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第5.5話 「事後…。そして仕事へ。」
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目を開けると、そこにはスヤスヤと寝息をたてる葵の顔があった。
「可愛い…。」
整った顔立ち、長いまつげ、そして子供のように無防備な寝顔。思わずキスしてしまいたくなる衝動を抑え込んで、ジッとその顔を見つめていた。
「んー……。おはよぉ…。」
「お、おはよ。」
半開きの目をこすりながら顔を上げる葵。どうやら私がずっと顔を見つめていたことには気づいていないらしい。
「詩乃は今日、仕事入ってるの?」
「うん。とりあえず、昼前から行ってくる。」
ベッドから起き上がり、カバンの中に仕舞っていた服を取り出す。葵にいきなり連れてこられたので、着替えを持って来ていた訳でもなく、昨日身に着けていたのと同じ服に袖を通した。
「着替えないといけないし、早めにここ出るね?」
「うん。分かった。」
少し遅れて葵がベッドから立ち上がる。長い髪が寝ぐせで爆発し、葵が歩くたびにフワフワと跳ねる。
葵のシャワーが終わるのを待ち、ホテルをチェックアウトした。葵も仕事が入っているようで、お互いに一度家に帰ることになった。
店に出勤した私は、連絡が入るまで適当に読書でもして待機していた。
「おはよー。」
後から出勤してきた葵が私の傍を通りながら軽めの挨拶をしてくる。朝とは全く違うさっぱりとした態度で私は悟った。葵は私たちの関係を隠しておくつもりだと。
「おはよ。」
一度合った視線を再び本の方へと戻しながら、私もそっけなく返事をした。
その20分後、私は事務所からの連絡でお客さんの元へと移動を始めた。
「可愛い…。」
整った顔立ち、長いまつげ、そして子供のように無防備な寝顔。思わずキスしてしまいたくなる衝動を抑え込んで、ジッとその顔を見つめていた。
「んー……。おはよぉ…。」
「お、おはよ。」
半開きの目をこすりながら顔を上げる葵。どうやら私がずっと顔を見つめていたことには気づいていないらしい。
「詩乃は今日、仕事入ってるの?」
「うん。とりあえず、昼前から行ってくる。」
ベッドから起き上がり、カバンの中に仕舞っていた服を取り出す。葵にいきなり連れてこられたので、着替えを持って来ていた訳でもなく、昨日身に着けていたのと同じ服に袖を通した。
「着替えないといけないし、早めにここ出るね?」
「うん。分かった。」
少し遅れて葵がベッドから立ち上がる。長い髪が寝ぐせで爆発し、葵が歩くたびにフワフワと跳ねる。
葵のシャワーが終わるのを待ち、ホテルをチェックアウトした。葵も仕事が入っているようで、お互いに一度家に帰ることになった。
店に出勤した私は、連絡が入るまで適当に読書でもして待機していた。
「おはよー。」
後から出勤してきた葵が私の傍を通りながら軽めの挨拶をしてくる。朝とは全く違うさっぱりとした態度で私は悟った。葵は私たちの関係を隠しておくつもりだと。
「おはよ。」
一度合った視線を再び本の方へと戻しながら、私もそっけなく返事をした。
その20分後、私は事務所からの連絡でお客さんの元へと移動を始めた。
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