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プロローグ
異世界で魔法使いの弟子になりました。
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どれくらい泣き続けていただろうか。
いい加減、声も涙も枯れた頃、痛む目を摩った私の前に子猫たちがとてとてと歩いてきた。私の膝前でとまり、両足をそろえてじっと見上げてくる姿に、どうしてか、ひどく胸が痛んだ。
『ひどい、顔でしょ?』
『うーなー』
私の問い掛けに、必死に垂れた耳を掻く二匹。
可愛いと思えるのに、触れてはいけないと思った。目の前の可愛い存在に触れてしまえば、私はすがって しまうからって。
『そろそろ、いいかな』
冷たい声に問われて、きっと睨め付けるように顔をあげた。
『センいい。俺が言う』
泣きすぎて痛む目 で睨みあげた先にいたのは、私の鏡写しみたいに 苦しい顔をした男性陣だった。
私がじっと見上げるほどに、彼らは眉を下げた。やめてほしい。加害者なのに。
先に口を開いたのはウィータさんだった。私の近くへひいた椅子に、どさっと腰掛けながら。
『お前の真名は俺が預かった。魔法の世界で無防備なお前にとって、真名は弱点にしかならない。お前を守るために、お前を形作る大事な真名は、俺が確かに預かる』
『いっ意味がわかりません! 私は――』
自分の本名を言おうとして、喉が詰まった。激しくむせて、音にできなくて……ウィータさんが言うことが嘘じゃないと身に染みて、血の気が引いていく。
青ざめる私の頭に、ウィータさんはそっと掌を置いた。
『つーわけで、お前は今日からアニム・スって名前にしよう。アニムって呼ぶからな。でもって、俺の弟子な』
『はぁぁ⁈』
どこから突っ込めばいいのか! 突っ込みの神様が迷子だよ!
たっ確かに本名を音にできないのはあれだけど、と枕元にある自分のリュックを見つけ、メモ帳とペンを取り出した 。可愛いひよこのキャラクターのメモ帳は、華菜が「お揃いがいいの」ってプレゼントしてくれたものだ。
めくったメモ帳に ペン先をつけてしばらくして……手が震え出した。
わからない。自分の名前が、頭には浮かぶのに、文字にできない。ぼたぼたと落ちる涙だけが、メモ帳にしみていく。
『アニム』
呼ばれても、顔を上げる気はしない。繰り返し呼ばれても、うるさいとしか思えない。
『アニム』
『――私は、アニムなんて名前じゃない! 名前っていうのは、お母さんとお父さんがつけてくれて、私の大事な人生そのものなの! それを――!』
ウィータさんに再び掴みかかりたい気持ちをおさえ、自分の胸元を掴む。掴んでも、やるせない気持ちはどうしたって浮かんできて、言葉は続かない。
言葉が詰まる私を前に、ウィータさんが膝をついた。
『わかっている。お前は、まだアニムじゃない』
諭すようでいて、心を撫でる優しい声に、自分を掴む手が震えた。膝に落ちていく手が、そっと優しく包まれた。振りほどきたいのに、そうはできない。
不器用に両手に触れてくれる手が、まるでお父さんみたいだったから。弟の雪夜みたいだったから。
『今のお前はアニムじゃないけれど、少しの間でもこの世界でお前が生きるには、仮の名前が必要なんだ』
流れる涙を拭えず、それでも顔をあげた私にウィータさんは座るように勧めた。手を握ったままの彼は、ベッドに腰掛けた私の前に膝間づく形で向き合っている。
『かりの、なまえ?』
しゃっくりまじりに問う私に、ウィータさんは
『あぁ』
と小さく笑った。
両手を掴まれたままなので、ぼろぼろとみっともなく涙が零れる。すぐさま、しゃきーんと起き上がった子猫たちが、涙を舐めまくってくれた。
『お前は魔法がない世界からきた。これは間違いないな?』
両側から可愛く舐めてくる子猫たちをほっこりと眺めていたウィータさんが、きゅっと口元を引き締めた。なおもふにふにと頬を摺り寄せてくる子猫たちの背を撫でつつも、私だけをアイスブルーの瞳に映している。
優しい雰囲気に安心して、素直にひとつ頷く。
ウィータさんは自分の発言を肯定されて安堵したのか、深く息を吐いた。
『お前を魔法の世界に連れてきたのは俺だ 』
『ウィータ、君またそんな言い方をして!』
センさんがウィータさんの言葉を遮る。
けれど、ウィータさんはちょっと呆れたような笑みを浮かべて、先を続ける。
『だから、俺はお前を弟子にして守る』
『まも、る?』
恐る恐る尋ねた私に、ウィータさんはしっかりと頷き返してくれる。
『俺は一応、世界最高峰にいる魔法使いだ。で、幸い、自分が作った結界に引き篭っているから、魔法が使えないお前を弟子にしていても訝しがられる機会は少ない。いわゆる、便宜上の弟子だ。けれど、俺の唯一の弟子っていうのは、お前を守るには十分な力になる』
つまり、魔法が使えない私だけれど、ウィータさんに守ってもらえるということだろうか。
『魔法に耐性がないお前は、この結界の外には出られない。どのみち、ここにいるしかない』
脅迫まがいに言われて、ぷっと吹いてしまった。悩む暇もなく、笑ってしまった。
放っておいて、勝手に生きろっていってもいいのに、ちゃんと責任持つどころか、世界最高峰の魔法使いの唯一の弟子にするって。魔法が使えないのを承知で、そんな不利益になる人間を、唯一の弟子にするって。どう考えても負担はウィータさんの方が大きいのに、脅されているようなのがおかしくして仕方がない。
『ウィータさんて、あまのじゃくですね』
とくんとくんと両手にしみてくる、さほど高くない体温。
『あまのじゃくって、お前……』
ウィータさんのきりっとした眉が、ちょっと下げられた。それがまたおかしくて、口の端がほろりと綻んでしまった。
『私、貴方の弟子になるしかないですよ』
零れる涙も気にせずに笑いかけていた。正直、魔法とかあり得なくて、恐いけど。震える手をずっと握ってくれているウィータさんとなら、頬を舐めてくれる子猫たちとなら、頑張れる気がした。
恐々とセンさんを上目で見ると……数秒睨め付けられたあと、大きくため息をつかれてしまった。
『うん、まぁ。今更、僕らがどうにかできそうにもないし』
とっても大げさな仕草で顔を覆われ、身震いされた。が、その後、私に向けられたのはとてもあたたかい眼差しだった。
はて、僕ら、とは。
『僕、個人的にも『アニム』を追い出せるわけもないしね。わかったよ、面倒みるよ』
まだ『アニム』と呼ばれるのには違和感ありありだが、優しい視線はありがたく受け取っておくとしよう!
『なにより、ウィータは『君』が気になってしょうがないようだしね』
にっこりと音を立てて笑ったセンさん。妙に強調された部分があるのは気のせいだろうか。
ウィータさんは、そんなセンさんの視線にうんざりとため息を吐いた。
『センの言葉はともかく、お前が元の世界に帰れる方法はちゃんと探すから安心しろ』
前からわかっていたが、私は随分と現金なのだ。帰れる方法をちゃんと探す と言われ、しかも、帰るまでの面倒はしっかり見てくれると約束してもらえて、急に元気が出てきた。
『ウィータさん、よろしくです! 私、頑張ります。今できる以上のことはできるようになって、迷惑にならないように、努力しますから! 色々教えてください! あっ、えっと、教えてもらえなくても、勉強するようにします!』
しゃんと背を伸ばした私に、なぜか、ウィータさんはわずかに耳元を染めた。
ぷんとそっぽを向いて、腕を組んだ彼。謝ろうとした私の額を、彼は突っついてきた。
『師匠と呼べ、お師匠様と!』
尊大に言い放ったウィータさん。でも、それが嬉しかった。優しさを取り繕うのではなく、ぶっきらぼうに接してくれる彼の態度が。
『はい、ししょー』
敬礼すると。膝に乗っていた子猫たちも、真似てきた。短い前足を額にあて、ふにふにと笑った……ように、見えた。
いい加減、声も涙も枯れた頃、痛む目を摩った私の前に子猫たちがとてとてと歩いてきた。私の膝前でとまり、両足をそろえてじっと見上げてくる姿に、どうしてか、ひどく胸が痛んだ。
『ひどい、顔でしょ?』
『うーなー』
私の問い掛けに、必死に垂れた耳を掻く二匹。
可愛いと思えるのに、触れてはいけないと思った。目の前の可愛い存在に触れてしまえば、私はすがって しまうからって。
『そろそろ、いいかな』
冷たい声に問われて、きっと睨め付けるように顔をあげた。
『センいい。俺が言う』
泣きすぎて痛む目 で睨みあげた先にいたのは、私の鏡写しみたいに 苦しい顔をした男性陣だった。
私がじっと見上げるほどに、彼らは眉を下げた。やめてほしい。加害者なのに。
先に口を開いたのはウィータさんだった。私の近くへひいた椅子に、どさっと腰掛けながら。
『お前の真名は俺が預かった。魔法の世界で無防備なお前にとって、真名は弱点にしかならない。お前を守るために、お前を形作る大事な真名は、俺が確かに預かる』
『いっ意味がわかりません! 私は――』
自分の本名を言おうとして、喉が詰まった。激しくむせて、音にできなくて……ウィータさんが言うことが嘘じゃないと身に染みて、血の気が引いていく。
青ざめる私の頭に、ウィータさんはそっと掌を置いた。
『つーわけで、お前は今日からアニム・スって名前にしよう。アニムって呼ぶからな。でもって、俺の弟子な』
『はぁぁ⁈』
どこから突っ込めばいいのか! 突っ込みの神様が迷子だよ!
たっ確かに本名を音にできないのはあれだけど、と枕元にある自分のリュックを見つけ、メモ帳とペンを取り出した 。可愛いひよこのキャラクターのメモ帳は、華菜が「お揃いがいいの」ってプレゼントしてくれたものだ。
めくったメモ帳に ペン先をつけてしばらくして……手が震え出した。
わからない。自分の名前が、頭には浮かぶのに、文字にできない。ぼたぼたと落ちる涙だけが、メモ帳にしみていく。
『アニム』
呼ばれても、顔を上げる気はしない。繰り返し呼ばれても、うるさいとしか思えない。
『アニム』
『――私は、アニムなんて名前じゃない! 名前っていうのは、お母さんとお父さんがつけてくれて、私の大事な人生そのものなの! それを――!』
ウィータさんに再び掴みかかりたい気持ちをおさえ、自分の胸元を掴む。掴んでも、やるせない気持ちはどうしたって浮かんできて、言葉は続かない。
言葉が詰まる私を前に、ウィータさんが膝をついた。
『わかっている。お前は、まだアニムじゃない』
諭すようでいて、心を撫でる優しい声に、自分を掴む手が震えた。膝に落ちていく手が、そっと優しく包まれた。振りほどきたいのに、そうはできない。
不器用に両手に触れてくれる手が、まるでお父さんみたいだったから。弟の雪夜みたいだったから。
『今のお前はアニムじゃないけれど、少しの間でもこの世界でお前が生きるには、仮の名前が必要なんだ』
流れる涙を拭えず、それでも顔をあげた私にウィータさんは座るように勧めた。手を握ったままの彼は、ベッドに腰掛けた私の前に膝間づく形で向き合っている。
『かりの、なまえ?』
しゃっくりまじりに問う私に、ウィータさんは
『あぁ』
と小さく笑った。
両手を掴まれたままなので、ぼろぼろとみっともなく涙が零れる。すぐさま、しゃきーんと起き上がった子猫たちが、涙を舐めまくってくれた。
『お前は魔法がない世界からきた。これは間違いないな?』
両側から可愛く舐めてくる子猫たちをほっこりと眺めていたウィータさんが、きゅっと口元を引き締めた。なおもふにふにと頬を摺り寄せてくる子猫たちの背を撫でつつも、私だけをアイスブルーの瞳に映している。
優しい雰囲気に安心して、素直にひとつ頷く。
ウィータさんは自分の発言を肯定されて安堵したのか、深く息を吐いた。
『お前を魔法の世界に連れてきたのは俺だ 』
『ウィータ、君またそんな言い方をして!』
センさんがウィータさんの言葉を遮る。
けれど、ウィータさんはちょっと呆れたような笑みを浮かべて、先を続ける。
『だから、俺はお前を弟子にして守る』
『まも、る?』
恐る恐る尋ねた私に、ウィータさんはしっかりと頷き返してくれる。
『俺は一応、世界最高峰にいる魔法使いだ。で、幸い、自分が作った結界に引き篭っているから、魔法が使えないお前を弟子にしていても訝しがられる機会は少ない。いわゆる、便宜上の弟子だ。けれど、俺の唯一の弟子っていうのは、お前を守るには十分な力になる』
つまり、魔法が使えない私だけれど、ウィータさんに守ってもらえるということだろうか。
『魔法に耐性がないお前は、この結界の外には出られない。どのみち、ここにいるしかない』
脅迫まがいに言われて、ぷっと吹いてしまった。悩む暇もなく、笑ってしまった。
放っておいて、勝手に生きろっていってもいいのに、ちゃんと責任持つどころか、世界最高峰の魔法使いの唯一の弟子にするって。魔法が使えないのを承知で、そんな不利益になる人間を、唯一の弟子にするって。どう考えても負担はウィータさんの方が大きいのに、脅されているようなのがおかしくして仕方がない。
『ウィータさんて、あまのじゃくですね』
とくんとくんと両手にしみてくる、さほど高くない体温。
『あまのじゃくって、お前……』
ウィータさんのきりっとした眉が、ちょっと下げられた。それがまたおかしくて、口の端がほろりと綻んでしまった。
『私、貴方の弟子になるしかないですよ』
零れる涙も気にせずに笑いかけていた。正直、魔法とかあり得なくて、恐いけど。震える手をずっと握ってくれているウィータさんとなら、頬を舐めてくれる子猫たちとなら、頑張れる気がした。
恐々とセンさんを上目で見ると……数秒睨め付けられたあと、大きくため息をつかれてしまった。
『うん、まぁ。今更、僕らがどうにかできそうにもないし』
とっても大げさな仕草で顔を覆われ、身震いされた。が、その後、私に向けられたのはとてもあたたかい眼差しだった。
はて、僕ら、とは。
『僕、個人的にも『アニム』を追い出せるわけもないしね。わかったよ、面倒みるよ』
まだ『アニム』と呼ばれるのには違和感ありありだが、優しい視線はありがたく受け取っておくとしよう!
『なにより、ウィータは『君』が気になってしょうがないようだしね』
にっこりと音を立てて笑ったセンさん。妙に強調された部分があるのは気のせいだろうか。
ウィータさんは、そんなセンさんの視線にうんざりとため息を吐いた。
『センの言葉はともかく、お前が元の世界に帰れる方法はちゃんと探すから安心しろ』
前からわかっていたが、私は随分と現金なのだ。帰れる方法をちゃんと探す と言われ、しかも、帰るまでの面倒はしっかり見てくれると約束してもらえて、急に元気が出てきた。
『ウィータさん、よろしくです! 私、頑張ります。今できる以上のことはできるようになって、迷惑にならないように、努力しますから! 色々教えてください! あっ、えっと、教えてもらえなくても、勉強するようにします!』
しゃんと背を伸ばした私に、なぜか、ウィータさんはわずかに耳元を染めた。
ぷんとそっぽを向いて、腕を組んだ彼。謝ろうとした私の額を、彼は突っついてきた。
『師匠と呼べ、お師匠様と!』
尊大に言い放ったウィータさん。でも、それが嬉しかった。優しさを取り繕うのではなく、ぶっきらぼうに接してくれる彼の態度が。
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