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色々回ったけど、あと私的にどうしても行きたいところがあった…。

それは…!


「リリー様、あと何か見たいお店などございますか?」

「この街に本屋さんってありますか?」

「本屋ですか?何店舗かあったはずですので案内しますね!」


そう、本屋である。

魔導書的なのは実家にあったが、それ以外の本は読んだことないのだ。


漫画…はきっとないだろう。

絵本は…あるかも知れないけど、今のところ見たことない。
普及してそうならジャックのために買って帰る(または日本の絵本を取り寄せする)のもありだ。

そして、小説…!はきっとあるだろう!!
冒険の話とかはありそうな気がするから、小説はきっと…きっとあって欲しい!!

ファンタジーな異世界のファンタジーの小説どんな感じ??ってとても気になる。

読んでみていい感じだったら作者に出資するまであるよ。うん。
5歳だけどスキルで稼いだお金がたんまりあるんだよ…(ニッコリ)


「リリー様、こちらが王都で一番大きな本屋です」

どうやら本屋に着いたようだ。

一番大きな本屋と言ってたが、思ったより小さい。日本の地方商店街にある本屋と対して変わらない大きさだ。

「メイサさん、本ってみんなあんまり読まないんですか?」

「騎士団や冒険者の方が魔導書を読みますが、その他の娯楽として読まれる物語などは貴族の方と一部のお金に余裕がある平民しか読みませんよ。…本は高いですからね」


話を聞いてみると、
魔導書は安くて金貨10枚
物語の本なども銀貨5枚以上はするそうだ。

ふぇー…魔導書が安くて10万…普通の本は5000円以上か…。

それは…高いな。

魔導書は魔法使いの人にとっては必要なもの?なんだろうから高いんだろうけど…

普通の本が5千円か…
買えなくはないけど集め始めると厳しいな…。

「中に入ってみますか?」

「もちろん!」

「では入りましょうか。ちなみに本には触れてはいけませんのでご注意下さい」

「え?中身どんなのか見れないんですか?」

「はい。紙が劣化したり折れたりする原因にもなるので、触れることは禁止されています。ただ、内容については店員に聞けばある程度わかりますので、欲しい本の内容を伝えれば良い本が見つけられると思いますよ!」

流石高い本…日本の本屋の感覚で中をチラッと見てみて買うか決める事は出来ないようだ。

異世界PCで調べたらしれっとレビューとか書いてそうだけど…。

まぁ、ここは異世界式を楽しみますか!
店員さんがある程度わかるってことは、オススメの本とかも色々教えてもらえそうだしねー!

わくわくしながら本屋の扉を開くと

「「いらっしゃいませ」」

と言う中学生くらいの可愛い男女の双子?が目に入った。
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