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旅の準備に時間かかりすぎだしいい加減にしろと言いたい
イケメンが辛いが女勇者にはデリカシーがない
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イケメン騎士のウィルさんも結局PTメンバーに加えられ、私達は旅の資金やら準備やらをさせられた。食事をしながら明日はどうするかと話合いになっている中、私はトイレに行きたくなり席を立った。
あれ?もしかして今って逃げるチャンス?
そうだ逃げよう!私の頭は完全に逃走計画に支配された。しかしそこで神官のシグルさんが
「僕もお手洗いに」
と席を立った。こ、こいつまさか!
一人で逃げるなと言う目が私を見ていた。腐っても神官…お見通しか?
なんか悪い目してやがるわ!
廊下に出るとシグルさんが早速
「リリイさん…貴方、逃げようとしたよね?」
とズバリ聞いてくる。シグルさんはクールなメガネだ。白髪で前髪も長い18歳くらいで私より二つくらい上かな?
「に、逃げるだなんてそそそそんな!私はただお手洗いに!」
とっさに誤魔化す。
しかし壁まで追い詰められて逃げられないように手で塞がれた。ちちち近いし!
するとシグルさんはメガネを外して前髪を掻き分けた。
え?
な…何?なんというかここにもイケメンが?ウィルさんとはまた違った印象の冷たい感じのイケメンにじっと見つめられ、
「逃しませんよリリイさん」
とか言われるからもう乙女の心はバクバクですよ!何してくれてるんですか!この隠れイケメン!赤くなる私を見て少し冷徹に笑うシグルさんが悔しいがカッコええええ!
「逃げるなら僕もご一緒しますよ」
しかし意外な答えが返ってきた。
「え?」
「正直このPTで魔王なんか倒せるはずがない!見りゃ判るでしょう?召喚は失敗してるんです!あの女勇者には何の力もなく私達はこのままでは死ぬ運命!」
「そ!そうですよね!やはり!ああ、良かった!シグルさんまともで!私だけじゃなかったあ!」
「と言うことで逃げるってことですが、流石にサンムーン国にいる現状ではすぐに衛兵や追っ手がかかります。
だから逃げるのは国を出てからになります」
なるほど…確かに…。サンムーンにいる以上は逃げおおせることなど無理!でも…
「国を出て逃げることに成功してもサンムーンに戻ることはできませんね…」
「それは仕方ありません。僕も神官と言う地位は捨て他国で冒険者か何かで食いつなぐしかありませんね。貴方も当分はそうなるでしょうね」
「ですね…。家族とのお別れは里にいる時に済ませて良かったです。まぁ半分は旅で死んだら帰らないと同じですしね」
「それです!リリイさん」
「え?」
何故かシグルさんはまた私に顔を近づけた。その瞳はキラキラ輝いている。ううっイケメンが辛い!眩しい!
「サンムーンを出たら私達はどうにか魔物か何かに殺されたことにしましょう!
何、野宿の見張り番で私達が何かに襲われた痕跡を残し消えたら私達の代わりがあの勇者の元に派遣されるだけです」
あ、意外に黒いわシグルさん…。真っ白な髪なのに中身ドス黒い!
クツクツと笑うとシグルさんは
「そろそろ戻りましょうか。遅くなると怪しまれます。この計画は僕と貴方の秘密ですよ?」
とウインクされ私の心にズッキュンバッキュンくる。確信犯だわ!しかし私は
「シグルさんは先に戻ってください!二人で戻ると怪しまれます!」
「…それもそうですね、ではお先に」
とメガネと前髪を下ろしてシグルさんは戻って行く。
…助かった。私はくるりと踵を返してトイレに直行した。さっきから本当に漏れそうだったのよおおおお!
トイレを済ませて戻ると勇者に
「おい魔法使いいつまで糞してんだよ!なげーよ!」
とデリカシーのかけらもない言葉でウンザリした。
「す、すみません…。慣れない王宮料理でお腹を壊して…」
くっ!なんでイケメン達の前でこんな屈辱を言わないといけないのよ!見ないでシグルさん、ウィル様!と思っていると意外にも助け船をくれたのはオネェ様だった。
「ちょっとぉ!JKだかなんだか知らないけどお!貴方も女の子なんでしょう?食事中に汚い言葉使うのやめなさいよぉ!リリイちゃんが可哀想でしょ!」
と庇ってくれた。ありがとう!オネェ様!
「あーごめん!あたし女子校だったからそういうの気にしてなかったわー!イケメンいるし気をつけるわこれから」
と舌をぺろっと出す女勇者メイカに何故か全員がイラッとした。
あれ?もしかして今って逃げるチャンス?
そうだ逃げよう!私の頭は完全に逃走計画に支配された。しかしそこで神官のシグルさんが
「僕もお手洗いに」
と席を立った。こ、こいつまさか!
一人で逃げるなと言う目が私を見ていた。腐っても神官…お見通しか?
なんか悪い目してやがるわ!
廊下に出るとシグルさんが早速
「リリイさん…貴方、逃げようとしたよね?」
とズバリ聞いてくる。シグルさんはクールなメガネだ。白髪で前髪も長い18歳くらいで私より二つくらい上かな?
「に、逃げるだなんてそそそそんな!私はただお手洗いに!」
とっさに誤魔化す。
しかし壁まで追い詰められて逃げられないように手で塞がれた。ちちち近いし!
するとシグルさんはメガネを外して前髪を掻き分けた。
え?
な…何?なんというかここにもイケメンが?ウィルさんとはまた違った印象の冷たい感じのイケメンにじっと見つめられ、
「逃しませんよリリイさん」
とか言われるからもう乙女の心はバクバクですよ!何してくれてるんですか!この隠れイケメン!赤くなる私を見て少し冷徹に笑うシグルさんが悔しいがカッコええええ!
「逃げるなら僕もご一緒しますよ」
しかし意外な答えが返ってきた。
「え?」
「正直このPTで魔王なんか倒せるはずがない!見りゃ判るでしょう?召喚は失敗してるんです!あの女勇者には何の力もなく私達はこのままでは死ぬ運命!」
「そ!そうですよね!やはり!ああ、良かった!シグルさんまともで!私だけじゃなかったあ!」
「と言うことで逃げるってことですが、流石にサンムーン国にいる現状ではすぐに衛兵や追っ手がかかります。
だから逃げるのは国を出てからになります」
なるほど…確かに…。サンムーンにいる以上は逃げおおせることなど無理!でも…
「国を出て逃げることに成功してもサンムーンに戻ることはできませんね…」
「それは仕方ありません。僕も神官と言う地位は捨て他国で冒険者か何かで食いつなぐしかありませんね。貴方も当分はそうなるでしょうね」
「ですね…。家族とのお別れは里にいる時に済ませて良かったです。まぁ半分は旅で死んだら帰らないと同じですしね」
「それです!リリイさん」
「え?」
何故かシグルさんはまた私に顔を近づけた。その瞳はキラキラ輝いている。ううっイケメンが辛い!眩しい!
「サンムーンを出たら私達はどうにか魔物か何かに殺されたことにしましょう!
何、野宿の見張り番で私達が何かに襲われた痕跡を残し消えたら私達の代わりがあの勇者の元に派遣されるだけです」
あ、意外に黒いわシグルさん…。真っ白な髪なのに中身ドス黒い!
クツクツと笑うとシグルさんは
「そろそろ戻りましょうか。遅くなると怪しまれます。この計画は僕と貴方の秘密ですよ?」
とウインクされ私の心にズッキュンバッキュンくる。確信犯だわ!しかし私は
「シグルさんは先に戻ってください!二人で戻ると怪しまれます!」
「…それもそうですね、ではお先に」
とメガネと前髪を下ろしてシグルさんは戻って行く。
…助かった。私はくるりと踵を返してトイレに直行した。さっきから本当に漏れそうだったのよおおおお!
トイレを済ませて戻ると勇者に
「おい魔法使いいつまで糞してんだよ!なげーよ!」
とデリカシーのかけらもない言葉でウンザリした。
「す、すみません…。慣れない王宮料理でお腹を壊して…」
くっ!なんでイケメン達の前でこんな屈辱を言わないといけないのよ!見ないでシグルさん、ウィル様!と思っていると意外にも助け船をくれたのはオネェ様だった。
「ちょっとぉ!JKだかなんだか知らないけどお!貴方も女の子なんでしょう?食事中に汚い言葉使うのやめなさいよぉ!リリイちゃんが可哀想でしょ!」
と庇ってくれた。ありがとう!オネェ様!
「あーごめん!あたし女子校だったからそういうの気にしてなかったわー!イケメンいるし気をつけるわこれから」
と舌をぺろっと出す女勇者メイカに何故か全員がイラッとした。
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