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第1章
【お仕置き⑶】
しおりを挟む「クックックッ。へぇー、何がなんでも抗い続けると。そういう子は大好きですよ。ですが、抗うだけ無駄だと思いますけどね。」
「そんなの、やってみないと分からないじゃないか!」
「そう思うのは、あなたが私の本気を知らないからですよ。これでも一応、手加減はしてあげてるんですからね。」
本気?手加減?
もしこいつの言っていることが正しいなら、本気なんて出されたら…。手加減してこなかったら…。
そう考えると、これまでとは比にならない程の恐怖が俺の身体に押し寄せてきた。
身体は震えて、力が全然入らなくなり、動けなくなってしまう。そんな俺の身体をこいつは強く抱きしめてくる。
それを振り払おうとしても、力が入らなくて出来なくて、蝕もうとしてくるこいつには、もう逆らえなくなっていた。
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